横浜南部市場
ハマっ子の台所を支える、活気にあふれた食材の宝庫
両側にびっしりと並ぶ専門店にはプロも訪れる。業務用食材が中心だが、バラ売りしてくれる店が多い
海からも陸からも交通至便
横浜・八景島シーパラダイスや野島公園などを結んで走る無人の新交通システム、金沢シーサイドライン。その南部市場駅を出ると目の前に大きな駐車場が広がる。奥にある建物は、向かって左が横浜南部市場(食の専門店街)、右がブランチ横浜南部市場。両者は別経営で、場内の雰囲気やテナントも大きく異なる。いずれも、かつては中央卸売市場だったが2015年(平成27)に民営化され、商業施設として一般に開放されたもの。横浜南部市場は「しじょう」と読むが、運営組織である横浜南部市場共栄会は「いちば」と読むそうだ。建物の向こうは海。周辺には巨大な冷凍・冷蔵倉庫、輸出入貨物検疫施設などが並び、食品流通の要としての横浜の顔を見せている。
首都高湾岸線の杉田ICから2kmアクセス抜群。駐車場はブランチ横浜南部市場との共用になっている
横浜市南部と三浦半島の流通拠点として
東京の築地市場がまだなかった1931年(昭和6)、横浜市は全国で3番目となる中央卸売市場(本場)を横浜駅の近くに開設。やがて高度経済成長期の人口急増にともなって1973年(昭和48)、根岸湾に面したこの地に中央卸売市場南部市場が開設された。全国の中央卸売市場で初となる花き(かき。切り花や鉢花など観賞用植物)部や、海水を汲み上げる活魚用海水供給施設などを備える画期的な市場であった。2015年(平成27)、本場への統合によって南部市場は中央卸売市場の役目を終えたが、今でも加工、配送など流通拠点として本場を補完する役割を担っている。また本場にはない花き部は民営化後も残され、市場として活躍している。
テナントの多くは特定の食材だけを扱う専門店。品質と鮮度に自信ありという店ばかり
ドラゴンと呼ばれる太刀魚の大物。鮮度抜群の旬の魚はもちろん、輸入ものの冷凍海鮮品もそろう
宝探し気分で探ってみたい専門店街
市場跡地の一角を一般に開放した「食の専門店街」には、29軒の専門店が並んでいる。鮭、マグロ、カニ、鶏肉、卵、米、漬物、佃煮、調味料などそれぞれの食材に特化した店、刺身のつまや菊など飾り物の店、つゆ・たれ・ドレッシングの店、バウムクーヘンやケーキなど菓子メーカーのアウトレット品を集めた店、中華食材と中華菓子の店、凹んだ缶詰や賞味期限の近い食材などワケあり商品の店、さらに包装資材やプラ容器、調理器具、雑貨、日用品の店もある。「なんでもそろう、なんでも安い横浜の食の台所」のキャッチフレーズに偽りなしだ。
明治時代創業という店。佃煮を中心に、全国からセレクトした珍しいもの、おいしいものが並ぶ
その場で胃袋を満たしてくれる食事処
ランチタイムには5軒ある食堂で刺身定食や天ぷら、ラーメンなどを。小腹が空いたときには鯛焼き&ジェラートの店がおすすめだ。また横浜南部市場では、年間を通じて催されるイベントにも注目したい。中学生以下の子どもを対象にしたおもちゃくじや駄菓子詰め合わせプレゼント、季節のフルーツ1パック100円セールなどが週末を中心に行われるのでウェブサイトを要チェック。正月用品をそろえた歳末大売り出しは毎年大勢の人でごった返すそうだ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
最寄り

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