和多都美神社
静かな入り江の海中に鳥居の立つ風景が印象的な古社
幻想的でありつつすがすがしい景色
神社の境内に向かう前に、鳥居を間近で見るために入り江へと歩く。干潮のため、かなり先まで海底があらわになっていて、2つの鳥居は土台まで見えた。満潮時はこれより2m近く水面が高くなるという。入り江は静寂に包まれていて周囲は緑の山に囲まれている。幻想的ではあるものの、陽が高いせいもあってか、大自然のすがすがしさも感じられた。夕暮れには潮が満ちてきて、辺りは夕陽に満たされるはず。その眺めは神秘的だろうと想像した。境内のほうへ進むと、右手に地中に埋もれた鳥居が見えた。2020年(令和2)9月の台風10号で倒壊した第一鳥居だという。その後、第一鳥居は寄付などにより再建された。倒壊した鳥居は台風の被害を最小限に抑えてくれたことから「身代わり鳥居」としてここに置かれていて、参詣者が参拝している。
海幸彦、山幸彦の伝説が生まれた地
和多都美神社(わたづみじんじゃ)の創建時期ははっきりとしないが、海神である豊玉彦命(とよたまひこのみこと)がこの地に巨大な宮殿を造り、「海宮(わたづみのみや)」と名付けたことが始まりとされる。あるとき、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)という男が失くした釣り針を探して、この地にやってきた。彦火火出見尊は「山幸彦」とも呼ばれた。彼は豊玉彦尊に歓迎され、「海宮」に3年滞在、豊玉彦命の娘である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と結婚した。和多都美神社の御祭神は彦火火出見尊と豊玉姫命だ。『古事記』や『日本書紀』に出てくる海幸彦、山幸彦の話では、このあと弟である山幸彦が豊玉姫命にもらった霊力のある玉で海幸彦に忠誠を誓わせることになるが、海幸彦、山幸彦の伝説は和多都美神社から生まれたとされている。また、鳥居が海に立ち並ぶ光景は龍宮伝説とも結びつけられ、そのほかにもさまざまな伝説や旧跡がこの地には残されている。
神聖な裏参道が続く本殿の背後
神社の本殿、境内には、伝説に彩られた歴史が感じられ、おごそかな空気が流れている。本殿の左手には御神木の「龍松(たてまつ)」がそびえている。その根は龍のように地面を這って本殿の真下へと伸びているといわれ、豊玉彦命の化身と伝えられている。そのすぐ横には、裏参道への入り口がある。拝観料を納めて入ると、太古より神事が行われていたとされる亀甲石があり、その奥は林になっていて遊歩道が続く。境内とはまた違った神々しい雰囲気が感じられる。少し歩くと「豊玉姫命之御陵墓」があった。掲示板にも書かれているとおり、ここは神聖な場所。私語は慎み、崇敬の念をもってお参りした。この鎮守の杜は長崎県指定の天然記念物にもなっている。ゆっくりと静かに散策しながら、その雰囲気を満喫したい。再び境内に戻り、入り江の方を眺める。改めて鳥居が並ぶ景色は印象的だった。
スポット詳細
- 住所
- 長崎県対馬市豊玉町仁位字和宮55 地図
- エリア
- 壱岐・対馬エリア
- 電話番号
- 0920581488
- 休業日
- 無休
- 料金
- [参拝]無料
- 駐車場
- あり(5台)
- クレジットカード
- 不可
- Wi-Fi
- あり(Tsushima City Wi-Fi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 残念ですが理解致します。
- 2022年5/14から3泊4日、ツアーで遠方より壱岐対馬に行く予定をしております。昨日、旅行社より連絡があり、和多都美神社さんに伺えなくなったとの連絡を受けました。結婚40周年を迎え、夫婦で和多都美神社さんに厳粛な気持ちでお参りできる事をとても楽しみしておりました。事情を伺うと、神社様からのお申し出との事でした。ネットなどで検索してみましたところ、観光客のマナーの悪さなども原因のひと...
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