国立工芸館もオープン!「加賀百万石回遊ルート」は歴史・文化の散歩道


2020.12.02

トラベルjp 旅行ガイド

2020年7月に金沢城公園に新たなゲートウェイ「鼠多門」が完成し、さらに日本海側初の国立美術館となる「東京国立近代美術館工芸館(通称、国立工芸館)」が10月25日にオープン。金沢市内に新しい観光スポットが続々誕生しています。これら含めた金沢城下町周辺には見どころが多く、東の長町武家屋敷~西の国立工芸館を結ぶ約2kmのエリアは「加賀百万石回遊ルート」と呼ばれ、散策のモデルルートとなっています。
加賀百万石ルートは長町武家屋敷からスタート
加賀百万石回遊ルートは金沢城公園を中心に約2kmにわたる、城下町の歴史と文化を楽しみつくすために2020年7月に設定された観光ルート。
金沢市内は太平洋戦争時に空襲がなかったこともあり、古くからの史跡が今も多く市内に点在し、伝統的な街並みを形成しています。
ルートの最初の文化施設に設定されている「前田土佐守家資料館」とそれが位置する「長町(武家屋敷)」もそうした江戸時代の武家屋敷や商家の家並みが保存されている歴史的エリア。歩いているだけでタイムスリップ気分を味わえる、石畳と黄土色の土塀が連なる風情溢れる長町から旅をスタートしましょう。
<前田土佐守家資料館の基本情報>
住所:石川県金沢市片町2-10-17
電話番号:076-233-1561
アクセス:金沢駅から北鉄バスで約7分、香林坊(アトリエ前)下車徒歩6分
「前田土佐守資料館」を起点に北に向かって長町を歩いていきましょう。途中「武家屋敷野村家」をみて、「足軽資料館」に辿り着いたら、西へ方向転換し、金沢城公園方面へ歩いていくとニューグランドホテルに併設された「金沢中央観光案内所」に辿り着きます。こちらも2020年6月にオープンしたばかりの市が運営するピカピカの施設。金沢のみならず、北陸三県の観光情報を仕入れることができます。
この案内所で感心するのが、無料で傘を貸し出していたり(石川県は日本一、雨の日の多い県です)、スマホを充電できたりするところ。旅行者のことを考えた施設ですね!
<金沢中央観光案内所の基本情報>
住所:石川県金沢市南町4-1 金沢ニューグランドビル1階
電話番号:076-254-5020
アクセス:金沢駅から北鉄バスで約7分、南町・尾山神社下車徒歩3分
尾山神社と鼠多門を抜けよう
「金沢中央観光案内所」と道路を挟んで向かいにある次なる観光スポットは「尾山神社」。前田家初代、利家公を祀るこの神社は、和漢洋の建築形式をおりまぜたおしゃれな神門で有名です。上部のガラス(ギヤマン)は夜にはライトアップされて綺麗です。
この神社の境内には次の観光スポットに向かう歩道が敷設されている親切な設計で、迷うことなく「鼠多門」へアクセスできます。
<尾山神社の基本情報>
住所:石川県金沢市尾山町11-1
電話番号:076-231-7210
アクセス:金沢駅から北鉄バスで約7分、南町・尾山神社下車徒歩3分
「尾山神社」の境内から直接アクセスできる金沢城公園の新たなるゲートウェイ「鼠多門」は、2020年7月に140年ぶりに復元された古くて新しい観光スポット。櫓(やぐら)のある二階建構造で、中もきちんと復元されています。
<金沢城公園(鼠多門)の基本情報>
住所:石川県金沢市丸の内1-1
電話番号:076-234-3800(金沢城・兼六園管理事務所)
アクセス:金沢駅から北鉄バスで約7分、南町・尾山神社下車徒歩7分
鼠多門から金沢城公園へ入るとまず目にするのが「玉泉院丸庭園」です。この庭園は三代藩主利常が京都から庭師剣左衛門を招き造らせたのが始まりで、前田家が代々手をかけてきた自慢の庭。
金沢城公園&兼六園は夜に来てもOK
金沢城公園と兼六園は春と秋に夜間開放&ライトアップを行っており、こうしたイベントの時期は普段は有料(320円/人)の兼六園も無料で入れるので、おススメですね。
もし一日で「加賀百万石回遊ルート」を見て廻りたいならば、イベントの日を狙って兼六園と金沢城公園は夜にまわし、先に他の文化施設を巡るのも良い作戦といえそうです。
鼠多門ができるまでは、金沢城公園の代表的なゲートウェイであった「石川門」から橋を渡ると、そこには特別名勝「兼六園」。どの季節にいっても、あるいは朝昼晩どの時間帯にいっても魅力的な廻遊式の庭園で、水戸偕楽園、岡山後楽園とならんで日本三名園と謳われており、じっくり見ると2時間はかかります。夕方には閉まってしまう他の文化施設の営業時間を気にしなくても良いよう、前述のとおり夜に訪れるのも良いでしょう。
<兼六園の基本情報>
住所:石川県金沢市丸の内1-1
電話番号:076-234-3800(金沢城・兼六園管理事務所)
アクセス:金沢駅から北鉄バスで約15分、兼六園下・金沢城下車徒歩3分
工芸館の周り(広坂エリア)は美術館と博物館の宝庫
「兼六園」を歩き「金澤神社」から出ると「石川県立美術館」にたどりつきます。このあたりは美術館や博物館が集積しており、「石川県立美術館」の隣には、2020年10月に開館したばかりの「東京国立近代美術館工芸館(国立工芸館)」があります。
1977年に東京にオープンした日本唯一の工芸を専門とする国立の美術館で、今回の移転により日本海側初の国立美術館が誕生したことになります!
ちなみにこの美術館の建物も明治時代の洋風建築を活かしたもので、左が旧陸軍代九師団の司令部庁舎、右が旧陸軍の社交場である金沢偕行社でした。中で展示されている工芸品も見事ですが、和モダンな雰囲気の内装も見ものです。
<国立工芸館の基本情報>
住所:石川県金沢市出羽町3番2号
電話番号:050-5541-8600
アクセス:金沢駅から北鉄バスで約15分、県立美術館・成巽閣バス停から徒歩約1分
(兼六園シャトルが運休中は最寄は「広坂・21世紀美術館」か「出羽町」バス停となり、そこから徒歩約5分程度)
さらに国立工芸館の隣には旧陸軍の兵器庫であった赤レンガ倉庫を改装した「いしかわ赤レンガミュージアム(石川県立歴史博物館・加賀本多博物館)」があり、こちらも明治時代の風情を感じさせる外観になっています。
もちろん中の石川県立歴史博物館(こちらは縄文時代から振り返ります)や加賀本多博物館(前田家に仕えた重臣である本多家の武家文化の博物館)も見事。両方セットで500円/人とリーズナブルなので、ぜひ立ち寄りたいスポットですね。
<いしかわ赤レンガミュージアムの基本情報>
住所:石川県金沢市出羽町3番1号
電話番号:076-261-0500
アクセス:金沢駅から北鉄バスで約15分、県立美術館・成巽閣バス停から徒歩約3分
もし兼六園の小立野口から出たなら、料金所のすぐそばにある「いしかわ生活工芸ミュージアム」にも寄ってきたいところ。こちらは現代まで続く石川県の伝統工芸品36業種を一堂に集めており、「値札」もついてるのが面白いところ。
<いしかわ生活工芸ミュージアムの基本情報>
住所:石川県金沢市兼六町1番1号
電話番号:076-262-2020
アクセス:金沢駅から北鉄バスで約15分 出羽町下車徒歩1分
帰りはルートを変えて戻ろう
「百万石通り」呼ばれる道路を下って、広坂の交差点方面にルートをとりましょう。長町武家屋敷方面に戻る道中にある、重厚な外観をした「しいのき迎賓館」も歴史のある建造物。1924年に建てられた「旧県庁舎」をリニューアルした施設です。外観とは異なり中は明るくおしゃれな雰囲気で、レストラン・カフェ(夜まで運営してます!)を併設しています。休憩がてら立ち寄るのに持って来いですね。
<しいのき迎賓館の基本情報>
住所:石川県金沢市広坂2丁目1番1号
電話番号:076-261-1111
アクセス:金沢駅から北鉄バスで約10分、広坂・21世紀美術館(しいのき迎賓館前)から徒歩約1分 

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前田土佐守家資料館
place
石川県金沢市片町2-10-17
phone
0762331561
opening-hour
9:30-17:00
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