高岡御車山会館

資料/郷土/展示/文学館

400年の年月を超えて、今も残る絢爛豪華な高岡御車山を見よう

「高岡御車山」は、全国で5例しかない国の重要有形文化財と無形民俗文化財の両方に指定されている文化財で、ユネスコ無形文化財にも登録されている。高岡御車山会館は、この高岡御車山を通じて、「ものづくりのまち高岡」の工芸技術について紹介する施設であり、芸術の域に達した匠の技に目を凝らしたい。

いつでも本物の高岡御車山を鑑賞することができる} いつでも本物の高岡御車山を鑑賞することができる

もともとは後陽成天皇の御所車

高岡御車山は、1588年(天正16)、豊臣秀吉が後陽成天皇を聚楽第に迎える際に使用した御所車を、加賀藩祖・前田利家が拝領したもので、高岡開町の祖・加賀前田家2代当主前田利長が1609年(慶長14)、高岡城を築城するにあたって町民に与えたのが始まりとされる。その後、高岡城は築城後、一国一城令によりわずか6年で廃城となった。3代利常が商工業の町へと転換を図った高岡は、越中における商業の中心地として繁栄を極めた。なかでも、当時の大動脈であった旧北陸道に沿う「通町」「御馬出町」「守山町」「木舟町」「小馬出町」「一番町」「三番町」「源平町」「二番町」「坂下町」の10か町は別格とされ、高岡御車山7基を継承してきたことから「山町」と呼ばれるようになった。

ミニチュア模型といえども精巧に作られている} ミニチュア模型といえども精巧に作られている

からくり人形は子どもたちの人気のスポット} からくり人形は子どもたちの人気のスポット

祭りで使用される衣装には、デザインから意気込みが感じられる} 祭りで使用される衣装には、デザインから意気込みが感じられる

上から眺める御車山が壮観

高岡御車山会館は、1階と2階に分かれており、1階のメインはなんといっても絢爛豪華な本物の御車山の展示(4か月ごとに入れ替え)だろう。本物だけがもつオーラがまぶしい。そばには平成になってから再現された「平成の御車山」も並ぶ。無料ゾーンには7基勢ぞろいのシーンを再現したミニチュア模型も置かれているほか、ギャラリーショップや観光情報コーナーなどがある。2階へと進むと、御車山を上から眺められる。この角度から見られるのはここだけだ。また、からくり人形と御車山囃子の体験展示もある。7基中3基にはからくり人形が据え付けられており、展示されているからくり人形を実際に操作することで、生きいきとした動きの秘密に触れられる。

名工たちが生み出してきた作品を見ることができる} 名工たちが生み出してきた作品を見ることができる

飾金具で珍しい鋳造技術

高岡御車山には、長押、車輪、高欄などに彫金金具が飾りとして使われている。彫金とは、金属を彫ったり、削ったりして多彩な模様を生み出す金工技法だ。さまざまな種類の技があり、「彫り」には毛彫り、片切彫り、透かし彫りなど、金属に別の金属をはめ込む「象嵌」には、線象嵌、布目象嵌、高肉象嵌などがある。また、金属の板材を叩いて部分的に地金を延ばし、金属の立体的な模様を表現する「打出」もよく見られる。一方、高岡御車山の特徴のひとつに鋳造金具の用いられることが挙げられる。車輪の中心で頑丈さを求められる独鈷の金具に使用されており、一般的に飾金具に鋳造技術を用いるのは珍しい。高岡銅器をはじめとした鋳金技術の発達した土地柄ならではといえよう。

高岡御車山を彩る金具の数々} 高岡御車山を彩る金具の数々

スポット詳細

住所
富山県高岡市守山町47-1 map map 地図
エリア
高岡エリア
電話番号
0766302497
時間
9:00-17:00(最終入館16:30)
休業日
火(祝の場合は翌平日)、年末年始
料金
[有料ゾーン観覧料]一般(高校生以上)450円、団体(20名以上)360円
駐車場
あり(15台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、Apple Pay、Google Pay)
Wi-Fi
あり(DoSpot)
コンセント口
なし
喫煙
可(屋外喫煙スペースあり)
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
可(授乳の際は職員にお声掛けください)

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 450円の価値はある
    5.0 投稿日 : 2023.05.07
    少し高いかと思いましたが、時間もあったので入ってみました。お祭りの4K映像のほか、展示も充実していて楽しめました。
  • 国の重要有形・無形民俗文化財である「御車山」の展示施設
    4.0 投稿日 : 2023.02.02
    国の重要有形・無形民俗文化財に指定されている高岡御車山祭は毎年5月にしか観られませんが、祭に使われる絢爛豪華な御車山の実物が一基展示してあります。映像ゾーンで祭の歴史や様子を観たあとに説明を受けるとよく分かります。
  • 見応えあり!おススメです
    5.0 投稿日 : 2019.12.23
    ちょうど御車山の入れ替えの日にあたり、中に入ると神主さんや地域の方が立会いをされており、とても神聖な雰囲気でした。年に数回?とのことでとてもラッキーでした。真近で大迫力の山を見ることができ、圧倒されます。様々な体験コーナーもあって想像より見応えがあり、高岡を訪れる方には是非観ていただきたいです。絶対に損はしません。

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アクセス

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最寄り

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