清流と可憐なバイカモに魅了!滋賀県「醒井宿」をめぐる旅


2023.06.14

トラベルjp 旅行ガイド

滋賀県米原市に「醒井宿」と呼ばれる地区があること、ご存知ですか?醒井宿は古代より交通の要衝として栄えたところで、多くの人が往来しました。そんな醒井宿は清流の里として知られており、清流でしか花を咲かせないバイカモ目当てに、毎年夏になると、多くの観光客が訪れます。今回は清流の里として知られる醒井宿の魅力をお伝えしましょう。
醒井宿を流れる清流・地蔵川
「醒井宿(さめがいじゅく)」は、滋賀県米原市にある地区。江戸時代には旧中山道の宿場町としてさかえましたが、その歴史はさらに古く、『古事記』や『日本書紀』には「居寤清泉」「居醒井」と記されているほど。「泉」や「井」の字が含まれているように、古来、清らかな水が湧き出る里として知られています。
その象徴こそ醒井宿を東西に流れる地蔵川。もちろん、いまも清らかな水が流れています。
地蔵川沿いに暮らす地元の方は、川に橋をわたして、家屋へ出入りしています。橋をわたってお家に入るなんて、素敵ですね。
橋のたもとには、川へと降りる石段もそなえつけられています。地元の方はここを下りて野菜などを川にひたし、汚れをとっていました。地蔵川は地元民の生活になくてはならない河川であったわけですね。
川の一角では、現在も小さな水車がまわっています。水の流れを利用した生活の知恵が醒井宿ではいまも息づいているのです。
名前の由来となった「居醒の清水」
地蔵川を上流へたどると、ご覧のような水源地が現れます。ここが醒井宿の名前の由来となった「居醒の清水」です。
「居醒の清水」は平成名水百選にも選ばれており、醒井宿に見られる湧水の代表格となっています。
「居醒の清水」は、古代、伊吹山の神と戦った日本武尊が傷ついた身体を癒したところとされており、付近には、日本武尊が腰をおろした「腰掛石」や、馬の鞍を掛けたという「鞍懸石」などの石も残されています。
清らかな水が湧き出しているせいでしょう。ご覧のように、魚の姿も見られます。
可憐な花を咲かせるバイカモ
地蔵川をよく見ると、水面下にたくさんの水草が生えているのが、おわかりいただけるでしょう。これはバイカモ(梅花藻)と呼ばれるキンポウゲ科の沈水植物で、醒井宿を代表する植物となっています。
バイカモの特徴は、流れのある綺麗な水のなかでしか生育しないこと。したがって、流れのない水槽などで育てようとしても決して育ちません。地蔵川がいかに綺麗な河川であるか、そのことからもうかがえますね。
もちろん、珍しい植物であるからといって、勝手に採取してはなりません。
バイカモは6月から9月にかけて小さな白い花を咲かせます。水のなかで開花する植物とは、珍しいですよね。
水面に陽の光が反射すると、バイカモの花がよりいっそう鮮やかになります。
醒井宿には、バイカモの開花する時期を狙って、訪れることをお勧めします。
バイカモ以外の花々
もちろん、醒井宿を彩るのは、バイカモだけではありません。ご覧のように、地蔵川にはバイカモ以外の花も各所で見られます。
水面ばかりに目を奪われず、頭の上にも目を向けてみましょう。
夏を代表する植物といえば、百日紅!そんな百日紅も赤い花をつけていますよ。夏らしい光景ですよね。
<居醒の清水の基本情報>
住所:滋賀県米原市醒井
アクセス:JR醒ケ井駅から徒歩約10分
散策に疲れたら一休み!醤油屋喜代治商店
散策に疲れたら、醤油屋喜代治商店(ヤマキ醤油)で一休み!創業100年以上の歴史を持つ醬油屋さんですが、ここでは醤油を使ったソフトクリームをいただけるんです。
醤油のソフトクリームといっても、醤油臭さはありません。ぜひ一度、お召しあがりください。
こちらは醤油を使ったプリン。お土産に買い求めてみてはいかがでしょうか。
<醤油屋喜代治商店(ヤマキ醤油)の基本情報>
住所:滋賀県米原市醒井370
電話番号:0749-54-0025
アクセス:JR醒ケ井駅から徒歩約10分 

read-more
醒井宿
place
滋賀県米原市醒井
phone
0749582227
すべて表示arrow
no image

この記事を含むまとめ記事はこちら