伊勢神宮に仕えた「斎王(さいおう)」って?三重県多気郡


2014.04.08

LINEトラベルjp 旅行ガイド

遙か昔、天皇の代わりとして伊勢神宮に仕えた未婚の皇女「斎王」。彼女達は雅な京から離れ、山深い伊勢の地で祈りの生活に入りました。皇女たちの悲哀に満ちた物語が多く残る多気郡明和町に、歴代の斎王が暮らした邸宅と役所跡が再現されているのをご存知でしょうか?寝殿造りの館では、十二単の試着や古式ゆかしい遊びを体験する事が出来ます。斎王の暮らした地域を訪れ、平安京の雅な生活を偲ぶ旅はいかがでしょうか?
斎王に選ばれた未婚の皇女たち
飛鳥時代から660年以上続いた「斎王」制度。神に仕える身ゆえに、恋をする事も許されず、恋人と裂かれるようにこの地にやってきた斎王もあると言われています。伊勢市の隣町・多気郡明和町は歴代の斎王が祈りを奉げた場所。
でも「斎王って?」と思われる方は多いのではないでしょうか?この制度を知るために是非訪れて頂きたいのが「斎宮歴史博物館」。ここは様々な角度から斎王の歴史や斎宮(斎王が暮らした館)を取り上げた興味深い博物館です。
特にお勧めは「マジックビジョン」と呼ばれる、祈りの様子を復元した映像。すぐ前を斎王が歩いているような錯覚を起こすほどリアルですよ。
また「伊勢物語絵巻」の展示コーナーでは、伊勢物語の中に描かれた斎王についての説明等があり、こちらも面白い内容となっています。
博物館ではありますが、あまり固い雰囲気ではなく、楽しく斎王について学んで頂ける施設です。
次に斎王に関する体験が出来る「いつきのみや歴史体験館」をご紹介します。
輿に揺られて5泊6日で伊勢の地へ
「いつきのみや歴史体験館」は、伝統的な平安貴族の邸宅を模して、本格的な寝殿造りで建てられています。天井や壁そして中庭等、細部までじっくりとご覧頂くと、古代建築の美しさを堪能出来る素晴らしい建物です。
また館内には斎王が都から乗ってきた輿(こし)が再現されていますので、皇女「斎王」の思いを載せた輿に乗ってみて下さいね。雅な気持ちになる事間違いなしですよ。
そしてここで特にお勧めなのが、十二単の試着体験(有料・予約制)。平安時代の本格的な衣装を着て記念撮影をする事が出来ます。他にも様々な平安衣装が準備されていますので、ご夫婦やファミリーの旅の思い出にぴったり。十二単・直衣(のうし)を身に着けて寝殿造りの邸宅で写真を撮るなんて、とても素敵な旅の記念ですよね。
「平安装束試着体験」一日2回 10:30~・14:00~ 各回1組2名まで (第3日曜日は各回家族4名までOK)事前に予約が必要です。
貝合わせとすごろく
またこの体験館では、平安貴族が楽しんだという遊びを楽しむ事も出来ます。
その一つが貝殻を使って遊ぶ「貝覆い(かいおおい)」。古よりハマグリの貝は、身と蓋(ふた)がピッタリ合う事で、婚礼の縁起物と言われています。
このハマグリの貝殻を使った遊びは、現在のトランプで遊ぶ神経衰弱のようなもの。単純な遊びですが古式のルールに従って遊ぶと、つい夢中になるほど面白いですよ。是非お試しあれ。
もう一つのお勧めは「盤雙六(ばんすごろく)」。こちらは日本で最も古い、盤を使った遊びで、7世紀後半には貴族の間で行われていました。
NHK大河ドラマ「平清盛」で主人公が興じていたのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?ここ歴史体験館には、一本木のスゴロクと漆塗りのスゴロクがあり、ルールの説明書も置かれていますので是非体験してみて下さい。
カップルやご家族で、古の遊びを体験されて、雅な旅の思い出を作って下さいね。
貝合わせとすごろく
また歴史体験館の隣には、斎宮跡の十分の一模型が再現されています。1970年に始まった発掘調査により、少しずつ当時の様子がわかってきましたが、まだまだ全体像は分かっていません。
それほど広く大規模な斎宮跡です。模型ではありますが、往時の様子がよく分かり、1600年の時の流れを感じて頂ける事でしょう。
そして模型の周辺は「歴史の道」として散策道が整備されています。先にご紹介した「斎宮歴史博物館」へは歩いて10分程の距離。途中には万葉集を集めた石碑が並びますので、平安京に思いを馳せながら散策を愉しんで頂くのもお勧めです。
「斎宮歴史博物館」
  開館時間  9:30~17:00 (入館 16:30まで)
  休館日   月曜日(祝日を除く) 祝日の翌日 年末年始
  入館料   340円
「いつきのみや歴史体験館」
  開館時間  9:30~17:00 (入館 16:30まで)
  休館日   月曜日(祝日を除く) 祝日の翌日 年末年始
  入館料   無料
        体験・講座は有料(一部無料)
まとめ
伊勢神宮に仕え祈りを奉げるためにこの地に暮らした「斎王」。「斎宮歴史博物館」「いつきのみや歴史体験館」では、愉しみながらこの日本古来の伝統に触れ、伊勢地方ならではの旅の思い出を持ち帰って頂けます。
また例年6月第一週の土・日(平成26年度は6月7・8日)にはこのエリアで「斎王まつり」が行われ、県内外からの多くの観光客で賑わいを見せます。
ハナショウブの咲き誇る庭園に、平安絵巻さながらの雅な世界が広がります。1300年の時を超え蘇った「斎王」をご覧下さいね。詳細はHPでご確認下さい。 

伊勢神宮
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4.5

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place
三重県伊勢市宇治館町1
phone
0596241111
opening-hour
[10-12月]5:00-17:00[1-4・9月…

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