感動のクリスマスを「ISOGAI花火劇場in名古屋港」で!


2020.11.20

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花火は夏に揚がるもの、と思っていませんか? いえいえ、近年は秋冬の花火大会も増えているのです。名古屋で2015年に始まった冬花火「ISOGAI花火劇場in名古屋港」も2020年で6回目。すっかり名古屋の冬の風物詩として定着しました。冬の澄んだ夜空に揚がる花火の美しさ、そして愛知の老舗花火会社、磯谷煙火店が揚げるメロディー花火やドラマチック花火が織りなす感動を、ぜひ名古屋港で体験してください!
クリスマスデートにもおススメの花火大会
「ISOGAI花火劇場in名古屋港」は、2015年より名古屋で開催されている冬の花火大会。名古屋港の冬のイベントとして、毎年クリスマスムードを盛り上げています。
花火は、名古屋港の海上に設置された台船(花火打ち揚げ用の船)から打ち揚げられ、暗い夜空に大きく広がり、海面を美しく染め上げます。目の前で打ち揚がる花火は、息を飲む大迫力!
会場は、名古屋港のガーデンふ頭。名古屋港ポートビルの東側一体が主な観覧会場です。海を一望するこのエリアで、対岸の明かりを眺めながらの花火鑑賞はロマンチックで、クリスマスデートには絶対おススメ。
名人級の煙火店が打ち揚げを担当
花火と言えば、やっぱりイメージするのは夏かもしれませんね。でも、秋冬の澄んだ空気の中では、夏よりも花火が綺麗に見えると言われています。特に近年は繊細な色合いの花火が多いので、そのクリアな発色を楽しむには実は寒い時期の空気が適しているのです。
「ISOGAI花火劇場in名古屋港」では、単発の花火だけでなく、音楽とシンクロして花火が揚がるメロディー花火や、ナレーション・音楽とコラボしてストーリーを作り上げるドラマチック花火などが打ち揚げられ、約45分間、飽きさせることなく魅せるプログラム構成となっています。尺玉と呼ばれる直径約30㎝の大玉花火も揚がり、天空で直径300mを超える大きな花を咲かせます。
さて、「ISOGAI花火劇場」の「ISOGAI」とは? これは、この花火大会で打ち揚げを担当する磯谷(いそがい)煙火店の名称からきています。通常、花火大会には開催される地域の名前がつくことが多いので、地名ではなく煙火店名をタイトルにした花火大会はとても珍しいものです。逆に言えば、「ISOGAI」と聞くと「えっ、磯谷煙火店が揚げるの?見に行かなくちゃ!」と思わせるほど、花火ファンには認知されている煙火店なのです。
磯谷煙火店は、愛知県で1887(明治20)年に創業した、130年以上の歴史を誇る老舗の煙火店(花火会社)。各地で開催されている全国花火競技会で入賞の常連であるほか、花火師として最高峰の内閣総理大臣賞も受賞している、全国でもトップレベルの煙火店です。
もともと愛知は、江戸時代の「日本三大花火」水戸(茨城)・三河(愛知)・市川(山梨)の一角を担ったほど、花火の伝統のある地域です。
そんな愛知県の花火の伝統を引き継ぎつつ、常に革新的な花火を目指し、挑戦を続けてきた磯谷煙火店。音楽と花火を融合させた「メロディ-花火」も、ナレーションを交えた「ドラマチック花火」も、その革新的な姿勢から生み出された花火演出です。
磯谷煙火店名物「ドラマチック花火」とは?
「メロデイ―花火」はイメージできると思いますが、「ドラマチック花火」とはどんなものでしょう?
「ドラマチック」という言葉には、「劇的」とか「感動的」といったイメージがありますね。もちろん、感動的な花火ではあるのですが、この花火の場合はそれに加えて「ドラマ仕立ての」という意味合いがあります。ストーリーに合わせ、ナレーションや音楽とともに花火を打ち揚げる、ドラマ構成の花火なのです。
「ISOGAI花火劇場in名古屋港」では、2018年は「賢者の贈り物」、2019年は「マッチ売りの少女」をテーマにドラマチック花火が揚がりました。クリスマスらしくて、小さなお子さんにもわかりやすいテーマが選ばれています。
ドラマチック花火で効果的に使われるのが、型物花火。物の形を描き出す花火で、ハート型やスマイルマークなどはいろんな花火大会でよく見られますね。2019年のドラマチック花火でも、クリスマスツリーや星、プレゼントボックスやワイングラスなど、クリスマスらしいものを象った型物花火がたくさん揚がりました。観客席からは、「あ!星だ!」「ケーキが見えた!」なんて声も上がり、子どもたちも大喜びです。
もちろん、すべてを型物花火で描くわけではありません。凍える少女に降りかかる冷たい現実、灯したマッチが見せたあたたかなクリスマスの幻、少女を包み込むおばあさまの慈愛などが、多彩な花火でイメージとして描き出されました。
具象とイメージを組み合わせて物語の世界を紡ぎだす「ドラマチック花火」は、まるでミュージカルのようなエンターテインメント性の高いプログラム。ぜひ、花火が伝えるものを、心でダイレクトに受け止めてみてください。きっとそこに、あなただけに見える物語が描き出されます。
実はメリットがいっぱいの冬花火
冬花火のメリットは花火が美しく見える、ということだけではありません。
夏の花火大会は、日が落ちた19時や19時半から始まるのが一般的で、2時間程度をかけて打ち揚げるところが多いので、帰りの電車やバスの時間も気になるし、終わったらダッシュで帰り始める人多数で交通機関も非常に込み合います。ですが冬花火の場合、18時や18時半などの早い時刻に始まり、終了時間も早めなので、終演後も時間に余裕があります。慌てて帰らなくてもすみますし、花火の後でゆっくり食事をする時間もとれます。
夏の花火大会は1時間半~2時間程度開催されることが多いですが、冬の花火はほとんどが長くても1時間程度。時間的には短めですが、その分テンポよく花火が打ち揚げられ、中身が濃いプログラムが楽しめます。
また、寒い日の屋外だから、ぴったり寄り添うデートにも最適。鮮やかな花火の感動が、思い出をより深く、華やかに彩ってくれますよ。
全席指定だからゆったりと見られる
「ISOGAI花火劇場in名古屋港」は全席有料指定席の花火大会です。なので早くから場所取りをする必要もなく、落ち着いて見ることができます。そして会場へのアクセスが抜群に良いのも魅力。地下鉄「名古屋港駅」から会場まで、徒歩約5分という近さです。さらにその「名古屋港駅」まで、JRや近鉄・名鉄の集まる名古屋駅からも、JRや地下鉄などで20~30分で到着できます。
一般的に花火大会の会場は、最寄駅から徒歩30分以上かかることが少なくないので、その大変さに慣れていると、あまりの近さに拍子抜けするほど。遠方からの方は名古屋駅や金山駅周辺で宿をとれば、アクセスも楽々です。 

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