恵比寿でカウンターデートができる店5選!日常にときめきと高揚を


2023.10.31

東京カレンダー

気になるあの人と、大切な恋人と、特別な日ではないけど恵比寿でふらりとデート。そんな日にぴったりの、空間に秀でたカウンターの店5軒をご紹介。カウンターという距離感が、大人なふたりにときめきと程よい高揚をもたらす!― 手強いお相手にこそ効果的な未知なる一軒 ―1.メキシカンと和が融合した空間で、既視感のないタコスに驚く『TACOS BAR』建築デザイナーで、アーティストでもある岩村寛人さんがインテリアを手がける。随所にメキシコのニュアンスを感じさせる、他にはないデザイン上質なカウンターレストランだが、どこか異国感漂う面白さたるや恵比寿でしっぽりデート。となると、チェーン店が多く若者で賑わう西口は選択肢から外しがち。だが、人もまばらな西口の最果てに、我々の先入観を欺く洒脱で大人な一軒がある。それが、『TACOS BAR』。鮨店を思わせる一枚板のカウンターに立つのは、メキシコ人シェフのマルコ・ガルシアさん。できたてのタコスをカウンター越しに提供。鮨店と同じプレゼンテーションに驚く三軒茶屋にあるタコスの人気店『ロス タコス アスーレス』のオーナーシェフであり、新たな挑戦に恵比寿を選んだ。こちらでは「おまかせ」でタコスを楽しめるスタイルを提案。会話が弾む、魚介中心の“おまかせ”タコス金目鯛を塩焼きし、ウチワサボテンと合わせたタコス。焦がしトマトと完熟唐辛子のサルサがスパイシーに香る目の前でトルティーヤの生地を焼くことから始まり、その上に捌きたて、焼きたての鮮魚とそれに合わせたサルサがのる。留学中に日本の食文化に感銘を受けたというマルコさん。“できたて”で“素材を活かす”鮨店や焼き鳥店のスタイルを、タコスに落とし込んだ「魚タコス」という発想が面白い。揚げトルティーヤ「トスターダ」は、かぼすの果汁を搾った鯵のセビーチェと燻製唐辛子で絡めた鰹の2種類。大葉ベースのサルサで食べる、メキシコのスパイスをまぶして揚げたメヒカリのタコス。すべて「おまかせ」(12,500円)より“ネタ”となる魚は、グランメゾンも頼りにする焼津の『サスエ前田魚店』から仕入れているこだわりよう。食感度が高い彼女も、未体験のタコスデートに高揚すること間違いなし。従来のタコスのイメージを覆す仕掛けが、ふたりを盛り上げるタコスと日本酒のペアリングが斬新。金目鯛などジューシーなタコスに合う「新政ラピス」や、しっかりめのタコスに合う「産土」などサルサとの相性で選んだ銘酒を用意。グラス 900円~。西口のひっそりとしたエリアにあるから、帰路もムードに浸れる恵比寿駅西口から五差路を渡った先にお店はある。お店からは代官山へも徒歩圏内なので、ムーディな路地をのんびり散策しながら2軒目を探すのもオススメだ。【店長に聞いた!この店のデート率】他にはないスタイルだから食への好奇心旺盛な人が多数静かで洗練された空気感ゆえデート利用が多い。しかも、珍しい食べ物や高級なものも躊躇なくトライするような食リテラシーの高めな人が多く、年齢層も高め。■店舗概要店名:TACOS BAR住所:渋谷区恵比寿西2-7-1 スズキビル 1FTEL:03-6416-0740営業時間:【水・木・金】18:00~(L.O.22:00)     【土・日】9:00~(L.O.15:00)※朝タコス営業定休日:月曜、火曜席数:カウンター10席、テーブル11席― バール感覚のラフさが距離を縮めたい関係に効く ―2.どこまでも洒落たイタリアンは、高感度な夜を盛り上げる『ta.bacco EBISU』ビルの2階に上がると“ta.”と目印がついた扉があるので開けてみよう謎めいたビルだが中はお洒落というギャップがたまらない賑やかな恵比寿駅から徒歩3分。『ta.bacco EBISU』は雑居ビルの2階に入るが看板はなく鉄扉に“ta.”とシールが貼ってあるのみ。ウェービーなカウンターがふたりの空気も和らげる料理が目の前で供される臨場感は格別。アンフォラをイメージした橙色のカウンターが、ワインや料理を一層引き立てる。逆側にはスタンディング席も中に入ると、そこはP字型カウンターがなんとも洒落た空間だ。隠れ家感がデートのスパイスになり、ワインも料理もセンス抜群だから言うことなし。学芸大学で人気の『リ・カーリカ』の姉妹店と聞けば、納得だ。アラカルトで少量多皿。ふたりで作戦会議する楽しさアリ以前はおまかせスタイルだったが、いまはアラカルト営業となり、より自由に楽しくなった。サンジョベーゼで煮込んだ鯖が入った「鯖赤ワイン煮と里芋の春巻き」。ねっとりした里芋が鯖とよく合い、インドネシア産バダックペッパーの香りが食欲を加速させる。2本 900円。定番人気の「生ハムバターのブルスケッタ」。フランス産16ヶ月熟成の生ハムと、知る人ぞ知る茨城のパン工房『Panezza』のパン、発酵バターを使っている。ひとつ750円。「豚熟鮓入りアニョロッティ ダル プリン」は、バターソースと旨みを引き立てる酸が杯を誘う。1,550円。ナチュラルワインはイタリアを中心にそろえ、手ごろなものからバックヴィンテージまで幅広い。グラスでもボトルでも気分次第でお楽しみあれ。グラス 1,000円~。多い人で15種も飲んでしまう!例えば泡酒で乾杯したら「自家製ロースハムとツナと卵」なんかをつまみ、その日のワインを聞く。なんとナチュラルワインが20種類以上も開いているから、ボトルを見ながらどれにするか話す時間までが楽しい。「飲むための料理」が基本なのでポーションも価格も抑えめ。最後に〆を迷ったら全部頼めばいいし、食後酒を飲んで2軒目利用してもいい。何をどう頼むか、相手とのフィーリングを測れるのも面白いところだ。気さくなスタッフとの会話が、盛り上がりを助長する松本和久さんをはじめ、気さくで自然体なスタッフばかり。店は恵比寿神社からすぐの雑居ビルの中。バンカラな雰囲気にまさかナチュラルワインのそろう店があると思えない。【店長に聞いた!この店のデート率】ワイン好き同士だったら頻繁に来たくなってしまう!もともと女性人気の非常に高い店で、女性からの提案でデートに利用するカップルも多い。ワインを存分に楽しむコンセプトから、自然とワイン好き同士となる。■店舗概要店名:ta.bacco EBISU住所:渋谷区恵比寿西1-13-7 2FTEL:080-9715-2323営業時間:18:00~24:00定休日:日曜席数:カウンター10席、スタンディング5席― 気心知れたふたりの心にまた火を灯す店 ―3.焼肉の概念を覆す一軒が、新しきデートの形を提案する『焼肉一七三 向山』ゆったりとスペースが取られたカウンターは隣席を気にせず焼肉と会話に没頭することができる。カウンター以外はペットも同伴可カウンターのスタイリッシュさに改めて焼肉デートの楽しさを知る付き合いの長い相手と、少し新鮮な時間を過ごしたい……そんな夜は“カウンター焼肉”が最適解。デートにはややくだけた印象に転びがちな焼肉だが『焼肉一七三 向山』なら、その心配は無用。西口から「恵比寿ガーデンプレイス」に抜ける線路横の坂道沿い。大人好みの穴場店が多い“グルメ坂”でこの店が評判を集めているのは、味はもちろん洒脱さとアットホームさが絶妙に融合した雰囲気にもある。ゆったりとした設えのカウンター席はカップル率100%というのも納得な艶っぽさ。カウンターだけでなくテーブル席や個室もあり、その程良いラフ感も、リラックスしながら焼肉を楽しめると人気を集めている理由だ。華やかな“一七三コース”なら、焼肉の醍醐味を必ずや共有できるアラカルトも用意しているが、デートでこの店を訪れるなら12種の前菜、焼きしゃぶやさまざまな部位を少しずつ味わえるコース一択。前菜の盛り合わせ。韓国出身の料理長が作る小皿料理が登場。レンコンのキムチ、ナスのナムル、ローストビーフ、牛タンの煮込みなど、彩りもカラフルで焼肉デートのスターターにぴったり。写真映えも約束してくれる。「黒毛和牛の盛り合わせ」。赤身やホルモンなど、さまざまな部位が美しく盛りつけられた“肉皿”にテンションが上がる。美味しさを最大限に引き出すためのカットにも注目。全国から厳選した黒毛和牛の中でも食べごろの部位を提供するため、日によって内容が変わることも。スタッフにたずねれば焼き方のアドバイスもしてくれる。目の前で繰り広げられるプレゼンに、盛り上がること間違いなしカウンターならではの臨場感も、焼肉デートを盛り上げる大事な要素に。肉はオーダーを受けてからカットするのもこだわりで、美しい手さばきにも惚れぼれ。「塊焼き」。たっぷりのネギとガーリックバターをのせてバーナーで仕上げるすべて8,500円のコースから目の前で焼かれる塊肉など、気分が高まる演出を楽しみながら“カウンター焼肉”だからこそ作り出せる親密でアツいひと時を過ごしたい。贅沢なワインのラインナップが、あの頃のときめきを呼び覚ますシャンパーニュやグランヴァンもそろえているため、大人なデートに「最高のワインと焼肉を」という気分にもこたえてくれる。「オーパス・ワン」(99,000円)など入手困難な銘柄をあつかっているのも高ポイント。【店長に聞いた!この店のデート率】味と雰囲気の良さを求めて8割以上がカップルで来店恵比寿が生活圏内というカップルや雰囲気とサービスの良さに惹かれて通う人が多い。常連客には夫婦も多く、ペットと一緒に個室でディナーを楽しむ姿もちらほら。■店舗概要店名:焼肉一七三 向山住所:渋谷区恵比寿南1-13-3 GOLDビル 5FTEL:03-6452-4646営業時間:17:00~(L.O.23:00)定休日:日曜席数:カウンター8席、テーブル12席、個室2(12席)― 一風変わった鶏料理でグルメなふたりは心躍る ―4.串に刺さない焼き鳥が、もう一歩を踏み込む切り札に『鳥焼き 小花』天井が高くダウンライトも艶やかな店内。丁寧に塗られた白壁の棚には魯山人の器などが並ぶ。焼き場が目の前なので臨場感も満点だ端正に伸びるカウンターが恵比寿デートをぐっと大人にする恵比寿ガーデンプレイスのすぐ隣、人も多くない静かな通りに『鳥焼き 小花』は立地する。店内はさらに落ち着いた割烹の雰囲気だが、料理長の手には団扇。実はここ、あの『鳥しき』の池川義輝氏が手がける串に刺さない“鳥焼き”を提供する店なのだ。池川氏から腕を買われた焼き師は佐藤新太朗さん。佐藤さんは和食の料理人だったが、池川氏に焼きの技を学び昨年1月に誕生した同店の店主となった。割烹料理のような全20品にワクワクが止まらない魯山人の琵琶の器に入った「手羽元とキンカンのポン酢がけ」。キンカンは出汁につけて味が染みているコースは怒涛の20品目で和食と鳥焼きが混じる構成。前菜、お椀の次は鳥焼きが出るが、お椀が鶏がら仕立てだったり一品にも鶏が生かされる。もとは鰯や鯵で作る和食の前菜を鶏で応用した「鶏むね肉のガリ紫蘇巻き」。低温調理でしっとり火入れした身に多めの薬味がよく合う。お椀は「里芋とワンタン 鶏がら仕立て」。ニンニクの芽の香りもいいアクセントに。すべておまかせコース(13,900円)より。五感で楽しめるカウンター席は、大人のためのエンターテインメントふたつの部位を楽しめる「とりかわず」や運動量が多く肉感の強い「膝まわり」など、伊達鶏の希少部位をそろえ串を使って目の前で焼きあげる福島の伊達鶏を使った鳥焼きは、『鳥しき』直伝の強火の近火で、大きめのポーションを肉汁たっぷりに焼きあげる。横隔膜がついた「とりかわず」など希少部位も含み、焼きおにぎり茶漬けで〆たらデザートはかき氷。「旬のフルーツのかき氷」は、この日は山梨産の山根白桃。果実を丸ごと使ったジューシーなソースが粗めの氷と一体となる瞬間がたまらない。桃を丸ごと感じるかき氷焼き鳥を昇華させためくるめく展開はデートでのエンタメ性も十分で、堅苦しくないのに本気度も伝わる選択となるはずだ。レアな日本酒をグラスでいただく特別感が、心地良い酔いへと誘うなかなか手に入らない銘酒がグラスで提供されるのもこの店に来るメリットだ。濃縮した旨みがありマニアも欲する「No.6 Fermentype」はワイングラスで提供。1杯 3,000円。壁には魯山人の「割山椒」がアートとして掛けられている。【店長に聞いた!この店のデート率】しっとりした空気感の店だから大人のカップルに支持されるデート率が非常に高く、30代以上の落ち着いた雰囲気のカップルや夫婦が多いとか。食べ慣れた客層がほとんどということもあり、お酒の飲み方も綺麗。■店舗概要店名:鳥焼き 小花住所:渋谷区恵比寿3-28-2 SP15 EBISU 1FTEL:03-6455-7826営業時間:[一部]17:00~     [二部]20:00~定休日:日曜、月曜席数:カウンター10席― 若き大将によるもてなしが奥手なふたりを和ませる ―5.さわやかな空気流れる鮨店が、恵比寿デートの新定番『鮨処 たけ原』黒を基調にした6席のみの小ぢんまりした店内。白木のカウンターに駒の形をしたガラスの箸置きが並ぶ。ちなみに駒は本当に回る歌舞伎の劇場のようなカウンターに着いたその時から期待が高まる鮨デートで避けたいのは、ただの“鮨会”になってしまうこと。会話もあわせて楽しめる空気感を持つ大将の店が理想である。その意味で昨年8月にオープンした恵比寿の『鮨処 たけ原』は間違いない。おごらない大将だから出せる、柔らかな空気感に心寛ぐ中武さんは宮城県の高校の調理科を卒業後、鮨職人を目指し上京。築地の『寿司清』に4年半、他ジャンルも知るため青山の『The Burn』に半年勤務した。愛らしい笑顔で空気を和ませる大将は中武智樹さん、25歳。若いながら握りの所作や鮨の形にオリジナリティがあり、大将を任された。カウンター頭上には歌舞伎をイメージした暖簾が下がっているので、「まるで舞台に立つ主役のようですね」と中武さんに言うと「間違いないです」とほのぼの口調で返答。人を和ませる魅力があるのでデートの緊張が解れ、気付けば大将を交えた会話を自然に楽しむこともできる。凝ったつまみが続くから、冒頭からお酒が進んで楽しい「1品目で心を掴みたい」との理由で最初に提供するのは、北海道の紫うにをのせた富山産白エビ。どちらも十分な量がありこれから始まるコースも気風がいいと予感させる。早速日本酒を欲する人も続出するとか。火入れはもちろん大根の粗さにもこだわった、千葉県産太刀魚の鬼おろし添え。静岡県下田産金目鯛の酒蒸し。昆布だしと酒で蒸してふっくら仕上げている。安定の『やま幸』から仕入れたまぐろの3連打が大人に刺さるまぐろは部位ごとの佇まいの違いに見応えがあり、赤身は最も丸い形状ころんと丸く量感のある俵型の鮨は飲み込んで消えた瞬間の幸福度が高く、「ああ、いまの美味しかったね」なんて感想から新しい会話も始まる。軽く炙りまぐろの削り節も入ったたれに軽く浸した漬け。とろける食べ心地の大トロ。米は初霜、酢は横井醸造の赤酢を3種ブレンドしている。写真は25,000円のおまかせから(夜のおまかせ 18,000円~)それは、小肌の締め方からまぐろの切り方まで絶妙な塩梅を心得た職人だから作れる時間でもあり、ふたりでの再訪を約束させるのだ。【店長に聞いた!この店のデート率】コース18,000円からなので気合いを入れすぎなくていい他の高級鮨店よりは手が届きやすい価格帯のため、20~30代のカップルも多い。鮨を食べ慣れた40代以上とそのパートナー、食事友達という組み合わせもあり。■店舗概要店名:鮨処 たけ原住所:渋谷区恵比寿3-30-12 Mercury Ebisu 3FTEL:03-5424-1885営業時間:ランチ 12:00~14:30     ディナー 17:30~23:00定休日:日曜、水曜席数:カウンター10席▶このほか:今こそ行きたい、東京で話題の新店5選。美しく輝くいくら丼で旬を感じる! 

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鳥焼き 小花
place
東京都渋谷区恵比寿3-28-2 SP15 EBISU 1F
phone
0364557826
opening-hour
1部/17:00- 2部/20:00-※2時間…
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更新日:2024/05/04

鮨処たけ原
place
東京都渋谷区恵比寿3-30-12
phone
0354241885
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