長崎鼻
恋のパワースポットとしても知られる「竜宮伝説」発祥の地
白い灯台が岬のシンボル
JR指宿駅より車で約25分、薩摩半島の最南端に突き出た岬が長崎鼻。浦島太郎が竜宮城へ旅立ったと言い伝えられる場所だ。岬の西方には砂浜が続き、砂浜から海越しに眺められる開聞岳が美しい。晴れた日には青い海に浮かぶ屋久島や硫黄島の、文句なしの景色を楽しめる。また岬にある「薩摩長崎鼻灯台」は、日本ロマンチスト協会が展開している「恋する灯台プロジェクト」において、2018年(平成30)に県内で初めて「恋する灯台」に認定された。ハート型のオブジェが設置され撮影スポットとなっている。
伝説とともに慈しまれるウミガメの上陸場所
長崎鼻は、竜宮伝説発祥の地。別名「竜宮鼻」と呼ばれ、豊玉姫(乙姫様)を祀った龍宮神社が鎮座している。その伝説から、縁結びの神様として親しまれるパワースポットだ。また鹿児島県は、日本一のウミガメの産卵地。長崎鼻でも、ウミガメの上陸が確認されている。ウミガメは世界的に絶滅の危機にある動物。鹿児島県の自然環境をつくる貴重な野生生物であることから、県民一体となってウミガメの保護に取り組んでいる。
自然のパワーを感じる景観が見事な岬
長崎鼻の見どころは、真っ白な灯台と壮大な自然の見事な共演だ。1957年(昭和32)に完成した灯台は、大隅半島と薩摩半島に囲まれた鹿児島湾に出入りする船や、東シナ海を運航する船の道しるべとして建てられたもの。さえぎるものがなく見渡すかぎりの景色は迫力があり壮観だ。また、長崎鼻は霧島錦江湾国立公園に指定されている。隣接する赤水鼻は、国の特別天然記念物に指定されるソテツ自生の北限地でもある。ゴツゴツとした岩肌がここの特徴だが、これは10万年以上前に噴出した溶岩だという。潮風を浴びながら自然そのままの地面に立ち、青い海と澄んだ空を眺めていると自然の力強さをひしひしと感じるはずだ。
異国情緒漂うテーマパークが楽しい!
長崎鼻にはテーマパークが点在する。鹿児島交通バス長崎鼻停留所から徒歩すぐの場所にあるのは、熱帯ジャングルを再現した「長崎鼻パーキングガーデン」。1966年(昭和41)に開園し、国内で初めて本格的な亜熱帯植物が植樹された。ジャングル化した園内には限りなく自然に近い状態が再現され、異国情緒たっぷりだ。また「フラワーパークかごしま」では36万5000平方メートルの広大な敷地に、ブーゲンビリアやハイビスカスなど世界各地の植物が植えられている。岬からの景色ももちろんすばらしいが、暖かい気候の地に生息する動植物に触れることでも、自然の魅力を存分に楽しめることだろう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン