大阪マンホールの聖地!鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザの見学が楽しい


2018.12.12

トラベルjp 旅行ガイド

27自治体で28枚のマンホールカードを配布しているという、マンホール充実地帯の大阪府。その聖地とも言えるのが、東大阪市にある「鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザ」です。
鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザには、50枚近くのデザインマンホール蓋が展示。今は設置されなくなった貴重なマンホールも見られます。さらに、「もずやん」のマンホールカードも配布。マニアにはたまらない場所です。
鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザへのアクセスは?
鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザまでのアクセスは電車が便利。JR学研都市線の鴻池新田駅から、歩いて約10分の場所にあります。JR大阪駅からは徒歩と電車合わせて40分ほどでアクセスできますよ。
近畿自動車道と並行した歩道を歩いて右手に見える、白い建物が目印です。
入口を通り、右手すぐの場所にデザインマンホール蓋などを展示しているスペースがあります。
ご覧の通り、足元いっぱいに広がるデザインマンホール蓋。大阪府下にある市町村のデザインマンホール蓋が全部で50枚近く展示されており、ファンなら思わず嬉しい悲鳴を上げてしまう場所です。
中にはマンホール蓋の断面が見られる貴重な展示も。いつもは上から眺めるマンホール蓋を横から見たら、重厚感があることに驚かされます。ちなみにマンホール蓋は鋳物で造られており、重さは約40kgあります。
これぞ大阪!ユニークなデザインマンホール蓋3選
マンホールファンの多くはご存知かと思いますが、デザインマンホール蓋は市の木や花、地場産業などを配することが多いです。しかしここは、笑いの文化が根付いている大阪。ベタなデザインマンホール蓋もひと味違います。
たとえばこちら松原市のマンホール蓋は、マツバラだから「マツ」と「バラ」が描かれています。ちなみに正式な市の木と花も同じ理由からマツとバラです。ダジャレで市の名前を覚えやすくしてくれるユーモアセンスに、思わず笑顔がこぼれますね。
こちらは大阪南部にある熊取町のデザインマンホール蓋です。松原市の例もあってお察しの方もいらっしゃるかと思いますが、こちらは「熊取」だから「クマ」が描かれています。ちなみにクマの名前は、「ジャンプ君」です。
周囲には町の花であるヒマワリがあしらわれ、ピンク色の華やかなカラーリングの熊取町のマンホール蓋は、ひときわ目を引きます。
ジャンプ君のマンホール蓋はデザインがリニューアルされたので、こちらの旧版は今後レア度が高まります。
女性や子供に「カワイイ!」と人気なのは、こちらの田尻町のデザインマンホール蓋です。田尻町は関西国際空港があることで有名なほか、玉ねぎの名産地としても知られています。
マンホール蓋に描かれているのは、玉ねぎをモチーフにした「玉水ちゃん(たまみちゃん)」です。ひとつひとつ表情が違うので、見れば見るほど引き込まれます。特にインスタ映えしそうな1枚です。
鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザの貴重なマンホール蓋たち
今後、町中で見られる機会が減るであろうマンホール蓋や大阪の歴史を伝えるマンホール蓋は、特に貴重なので要チェックです。
たとえばこちらのマンホール蓋は、旧美原町のものです。旧美原町は2005年に堺市に編入合併されたため、もうこのマンホール蓋が造られることはありません。
ほかのマンホール蓋より少し色がくすんでいるところに歴史を感じます。描かれているのは町の花の「ツツジ」と町の木の「クスノキ」です。
こちらは、大阪北部にある島本町のデザインマンホール蓋です。一般的なマンホール蓋が円形であるのに対し、こちらは四角形。汚水管マンホール蓋が四角いのは珍しく、さらにデザインが謎めいているところがマンホールファンの心をつかんでいます。
島本町では新デザインの円形の汚水管マンホール蓋が造られたため、今後は町中でこちらを見る機会は減っていく可能性があります。ぜひ、鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザで写真に収めておきましょう。
こちらは1990年に開催された、国際花と緑の博覧会(花の万博 EXPO’90)を記念してデザインされたマンホール蓋です。マスコットキャラクターの「はなずきんちゃん」が描かれています。
はなずきんちゃんを描いたデザインマンホール蓋は、花と緑の博覧会跡地である鶴見緑地公園で複数見ることができます。しかし、ここまで綺麗な状態で見られるのは、鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザならではです。
2025年の万博の開催地が大阪に決まりましたし、今後また新しい万博のマンホール蓋が登場するかもしれませんね。
マンホールファン歓喜!シールドマシンも間近に見られる
鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザなら、マンホールファンにはたまらないシールドマシンなども間近に見ることができます。
シールドマシンは下水道の管を入れる際、回転させながら穴を掘っていくマシンです。穴は1日で数十センチくらいしか掘ることができず、掘り終わったらコンクリートなどで壁を作って頑丈にします。
シールドマシンの操作盤は、鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザができた1990年代のものなので、やや古いタイプです。しかしかえってこれが貴重で、マンホールの歴史を感じることができます。
細く長く掘り進むための小口径推進機なども展示されており、工程などの説明板もあるので、マンホール蓋のその先にある世界も楽しめますよ。
「もずやん」のマンホールカードをゲットして帰ろう!
鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザでは、大阪府広報担当副知事である「もずやん」のマンホールカードを配布しています。ぜひ記念にもらって帰りましょう。配布場所は、入口正面にある白い建物(管理棟)です。
もずやんは、大阪府の鳥である「もず」をモチーフにしたキャラクターです。マンホール蓋には、大阪の花である「梅」と大阪の木である「イチョウ」が描かれています。
町中でもずやんのマンホール蓋が設置されている場所はまだ少なく、しかもカラー版はとても貴重です。こちらも忘れずに撮っておきたいですね。
鴻池水みらいセンターでは、要予約で下水処理施設の見学も受け付けています。もっとマンホールについて知りたい人は、時間のゆとりを作ってこちらも見学するのがおすすめです。 

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