ふじさんミュージアム
富士山の魅力をさまざまな角度からビジュアルで紹介する
今も昔も変わらない富士山の魅力を発信
「道の駅富士吉田」のすぐ近くに位置するふじさんミュージアム。外壁には日本伝統の市松模様をベースに、富士山をイメージしたデザインが施されている。常設展示室に入ると、富士吉田市のシンボルである「金鳥居(かなどりい)」のレプリカが迎えてくれる。市内の上吉田地区に現存する金鳥居は、富士登山に向かう「一の鳥居」とも呼ばれ、俗界と富士山信仰の世界とを分ける境界。鳥居の先には光り輝く富士山の大型立体模型が置かれ、御師町(おしまち)上吉田をイメージした展示空間になっている。
富士山信仰を支えてきた「富士講」と「御師」
展示室は10のコーナーで構成され、前半は「人はなぜ富士山に登るのか?」「富士登山の今昔」「富士山信仰の起源と変遷」など、タッチパネルモニターによる映像や写真などを用いてわかりやすく紹介している。入り口に展示されている像は、江戸時代後期に作られた「木花開耶姫(このはなさくやひめ)」。富士山信仰が盛んになった江戸時代に富士山の女神として定着し、現在も日本各地にある浅間神社の祭神として祀られている。
「富士山信仰の起源と変遷」では、人々が富士山の姿に神仏を重ねてきた歴史と、そのなかで生まれた「富士講」や「御師」の文化を紹介している。富士講とは有志でお金を出し合い代表者が富士山を目指すという仕組みで、江戸時代には関東地方を中心に9000もの村々で組織された。また御師は富士講信者の宿泊や登山の世話をしたり祈祷などを行う人々で、江戸時代の最盛期には上吉田地区に86軒の御師の家があったという。
富士吉田の歴史や暮らしについて学ぶ
展示室の後半は「富士山とともに歩む」をテーマに、富士山信仰で栄えてきた富士吉田の歴史や暮らしにスポットがあてられている。400年以上続く「吉田の火祭り」は、富士山の噴火を鎮めるために始まったとされ、「日本三奇祭」のひとつ。2基の神輿や大松明などから祭りの迫力を感じることができる。また、富士山麓の厳しい風土で育まれた「甲斐絹(かいき)」と呼ばれる織物や粉食文化についての展示も興味深い。
展示室の奥には「ヘリテージ富士」と呼ばれるコーナーがあり、縮尺2000分の1の富士山と富士吉田市の大型立体模型が置かれている。プロジェクションマッピングの映像によって変化する富士山のダイナミックな風景を、鳥の視点で楽しむことができる。
展望ラウンジやショップなど充実の施設
展示室を見学したあとは、上階の展望室「ふじさんラウンジ」へ。天気の良い日は間近に富士山を望め、屋外には高倍率の望遠鏡も設置されている。エントランスロビーにあるミュージアムショップは、富士山をモチーフにしたオリジナルグッズが豊富にそろい、特に富士吉田の伝統産業とコラボしたネクタイやタオルが人気。また富士山信仰について学んで興味が湧いたら、ふじさんミュージアムの付属施設で世界遺産に登録されている「御師旧外川家住宅」もぜひ訪れてみたい。
スポット詳細
- 住所
- 山梨県富士吉田市上吉田東7-27-1 地図
- エリア
- 富士山麓エリア
- 電話番号
- 0555242411
- 時間
- 9:30-17:00(入館受付16:30まで)
- 休業日
- 火(祝を除く、7・8月無休)、年末年始
- 料金
-
[観覧料]大人400円、小中高校生200円
[20名以上の団体]大人320円、小中高校生160円 - 駐車場
- あり(普通車90台、バス9台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(QUICPay、iD、Apple Pay、PayPay、LINE Pay、d払い、auPAY、ALIPAY、その他)
- Wi-Fi
- あり(Fujisan-M)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(多言語案内システム※英語・中国語・タイ語)
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン