福島・裏磐梯「雄国山」雪山ネイチャーハイクで雪の芸術を堪能!


2021.01.21

トラベルjp 旅行ガイド

福島県北塩原村の雄国沼は、初夏にニッコウキスゲの大群落が広がり、ピーク時はマイカー規制があるほどの大人気の絶景スポットです。その雄国沼を一望できる雄国山へ至る雄国パノラマ歩道の雪山ハイキングをご紹介します。スタート地点は、ハイキング後に入浴もできる温浴施設「ラビスパ裏磐梯」。雪道では自然が創った雪の芸術を楽しみながら歩きましょう。
スタートは温浴施設の「ラビスパ裏磐梯」
雄国パノラマ歩道は、ラビスパ裏磐梯から雄国山を経由して、雄国沼へ続くハイキングコースです。初夏、雄国沼湿原はニッコウキスゲの群生地として有名で、多くの観光客が訪れます。
冬は、積雪により景色が一変しますが、冬だけ楽しめる雪景色を堪能して雪道ハイクが楽しめます。雪が無い時期なら、雄国山まで片道約2時間半のルートですが、雪山ハイキングだと片道4時間程度、往復だと7~8時間かかります。
スタートしてしばらく、まだ積雪が少ない場所では、ハイキングコースをたどりながら、歩きやすい道を進みます。
新雪が降り積もった直後でなければ、写真のようにハイキングコース上の踏み跡をたどることができるので、ルートを外れて迷うことはありません。ただ、雪深い場所は、雪の積もった木々がルートを塞いだり、迂回を余儀なくされる場合がありますので、携帯電話でGPS機能を利用できる地図アプリは必携です。もちろん、充電切れにならないように充電器も準備しましょう。
樹氷・霧氷などの雪の芸術
雪山では、写真のように、樹木の枝に雪が降り積もり、重みで斜めにしなった状態になっていたり、解けたしずくが再び凍りつらら状にぶら下がったり、風向きにより一定方向に横長に雪が凍り付いたり、様々な雪の芸術に出逢えます。晴れた日には、青空と白銀のコントラストが美しいです。また、ウサギなど野生動物の足跡を発見することもあります。
積雪が多くないルートでは、登山靴のまま(ツボ足)で歩いても平気です。しかし雪深いルートを登山靴で歩くと、木の根元や、笹やぶの上などで、足がズボっと埋まることがあり、歩きにくくなります。その場合は無理せず、スノーシューやカンジキを履くと埋まらずに歩き易くなります。急斜面では長さがあるスノーシューより、短いカンジキの方が歩きやすいのでお薦めです。
樹林帯のハイキングコースをしばらく登っていくと、写真にある木製の展望台がある雄国山頂上に到着します。展望台の木枠には、風によって横に伸びる芸術的な雪がびっしりと付いています。
雄国山頂上の展望台から
展望台の眼下には、南から時計回りに、雄国沼や喜多方市街、遠くに飯豊山、桧原湖方面や、西吾妻山のグランデコスキー場、安達太良山、磐梯山など一回り絶景を望めます。写真は、冬にだけ楽しめる、凍った雄国沼の湖面に雪が積もった水墨画のような景色です。
東側には、福島県を代表する百名山、磐梯山と安達太良山の雄姿も望めます。写真は、見事な樹氷越しに見る、雪に覆われた磐梯山です。その左側後方には安達太良山の嶺があり、安達太良山の手前に沼尻スキー場のゲレンデが望めます。
西側に目を移すと、やはり樹氷越しに積雪が少ない喜多方市街の平野部の姿。その奥に、晴れた日には目にすることができる、福島県・山形県・新潟県の県境に位置する豪雪の百名山の飯豊連峰がそびえています。
裏磐梯の湖沼群・桧原湖・小野川湖・秋元湖
下山時に、北に向かっていると見えるのが、写真のような裏磐梯湖沼群です。氷結しワカサギの穴釣りが風物詩の桧原湖。その右側には小野川湖、秋元湖と奥にグランデコスキー場の独特な蝶のような形のゲレンデが見渡せます。
雄国パノラマ歩道のハイキングコースを下山して戻ってくると、桜の名所として知られる桜峠の斜面の先にラビスパ裏磐梯の建物が見えゴールです。
ラビスパ裏磐梯は年中入れる温水プールも備えた施設です。冷えた身体を温めるのに最適な天然温泉の入浴料は大人550円です。また、1階大広間のお食事処ミズバショウでは、会津山塩ラーメンやソースカツ丼なども食べられます。
ラビスパ裏磐梯を起点に、雪山ネイチャーハイキングで、自然が作った雪の芸術を楽しみませんか。 

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