新潟・田上町にある「護摩堂山」で楽しむあじさいハイキング!


2021.05.30

トラベルjp 旅行ガイド

皆さんは“梅雨の風物詩”と言えば何を思い浮かべますか?そう!やっぱりあじさい。スッキリしない空模様が続く梅雨のシーズンであっても、花びらを雨に濡らしてしっとりと咲くその様子が非常に印象的ですよね。
今回は新潟県田上町にあるあじさいスポット「護摩堂(ごまどう)山」について紹介します。およそ3万株ものあじさいが咲き誇る山頂の絶景を目指し、緑いっぱいの自然の中を抜けるハイキングを楽しみましょう!
これぞまさに“あじさい山”だ!護摩堂山の「あじさい園」
山の上から見下ろす一面あじさいの風景。手前にもあじさい。遊歩道を下ってずーっと向こうにもあじさい、アジサイ、また紫陽花…。これが護摩堂山の上に広がる「あじさい園」の絶景です!
一般的なあじさいのイメージである青色の花のものから、白やピンクのあじさいまで。本当に選り取り見取りといった光景ですが、なんとこの「あじさい園」には、冒頭でも説明した通り約3万株ものあじさいの花が植わっています!
初めの写真は、遊歩道の途中から「あじさい園」を振り返ったものになりますが、今度は反対に、見上げてみても階段の向こうまでやっぱりあじさい!…こんな感じで遊歩道では、あじさいに囲まれながら、山の斜面までもがあじさいに埋め尽くされるという圧巻の風景を心ゆくまで楽しむことが出来ます。
護摩堂山のあじさいの見頃は6月半ばから7月にかけて。全国的な知名度がある鎌倉などと比べると、やはり新潟県にある分、見頃が少し遅くなります。
護摩堂山の山頂にある「あじさい園」までは、麓の駐車場からハイキングコースを歩いておよそ40分ほど。写真の通り、しっかりと整備されているので、ハイキング初心者でも全く苦にはならずに山頂を目指せるレベルです。
途中、ちらほらと森の中に咲くあじさいを見ながら開けた山頂に出ると、一面のあじさいがブワーっと目の前に広がるので、疲れが一瞬で弾け飛びます!ハイキングコースでは自然の中を行く緑の道が印象的ですので、風の音に耳を澄ませて、心をリフレッシュしながら進むと良いでしょう。
あじさいだけじゃない!越後平野を見下ろす絶景展望台
護摩堂山の山頂は「あじさい園」だけじゃありません!「あじさい園」を一番上まで登った所にある本丸跡。護摩堂山は、実は中世の頃に築かれた「護摩堂城」というお城の史跡でもあるのですが、本丸跡に設けられた展望台からの眺めもまた素晴らしいのです。
ご覧ください、展望台から見る越後平野の絶景を!日本の“米どころ”としても知られる新潟県の大平野の様子をまさに一望することが出来ます。奥に見えるのは、日本海と越後平野とを隔てている標高634mの弥彦山です。
ハイキングコースを登った先に待っている一面あじさいの景色だけでも素晴らしいのに、この絶景に出会えたらそれはもう!それまでの疲れが2倍は弾け飛ぶことでしょう。本丸跡は広場のようになっていますので、ちょっと休憩をしたり、軽食などをつまんだりするにはピッタリのスポットです。
護摩堂山は標高274mの小さな山ですが、県庁所在地である新潟市からは南へおよそ20kmほどの距離にあります。なので、こうした天気の良い日には、新潟市内の様子もバッチリ!
新潟市街地のランドマークである「朱鷺(とき)メッセ」や、鳥屋野潟のほとりにある「デンカビッグスワンスタジアム」などが目視でハッキリと確認することが出来ます。市街地の向こうに見える青々とした海は日本海。さらに視程の良い日には、遠く日本海に浮かぶ佐渡の島影まで見えると言うんですから、ビックリですよね。
ハイキングコースに残された「護摩堂城」の史跡の数々
前の段落で、護摩堂山は中世の「護摩堂城」の史跡です、と説明しました。先程紹介した本丸跡の他にも、お城の遺構や、今日に至るまでの人々の営みの“証”が随所に残されており、主にそれらはハイキングコースで見ることが出来ます。
写真は石切場の跡です。「護摩堂石」と呼ばれる良質な石を産出した護摩堂山では、こうした石の切り出しが江戸時代以前から活用され、大正期には最盛期を迎えました。このほか城跡の遺構として、ハイキングコースを歩いている途中で堀切や竪堀跡などを見つけることが出来ますので、ぜひ注目してみてください! 

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護摩堂山
place
新潟県南蒲原郡田上町田上
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