はらほげ地蔵
地元の人が守る誰がいつ安置したのかわからない六地蔵
「明日が供養の日だからね、きれいにしてあげてるの」ぼろぼろになったお地蔵さんの赤い前掛けを新品のものに着せ替えながら、おばあさんたちがそう教えてくれた。島東部、八幡浦の海に祀られている6体の地蔵は「はらほげ地蔵」と呼ばれている。満潮時には胸の辺りまで海中に沈む地蔵は、誰がいつ安置したのか不明。もともと安置場所も別の場所の海中だったという。お腹の部分に丸い穴があることから「はらほげ地蔵」と呼ばれるが、実際に穴があるのはもう少し上、前掛けに隠れた胸の部分だった。干潮時、ここにお供え物を入れ、潮が満ちてそれが海へ運ばれるとき、祈りを捧げたと伝えられている。安置された理由は、遭難した海女の冥福を祈るため、捕獲したクジラを供養するためなど、いろいろ考えられているが、こちらもはっきりしたことはわからない。現在でも、春と秋の彼岸明け、お盆、そして旧暦10月24日に地元の人たちによる供養が行われる。訪ねたのは旧暦10月24日の前日。お地蔵さんの着替えという貴重な姿を見ることができたのは幸運だった。
スポット詳細
- 住所
- 長崎県壱岐市芦辺町諸吉本村触1342-102 地図
- エリア
- 壱岐・対馬エリア
- 電話番号
- 0920481130
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料
- クレジットカード
- 不可
- 備考
- ※電話番号は壱岐市観光課へ繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン