平城宮跡 第一次大極殿
仏教が栄え、天平文化が花開いた1300年前の奈良の都の跡
華やかなりし 奈良の都の天平文化
「平城の地 四禽図(しきんと)に叶ひ 三山鎮をなし 亀筮(きぜい)並びに従う 都邑を建つべし」。風水的にすばらしく、占いも吉と出た平城の地に都を建てようという元明天皇の詔で、710年(和銅3)、都は藤原京から平城京に遷都した。貨幣を発行し、律令制度を整え、興福寺、東大寺、薬師寺などの大寺院なども造られた。遣唐使によってもたらされた唐、インド、ペルシアなどの文化も取り入れ、華やかに栄えた時代。平城京は、天皇の居住区と政務機関を備えた宮に、官人たちの居住する碁盤目状の京域を備えた都城都市だった。南北4.8km、東西4.3km。東に突き出した外京も加えると総面積は約2500万平方メートル(2500ha)もの広さになる。
日本で唯一、宮跡全体が保存されている
1922年(大正11)に国の史跡に、1998年(平成10)には、世界遺産「古都奈良の文化財」の一部として登録された平城宮跡の特に大きな価値は、史料で歴史をたどることができるだけではなく、実際に遺構や遺物が残っていることだ。平城宮跡には遺構の多くが現存しており、まだ30%しか調査が終わっていないとされるほど。今後も教科書を塗り替えるような大発見があるかもしれない。平城宮跡から発掘された木簡はすべて国宝に指定されている。
宮跡全体が「遺跡博物館」のよう
平城宮跡は国営公園として整備され、公園中央北にある第一次大極殿院エリアには、復原された第一次大極殿がある。内部まで見学でき、構造や瓦の紹介のほか、天皇が座る高御座のレプリカなども置かれている。東の第二次大極殿エリアは、第二次大極殿の基壇や、遺構展示館、復原された推定宮内省の建物などがある。礎石や柱跡などで、昔の役人たちが働いた場所の建物の密集具合などがわかるようになっている。さらに、南の朱雀門ひろばは朱雀門を中心に、2018年(平成30)に観光拠点となるガイダンス施設として整備されたばかり。北西にある平城宮跡資料館では、平城宮跡の調査を行っている奈良文化財研究所の最新研究成果が展示されている。
国営平城宮歴史公園の巡り方
公園内に復原された建物や展示施設は、基本的には無料で見学できる。多くのエリアをくまなくまわって奈良時代を満喫するも良し、ピンポイントで特に興味深い場所を訪れるも良し。遺構展示館や平城宮跡資料館、朱雀門ひろば前には駐車場(一部有料)もあるが、東院庭園など平城宮跡内を巡るなら自転車がおすすめ。公園内には、歩行者・自転車用道路が敷設され、案内板もわかりやすい。平城宮跡は春の桜、夏はツバメのねぐら入り、秋はオギの穂など、史跡を彩る風景も含めて美しい場所だ。施設は基本的に無料で見学できるが、入館が16:00までの展示施設がいくつかあるので、ご注意を。
スポット詳細
- 住所
- 奈良県奈良市佐紀町710-1 地図
- エリア
- 平城京跡・西ノ京エリア
- 電話番号
- 0742325106
- 時間
- 9:00-16:30(入園は16:00まで)
- 休業日
- 月(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/29-1/3)
- 料金
- [入園料]無料
- 駐車場
- なし
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 備考
- ※電話番号は文化庁平城宮跡管理事務所に繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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