瀬戸内産の食材と絶景を堪能!赤穂のイタリアン「さくらぐみ」


2019.02.03

トラベルjp 旅行ガイド

兵庫県・赤穂御崎にあるイタリアンの名店「さくらぐみ」をご存知でしょうか。真のナポリピッツァ協会に日本で初認定されたお店としても有名で、ナポリに酷似した景色と赤穂をはじめとする瀬戸内産の魚介を贅沢に使った料理を求め、全国各地からお客さんが訪れる全国区のレストランです。隣接するファンショップ「Scio’scio’」も2019年2月4日にグランドオープン。益々パワーアップした「さくらぐみ」を紹介します。
料理も風景もオーナーも極上
さくらぐみがオープンしたのは、今から約40年前の1981年。当初お店は赤穂城の大手門近くにありました。その後、オーナーシェフの西川明男さんがナポリに勝るとも劣らない、ナポリの風景に酷似した赤穂御崎の今の場所に惚れ込み移転したのです。小豆島や家島諸島はもちろん、天気がよければ四国の稜線がはっきりと見え、瀬戸内海の島影の美しさにも目を奪われます。
写真の右側に見えるのは「たたみ岩」。たたみ岩に連なる道は潮の干満により現れたり消えたりして、小豆島のエンジェルロードにもちょっぴり似ていますね。
赤穂御崎温泉街の入り口にある「伊和都比売(いわつひめ)神社」の境内を抜け、西川さんが命名した“きらきら坂”を下ったところがお店の場所。西川シェフは、毎日のように店から眺められる美しい風景をSNSでアップしています。
こちらが真のナポリピッツァ協会の看板です。右下のナンバーが認定番号です。国内では2桁のお店はこちら「さくらぐみ」だけ。つまり日本初の認定店という老舗でもあるわけです。
西川オーナーシェフです。料理と同様、豪快でありながら繊細なシェフの料理と人柄に惚れこみ、毎月のように遠方から訪れるファンも多く、人気者の西川シェフを囲んで記念写真を撮るのもさくらぐみに来たら「お決まりごと」のようになっています。
季節ごとのおまかせコースが評判
さくらぐみでは、料理に使うオイルやトマト関係はナポリから輸入しますが、魚、野菜といった生鮮ものは、赤穂を中心とした瀬戸内産がメイン。冬の赤穂産カキを筆頭に、穴子、イカナゴ、シラス、アサリ、タコ、シャコ、鱧など、赤穂ならではの旬の食材を駆使した「おまかせコース」が基本になっていますが、夜はアラカルトメニューを頼むこともできます。
夜のコースの一例を紹介いたしましょう。
まずは前菜が2皿運ばれます。前菜は1皿目が「秋刀魚のパテと牡蠣とコーンのコロッケ」、2皿目が「えいの頬肉と蓮根のフリテッレ アボカドとオリーブのソース」。
続いて、魚のメニューがこちら(写真)。「白いかのクルミ入りモッツァレラ詰めとブリと柿のタルタル」。目にも鮮やかで盛り付けも美しい一皿です。
パスタは「しいたけと太刀魚と青菜のタヤリン」。ここまでですっかりおなかは満足満腹状態ですが、こんなことで収まらないのがさくらぐみ。ピッツァが出てきます。1枚目は「太刀魚と黄金トマトのマリナーラ」(写真)。そして2枚目は「マルゲリータ」です。
さくらぐみの自慢は、ナポリ直送の特大窯のなかで高温で短時間でさっと焼き上げるこのピッツァ。もっちり生地とチーズ、新鮮な素材のコンビネーションが抜群です。1人当たり半枚はあるので、食べられない方はお持ち帰りをおすすめします。
そしてそして、最後にメインディッシュが運ばれます。「神戸ポークのグリル」の分厚くカットされたポークは贅沢感半端なし。
最後のドルチェも、ゼラチンを使わないパンナコッタ、パネットーネのソフトクリーム、焼き菓子の三種盛りとサービス精神旺盛です。あんなにお腹いっぱいだったのに、ドルチェは別腹で食べられてしまうから、これもさくらぐみマジック。
ランチもボリューム感抜群
ランチは、前菜がワンプレートで運ばれます。前菜だけでお腹がいっぱいになりそうですが、パスタ、ピッツァ、メインにドルチェが付いています。質量ともに満足感があるのが、さくらぐみの料理のウリなんです。
さくらぐみは予約制のコース料理が基本ですが、ピッツァは夜のアラカルトメニューやテイクアウトに対応しています。
冬のおすすめは、赤穂産のカキを使ったピッツァです。赤穂のカキは、甘みが強く、加熱しても縮まないのが特徴のブランドガキで、そのカキを贅沢に使っているのがこちら。
「カキとフリアリエリ(2,600円)」は、ぷりぷりのカキと苦みのあるナポリ野菜「フリアリエリ」、燻製モッツァレラ、チーズをトッピングした濃厚なピッツァで、フリアリエリの絶妙な苦みがカキとベストマッチする直径30㎝のダイナミックな一品です。
こちらは「カキと燻製モッツァレラのカルツォーネ(2,160円)」。香ばしく焼いたカキと燻製モッツァレラをピッツア生地で包んで焼き上げた一枚です。トッピングにはパルメザンチーズとキノコをたっぷり。カキと燻製の風味豊かな一品。お皿からはみ出さんばかりのボリューム感も魅力です。
イベントでもさくらぐみの料理を食べられる!
毎月第3日曜日に、きらきら坂で開催されるイベント「御崎マルシェ」でもさくらぐみの料理を食べることができます。西川シェフはこのマルシェの発起人。せっかく赤穂に足を運んでくれた観光客のために、マルシェオリジナルのさくらぐみの商品を提供しています。
ピッツァ生地を使ったハードタイプのパンや揚げピザなどは、マルシェならではの商品。また、店と同じピッツァを、大サービスのマルシェ価格で販売しています。こちらも大人気で、焼きたてのピッツァを待つ行列ができることもあるんですよ。
満月の夜にお城通りで開催される立ち飲みバー「満月バー」でも、さくらぐみの料理を食べられますよ。この「満月バー」も西川シェフが発起人。「満月を見ながらおいしい酒と料理を食べられたらいいな~と思って始めたけど、料理作るからゆっくり月見られへん(笑)」と西川シェフ。
こちら12~2月の寒い時期以外はやっていますし、JR播州赤穂駅から徒歩圏内ですのでぜひ一度ご参加を。
ファンショップの「Scio’scio’」がグランドオープン
さくらぐみに隣接して、さくらぐみのファンショップ「Scio’scio’」があります。ジェラートとパネットーネが自慢のこのお店、2018年2月にプレオープンして一年。2019年2月、満を持してグランドオープンします。
グランドオープンに際して、ますますグレードアップしたのは、牛乳を使ったジェラートがすべて砂糖不使用になったところ。ラカントという天然甘味料を使うことで糖度は砂糖と同じ、でも糖質とカロリーはゼロという画期的なジェラートになるわけです。今のところ12アイテムのうち、4~5アイテムがラカントを使用しています。
もちろん、ジェラートにも赤穂みかんやイチゴ、キウイ、ブドウといった地元産のフルーツを使用しています。
パネットーネもどんどん進化しています。本場イタリアの上質な小麦粉に、天然酵母やドライフルーツを入れた生地を三日三晩かけて発酵させ、それから焼き上げるという手間暇かけたお菓子。イタリアではクリスマス特有のお菓子ともいわれています。
日々研鑽を積み本場まで研修に行き、本場のものよりおいしいといわしめたパネットーネは円形が基本ですが、パウンドケーキタイプの「トロンケット」も好評です。
写真は「チョコレートとオレンジのパネットーネ」です。3月には「トロンバ」という鳩の形のお菓子がデビューします。こちらイタリア大使館に献上する予定だそうです。こちらも楽しみですね。
「さくらぐみ」のすぐ前には、赤穂城を明け渡した大石内蔵助が、京都山科へ旅立った場所に残る「大石名残の松」があります。そこから始まる遊歩道を心地よい風と海や島影の景色を楽しみながらのんびり歩くのもよし、赤穂御崎温泉の日帰り入浴で、美しい瀬戸内海を眺めながらまったりするのもよし。
せっかくだから、「さくらぐみ」をメインにして、ジェラート、海、温泉…いろいろよくばって赤穂御崎を満喫するのがおすすめです。 

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SAKURAGUMI(サクラグミ)
rating

3.5

72件の口コミ
place
兵庫県赤穂市御崎2-1
phone
0791423545
opening-hour
[ランチ]11:30-16:00(L.O.15:3…
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