伝承園の曲がり家で、語り部から聞く遠野の昔話と神秘のオシラ堂


2014.06.26

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約百年前、遠野地方の昔話を佐々木喜善が語り、柳田國男が書き起こした「遠野物語」。ここ伝承園では、遠野に語り継がれる悲話オシラサマやユーモラスな河童などの遠野に伝わる昔話を、国の重要文化財の曲がり家で語り部が聞かせてくれます。ぬくもりある遠野の方言で語られる昔話はなんとも言えない味わいがあります。園内には神様となったオシラサマが祀られた「オシラ堂」や遠野の伝承料理ひっつみなどを頂ける食堂もあります。
曲がり家の囲炉裏端で語り部から聞く、遠野の昔ばなしにジーン!
伝承園では、曲がり家の中にある囲炉裏のある座敷で、遠野の昔ばなしを聞くことができます。物語を語り聞かせてくれるのは、遠野の語り部たち。約30分ほど遠野に伝わる昔話を遠野の方言そのままに語り聞かせてくれます。
この日の語り部は黒渕利子さん。ほっこりした温かい語り口とユーモラスな河童のお話で笑いをとったかと思えば、しっとりとした深みのある語りで、悲しいオシラサマのお話を聞かせてくれ、ジーンとさせてくれる。
遠野の方言はわからないのに、その語りでなんとなく伝わってしまう。そこには言葉を超える語りの力があります。
※昔話は園内の別の施設で行われることがあります。開園場所や時間などは行かれる前に確認ください。
御蚕神堂(オシラ堂)には千体のオシラサマを展示!着布体験もできる
曲り家の奥の細い薄暗い廊下を抜けると、およそ六畳程の小さなお堂が現れ、中には、娘と馬の恋物語で知られるオシラサマを千体展示しています。オシラサマは、蚕の神さま、農業の神さま、馬の神さま、そして「お知らせ」の神さまとも言われています。願いを込めてオシラサマ着布を体験することができます。
園内には国の重要文化財、最古の南部曲り家「旧菊池家住宅」など移築
伝承園の中には、国の重要文化財の旧菊池家住宅など、かつての農家の生活様式をみることができる古い建物が移築されています。菊池家住宅は1750年頃に建てられたといわれる最も古い時期の南部曲り家。中には往時の調度や民具の展示、蚕の飼育や伝承行事の再現等がされています。
その他、遠野物語の話者だった佐々木喜善さんの記念館、お手玉や絵馬づくり、繭玉からの糸取り体験など、民芸品や織物の制作実演ができる工芸館などの施設もあります。
園内には国の重要文化財、最古の南部曲り家「旧菊池家住宅」など移築
伝承園には、遠野の伝承料理「ひっつみ」や「けいらん」などの郷土料理などを頂ける食事処もあります。ひっつみとはすいとんのこと。けいらんは小豆のこし餡を餅粉の皮で包み茹であげたもので、おやつとしても頂けます。
御飯、ひっつみ、一口冷やしなめこそば、山菜3品、おしんこがついた「伝承園定食」は900円。写真は「遠野物語めぐり号」という遠野物語ゆかりの地を巡るバスツアーの昼食のメニュー。こちらはジュースが付いてきます。
※遠野物語めぐり号は「遠野物語」発刊100周年を記念し、2010年に誕生した観光バスで、水木しげるさんイラストのラッピングバス。午前午後に分けて利用もできて、遠野観光に便利でお得です。詳しくは【MEMO】欄のリンクのホームページをご覧ください。
遠野物語ゆかり、オシラサマや河童などの伝統絵馬の実演販売も!
園内では伝統絵馬の実演販売もしています。土日に曲り家の縁側で桐の板に筆で絵馬を描いているのは岩館尚文さん。絵柄には馬のほか、遠野ゆかりの河童などの絵もあります。
伝承園の近くには「カッパ淵」、遠野らしい風景散歩を楽しめる
伝承園から徒歩5分のところには、遠野の観光名所の一つ「カッパ淵」があります。伝承園を出て、道路の反対に渡った先にある常堅寺の裏手にある小川には、昔たくさんの河童が棲んでい、人々にいたずらをしててたとか。常堅寺には珍しい「カッパ狛犬」と呼ばれる狛犬を見ることができます。
この一帯には、のどかな遠野の風景が残っています。是非、ゆっくり遠野散策を楽しんでください。 

伝承園
rating

3.5

7件の口コミ
place
岩手県遠野市土淵町土淵6-5-1
phone
0198628655
opening-hour
9:00-17:00(最終入園16:30)

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