年始めのデートにおすすめな珠玉の新店5選!大人を満たすグルメの新星


2024.01.16

東京カレンダー

2024年がスタートし、新年会など大人たちの宴が多いこの時季。大人の外食の舞台には、当然最新の美食が必要。年始めの贅沢デートにもおすすめな、都内の珠玉の新店を5軒ピックアップしてご紹介!鰻料理を堪能できる『参宮橋 あさや』、注目のスパニッシュ『コングスト』、白金高輪で復活した『くじら料理 うずら』、鳥焼肉を仕掛ける『一鳥目 とり松』、コースとんかつの新星『Fry家』など、すでに食通の話題に上る人気店ぞろいだ!1.“うなぎコース”で注目を集める大将が、参宮橋で魅せる至高の饗宴『参宮橋 あさや』@参宮橋2023/9/12 OPEN生きたうなぎを捌き、串を打ち、炭で焼き上げるところまですべてが眼前で繰り広げられる、まるでステージのような空間だ他ジャンルと比べると、ニューオープンが極めて稀な“うなぎ専門店”。2023年秋、その期待の新星が登場した。繊細な火入れと圧倒的なセンスで、素材のポテンシャルを極限まで引き出す探究心が強い荻原さん。「より美味しくするには?」という思いから、時には古くからの慣習を疑い、検証と実験によって見直すことも。うなぎ業界の風雲児となりそうだ手をかけたうなぎ尽くしのコースで注目を集めている『参宮橋 あさや』の店主・荻原 聖(あきら)さんは、栃木にあるウナギも扱う日本料理店『あさや』が生家。ただし「基礎こそ父から習いましたが、ここでは自分がベストと思うやり方を選択しています」。そのひとつが、蒸してから焼くのではなく、串を打ったうなぎを生から焼き上げる「地焼き」にしていること。さらに脂の量や身の硬さなど個体の状態を見極めつつ、霜降りにしてから焼く、何度も返すなど技術を駆使して理想の「焼き」に仕上げている。脂がのったこの季節だからこそ、うなぎをコースで食べ尽くす贅沢コースの“大トリ”とも言うべき「鰻重」。蒲焼とご飯の馴染みが良くなるよう、串を打ったうなぎを曲げたり丸めたりして動かし、皮に亀裂を入れるイメージで焼き上げている。「ひれやき」は、6尾分のひれを串に巻き付けて焼いたもの。「うざく」のイメージで菊の花や野菜とともに酢の物仕立てに。「白焼き」には塩とわさびのほか、うなぎの肝から作った「肝塩」も添える。料理はいずれも、コース(16,000円)の一例。養殖・天然ともに常に複数種のうなぎをそろえる希少な天然ものの他、大井川の水流で育てられ“幻のうなぎ”とも称される「共水うなぎ」、生後半年以内の「新仔うなぎ」などの厳選した養殖うなぎも扱い、2種の食べ比べで提供することも日本料理店のみならず、焼肉『よろにく』やチャイニーズの名店など異ジャンルでも経験を積み、見聞を広めた荻原さん。特に後者では、料理長の勧めで間借り営業も行い、カウンターでの魅せる仕事も体得。準備万端、満を持しての独立に関心が寄せられている。完全なる民家感が面白い!店があるのは、参宮橋駅西口から徒歩1分のマンション。店の様子が分からないどころか、そもそも入口が奥まっているので、道に面して設置されたポストを目指して訪れるべし■店舗概要店名:参宮橋 あさや住所:渋谷区代々木4-6-5 A&Uビル 1FTEL:非公開営業時間:18:00一斉スタート定休日:不定休席数:カウンター6席 ※要予約2.美食の街との認知高まる人形町に、実力際立つスパニッシュが現れた『コングスト』@人形町2023/10/7 OPENオープンキッチンの店内は、白木のカウンターが軽やかな雰囲気を醸し出している新店のオープン相次ぐ人形町界隈。今、話題のこの美食スポットにまたひとつ注目の実力店が誕生した。カウンタースパニッシュの『コングスト』がそれだ。一見、バルスタイルながら料理は緻密かつ多彩。それも店主の坂田慎吾シェフの経歴を聞けば合点がいく。バルブームの先駆的存在・神楽坂『エルプルポ』をはじめ鎌倉『アンチョア』等々名だたる店で伝統の味からモダンスパニッシュまで幅広く研鑽を積んできた手練れなのだ。それらの経験を生かし、ここでは伝統の味をベースに独自のテイストを加味。力強くも目に楽しい8,800円コースは、誰かに伝えたくなる感動がある「素材を生かすシンプルな味つけが特徴のスペイン料理は、和食と似ている点がありますね」と語る坂田シェフの言葉どおり、コースを彩る品々は、ピンチョスやパエリアといった定番から、スペインでおなじみのピキージョ(赤ピーマン)に熊本の馬テールとタンを煮こんで詰めた一皿のようにスペイン料理と和食材を巧みに融合させた逸品まで融通無碍(むげ)。前菜盛り合わせ。手前がピンチョスの元祖と言われるヒルダ。アンチョビで青唐辛子のピクルスを巻いたものとオリーブを楊枝で刺した一品。その他、生ハムのコロッケなど6品がのる。ピキージョのひと皿は馬のタンとテールを煮込んだ出汁でコンソメを仕立ててソースにしている。コースの最初に出るイワシの酢漬けのコカ。コカとはピザ生地に似たスペインの薄焼きパンのこと。他にも様々な具を乗せて食べるそう。白子のプランチャはバスク地方の郷土料理仕立てに。イカ墨のパエリアは魚介のパンチが凄い!コースの掉尾を飾るイカ墨のパエリア。魚介のパエリアとどちらかを選べる。芳しい香りが食欲をそそり、シンプルで美味。2人前。すべて8,800円のコースより。ワインはスペインの発泡系が充実。おなじみのカヴァはもとより、ワンランク上の最高品質のスパークリングワイン“コルピナット”が坂田シェフおすすめ。グラスワインは850円~気軽に楽しみたい。■店舗概要店名:コングスト住所:中央区日本橋小網町16-19 大都ビル 1FTEL:070-1247-2468営業時間:18:00~(L.O.23:00)定休日:月曜席数:カウンター14席3.食通に長らく愛された名店が復活。懐かしくも新しい“くじら”の魅力に開眼する『くじら料理 うずら』@白金高輪2023/8/1 OPEN1階はカウンター席、2階にテーブルと個室が。シチュエーションに応じて使い分けられる白金の隠れ家で出合える、赤富士が如くの美しきひと皿遡ること50年前に麻布十番で創業した『くじら料理 うずら』。当初は店主の永田晃一さんと芳子さん夫妻で切り盛りする小料理屋で“くじら料理”という冠はなかった。が、常連客の勧めで関東では珍しいくじら肉を扱うようになると、やがて工夫を凝らしたくじら料理が評判に。「鯨のはりはり鍋」5,500円(1人前/注文は2人前~)。くじら肉・水菜・油揚げという3種の具材とショウガの効いたスープのハーモニーは格別だとりわけ、すっぽん鍋をヒントにして、スープにたっぷりのショウガを加えた「はりはり鍋」が、唯一無二の味わいだとゲストの心と胃袋を掴み、くじら料理の名店と謳われるまでになった。2008年に白金へ移転した後も多くの常連に支持されていたが、2022年に晃一さんが急逝し、閉店。しかし「もう一度あの味を」という熱い声援を受けて芳子さんが再開を決意し、2023年8月に晴れて復活を遂げた。アラカルトもあれば、『うずら』ならではのくじら料理をひととおり味わえるコース(12,000円)も。下あごから腹あたりにある希少部位「畝須(うねす)」を使った「鯨ベーコン」(2,600円)は“鍋前”に欠かせない。中に潜んでいるねぎを包んで。「鯨ユッケ」(1,450円)は濃厚な旨みがたまらない部位「赤肉」を使い“うずら”の卵黄を添えて。店内にはアーティスト・RUMINZ氏による、くじらをモチーフにしたカラフルな作品が鍋の本格シーズン到来、速やかに予約したい話題の一軒だ。店は、白金高輪駅にほど近い住宅街に立つ二階建ての一軒家。前の店舗のものをリメイクし、活用した看板に明かりが灯る■店舗概要店名:くじら料理 うずら住所:港区白金1-12-20TEL:03-5421-8920営業時間:17:00~(L.O.22:30)定休日:日曜、月曜不定休席数:カウンター5席、テーブル8席、個室1(4席) ※要予約4.「縛りタン」で名を馳せた焼肉界の寵児が、創意溢れる“鶏”で新たなムーブメントを企てる『一鳥目 とり松』@麻布十番2023/10/12 OPEN4つある個室のうち1室だけ、並んで座れる「ペアシート」の部屋が。密やかな雰囲気が人気カップルシートでふたり肩を寄せ合えば、親密度はもう、高まるしかない牛の次は鶏、と言わんばかりに、西麻布の人気焼肉店『うし松』が手掛けたのが、麻布十番に誕生した『一鳥目 とり松』だ。串打ちしない“鶏焼き”スタイル。食べやすい大きさにカットし、部位ごとに、塩・たれ・味噌の中から最も合う味付けを施した鶏肉を、スタッフが焼いてくれる日本全国から厳選した地鶏を『うし松』で育まれたフルアテンドスタイルで提供する「鶏焼肉」は、焼き鳥を食べ込んだフーディーからも熱視線が注がれている。総料理長を務める佐藤拓弥さんは、「アンダーズ東京」を経て『うし松』で料理長として腕を振るったキャリアを持つ。扱う素材が黒毛和牛から地鶏へと変われど、素材のポテンシャルを最大限引き出す姿勢には変わりなし。食べなれた相手こそ連れていきたい、既視感なきプレゼンテーション食事の前には、その日のコースで使われる地鶏のプレゼンテーションが。艶やかで、ハリと透明感のあるビジュアルが、肉質の良さを物語るコースには、さまざまな銘柄鶏から厳選した鹿児島「黒さつま鶏」、兵庫「松風地どり」など異なる個性の地鶏を盛り込む。名物「縛りつくね」は、食感のアクセントに軟骨とレンコンを加え、つくねの形が崩れないよう最初に西洋ネギと鴨の生ハムで巻いてからねぎで美しく縛ってある。優しく、じっくり焼き上げられるそして、部位に応じて塩・たれ・味噌の3種類の味付けを施す鶏焼肉を軸に『うし松』のシグネチャーである「縛りタン」をアレンジした「縛りつくね」や「とり松グリドル」など、驚きのある品々が。コースの後半で意表を突いてくるのが、可愛らしいサイズの「とり松グリドル」。胸肉のカツを、ソテーオニオンや粒マスタードとともに米粉のパンケーキでサンド。「親子丼」は、味のベースの丼つゆに鶏の旨みを抽出しているから、鶏肉を入れずとも存在感ある味わいに。卵も、濃厚な「日本一こだわり卵」を使用。料理はすべてコース(15,400円)の一例。本格かき氷も密かな名物デザートはコースに含まれているが、単品のかき氷を追加するゲスト多数。「抹茶小豆かき氷」(990円)は見た目の美しさも出色。エントランスに飾られた盆栽は、盆栽空間プロデュース業「TRADMAN'S BONSAI」によるもの。毎週入れ替わる鶏料理の新境地、ここにあり。外からは店内の様子が窺いしれない店構え。目印となるのは、入口横のこの看板のみ■店舗概要店名:一鳥目 とり松住所:港区麻布十番1-5-13 ニュー高雄ハイツ 1FTEL:03-4577-6529営業時間:[一部]17:00または17:30~     [二部]20:00または20:30~定休日:年末年始のみ席数:テーブル16席、個室4室 ※要予約5.“なりくら”跡地に降臨した、コースとんかつの新星の軽快さたるや!『Fry家』@高田馬場2023/10/1 OPEN店は外観からして一新。白を基調とした、カフェのような洒落た雰囲気だ。2,500円のショートコースは単品を組み合わせてプリフィックスコースにも!パン粉に包まれ間接的に熱が伝わるフライは、食材にストレスを与えることなく火が入り、風味を逃さないという利点がある。そんなフライの美味しさを突きつめた一軒が、あの『とんかつ なりくら』の跡地にオープンした。その名も『Fry家』。店名通り、ここではフライが主役。とんかつだけでなく旬の魚介や野菜のフライをコースで提供する新しい形のフライ専門店だ。厨房は、和食出身のベテラン西山料理長(写真)とブルックリンの和食店で料理長を務めた熊谷道弘さんの2人体制。盤石の布陣で至高のフライを提供すべく奮戦仕掛け人は、伝説の名料理人・斎藤元志郎シェフ。その信頼を得て厨房に立つはミシュランの星付き和食店で腕を振るった西山道泰料理長だ。感動するほどに軽い揚げ物を、少量多皿で食べつくす幸福感コースではシキンボなど3種のとんかつの他、魚介と野菜を含め全10品のフライが登場。140℃の低温で揚げながらも衣はサクサク。具はしっとりと、素材本来の風味を存分に楽しませてくれる。スペシャリテの「極みのささみフライ」。肉厚のささみのふわっとした食感は、140℃の低温で2分半静かに揚げた後、余熱で火を通していればこそ。「一口サイズのヒレカツ」。文字通り一口で頬張れば、肉汁溢れる旨みがたまらない。「シキンボ」。外腿肉の内側の部分で、豚一頭から数百gしか取れない稀少部位。旨みが強くジューシー。「アジフライドッグ」のアジフライと特注のパンの繋ぎ役はアイオリソースと非加熱のトキハソース。「さつまいもの素揚げ」は丸ごと一本を約30分じっくりと揚げる。品種はシルクスイート。対馬産の大ぶりな穴子を使用した「穴子カツ」。サクッ、ふわっのテクスチャーが後を引く。魚介は細かめ、肉は粗めのパン粉を用いている。国産豚肉を2週間以上熟成させてから揚げる「ロースカツ」は王道の美味しさ。すべて「Aコース」(8,000円)より。コースには他にお浸しや出汁巻卵、〆のカレーか冷麺も付く聞けば、肉は菜種油とラード、魚と野菜は太白胡麻油と揚げ油も変える拘りぶり。パン粉も然り。こうした仔細な配慮が食後感の軽さと美味を生み出している。破格すぎるボトルワインをお供に!ソムリエも在籍し、ボトルワインが破格。3千円台から用意し、ブルゴーニュワインや稀少なものから古酒など豊富にそろえる。■店舗概要店名:Fry家住所:新宿区高田馬場1-32-11 小澤ビル B1FTEL:03-3200-0565営業時間:ランチ 11:00~15:00     ディナー 17:30~22:00(L.O.21:30、ロングコースは19:45最終受付)定休日:不定休席数:カウンター6席、テーブル10席▶このほか:東京で話題の“ネオ居酒屋“3選。人気のおしゃれ中華は新年会にもぴったり! 

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くじら料理 うずら
place
東京都港区白金1-12-20
phone
0354218920
opening-hour
17:00-24:00(L.O.23:00)
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Fry(フライ)家
place
東京都新宿区高田馬場1-32-11
phone
0332000565
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一鳥目 とり松
place
東京都港区麻布十番1-5-13
phone
0345776529
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コングスト
place
東京都中央区日本橋小網町16-19 大都ビル 1F
phone
07012472468
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