ワクワクがいっぱい!「魔法の文学館」東京都・江戸川区に開館


2023.10.28

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『魔女の宅急便』の作者として知られ、小さなノーベル賞と言われる国際アンデルセン賞も受賞している、児童文学作家の角野栄子さん。その彼女の世界観が表現された文学館「魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)」が、2023年11月3日に、東京都江戸川区なぎさ公園内に開館します。
大人も子供も、特に本好きでなくても充分楽しめる素敵な場所。そのお薦めポイントと周辺情報をご紹介します!
「魔法の文学館」はなぎさ公園の丘の上!
約7万坪もある江戸川区立「総合レクレーション公園」内にある、なぎさ公園で、案内に沿って進んでいくと小高い丘の上に建物が見えてきます。この白いお家が「魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)」です。
設計は国立競技場の設計などで有名な隈研吾氏。丘のなだらかなラインに沿って建てられ、上から見ると屋根は、花びらを広げたようなフラワールーフになっています。
建物周辺の環境も豊か。芝生に寝転んだり、木陰で休んだり、東京湾を経て世界の海へ繋がる旧江戸川を眺めたり、ここが東京だという事を忘れてしまう長閑さです。
この階段を降りたところに、「総合レクレーション公園」内を巡回するバス、パノラマシャトルの停留所があるので、富士公園、フラワーガーデンへの移動も楽々。
さあ、いよいよ「魔法の文学館」に入ってみましょう!入り口脇に可愛い手洗い場が設けられています。外で遊んだ後でも躊躇なく入れるようにという、こんな細やかな気遣いも嬉いですね。
建物の中に一歩入ると、そこはもう魔法の街!
館内に入るとすぐ、大人も子供も魔法の世界へ引き込まれていきます。1階は『魔女の宅急便』に出てくる「ココリコの町」をイメージして作られた、いちご色の世界。この素敵な内装は、アートディレクターのくぼしまりおさんのデザインです。
「ココリコの町の本棚」は、まるで小さな家が集まった町のようです。好きな本を選んで一人静かに過ごすも良し、何人かでワイワイ楽しむのも良し。魔女の箒もありますね!
大階段を上った2階には「ライブラリー」と企画展のギャラリー、そして角野栄子さんの仕事場を再現したコーナーがあります。
「ライブラリー」では、角野栄子さんの作品以外にも、彼女が選んだ世界の児童書や絵本が並び、手続きをすれば屋外のテラスでも読むことが出来ます。その際は可愛いピンクのシートも貸してくれますよ!
写真左側に見えるのは、2階にある、自然光が明るく差し込み、小さな椅子テーブル、ソファーなどでじっくり本を読める「ライブラリー」。ちなみに、この可愛らしい椅子はショップでも購入可能。
一方、右側の階段を降りた1階正面では、時間ごとに壁面いっぱいにプロジェクションマッピングが展開され、扉を開けると物語のモチーフが飛び出したり、と驚きがいっぱいの「ココリコの町」となっています。
テラスもある絶景カフェ!
3階には、眺望が見事なガラス張りの「カフェ・キキ」があります。旧江戸川を見下ろしながらゆったりした店内でくつろぐ贅沢に、大人もきっと満足できるはず。
メニューには、角野栄子さんの作品の登場人物にちなんだスペシャルなものが並びます。「ハートをあなたに」「チとキのサンドイッチ」「特製いちご色のメロンパン」などなど、名前にもワクワク。
そして赤いパラソルが可愛いテラスで頂けるのも嬉しいところ!
細やかな仕掛けが飽きさせない!
実はこの「魔法の文学館」には細かな仕掛けが色々あります。例えば、1階から2階に上がる階段の途中には、ちょっとかくれんぼしたくなるようなこんなスペースが!
また同じく、1階から2階に上がる階段の途中、小さな子だけが気づく高さに丸い穴があります。ここから覗くと1階の「ココリコの町の本棚」が覗けてちょっと不思議な感じ。
覗いて発見!という箇所は他にも一杯あるので探してみて!
そして忘れてはいけないのが1階の「黒猫シアター」。ここでは、角野栄子さんの著書のキャラクターが登場する3D映像の上映があるですが、面白いのはただ観るだけでなく参加しながら楽しめるところ。
「黒猫シアター」までの廊下に出現する猫ちゃんを見つけるのもお忘れなく。
公園も楽しむと1日では足りない!?
「魔法の文学館」は、なぎさ公園の「ポニーランド」に隣接しています。「ポニーランド」ではポニーに乗るのはもちろん(小学6年生以下)、やぎと触れ合う事も出来ますよ。
更に、同じく「総合レクレーション公園」内にある、「富士公園」や「フラワーガーデン」にも足を伸ばすと1日では足りないかも。そんな時は移動に、可愛いパノラマシャトル(大人200円、3歳から小学生100円)を使うと便利です。
最寄駅からのアクセスに使用するバスにはラッピングバスもあります。近所の東京コミュニケーションアート専門学校の学生さんが角野栄子さんの作品を元にデザインしました。このバスに当たったらラッキーですね!
角野栄子さんとコラボで製作されたマンホールの蓋も見つけられますか?葛西駅前、葛西臨海公園駅前、なぎさ公園入り口前などにありますよ!
角野さんは、3歳から23歳まで江戸川区で過ごしたそのご縁から、「魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)」の開館となりました。もちろん、こちらでは角野さんの世界観を余すところなく知る事が出来ますが、角野さんの事を知らない方でも、その自由な世界に引き込まれたり、本の世界を楽しめる仕掛けが数多くあるため、決して飽きる事はありません。 

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魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)
place
東京都江戸川区南葛西7-3-1 なぎさ公園内
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