入谷鬼子母神
江戸の夏の風物詩・朝顔市で知られる安産と子育ての神様
江戸っ子の軽口から生まれたことわざが有名
子どもを守るやさしい女神であり、子宝・安産・子育ての神様として親しまれている鬼子母神。名前に「鬼」の字があるのは、もともと子どもを食らう悪鬼であったのが、釈迦に諭されたことで心を入れ替え、子どもの守り神として生まれ変わった由来から。そのため、鬼子母神を祀る寺では「角が取れた」という意味で、1画目の点がない特殊な「鬼」の字を使う。「恐れ入り谷の鬼子母神、びっくり下谷の広徳寺、そうで有馬の水天宮」というのは江戸っ子の軽口から生まれた「恐れいった」「参った」を意味するしゃれ言葉。地名の入谷に、人々から敬われている鬼子母神をかけたものだ。入谷鬼子母神がある真源寺の創建は1659年(万治2)。沼津にある法華宗本門流の総本山・光長寺の日融聖人が百姓から土地を買い入れて開基し、鬼子母神の木像を安置した。
下谷七福神の福禄寿を祀る寺
名刹が多い上野周辺にあり、こぢんまりとした境内には「下谷七福神」のひとつ、延命長寿のご利益がある福禄寿を祀っている。「下谷七福神めぐり」の歴史は意外に新しく、1977年(昭和52)の正月より七社そろってのご開帳が始まったことによる。そのほかの神様は、寿老人を祀る元三島神社、大黒天を祀る英信寺(えいじんじ)、毘沙門天の法昌寺(ほうしょうじ)、弁財天の弁天院、恵比寿神の飛不動尊正宝院(とびふどうそんしょうほういん)、布袋尊の寿永寺(じゅえいじ)の六社。全行程約3kmの歩きやすい距離もあり、新春には出発地点のJR鶯谷駅からゴールの東京メトロ三ノ輪駅周辺で、御朱印を求めて歩く参拝者の姿が多く見られる。
江戸時代末期から続く、日本最大の朝顔市
毎年、七夕前後の3日間(7月6~8日)催される「入谷朝顔まつり」は、江戸の風情を今に伝える夏の風物詩。もとは遣唐使により薬用として持ち込まれた朝顔は江戸時代に入ると品種改良が進み、庶民の間で大ブームとなった。御徒(おかち)と呼ばれた下級武士が盛んに育てていたものを明治初期、入谷にあった10数軒の植木屋が栽培を始め、珍しい花や大輪を咲かせたことが話題となって市が催されるようになった。大正時代にいったん途絶えたが、戦後の1948年(昭和23)に復活。以来、日本最大の朝顔市として人気となっている。境内と言問通り周辺には朝顔の露店約100軒が立ち、日本朝顔、西洋朝顔など色とりどりの花を咲かせた鉢が10万以上並ぶ。縁日の露店やこの時期にだけ授与される「朝顔守り」を求め、多くの参拝者が訪れている。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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