輪島ふぐ＆のどぐろに舌鼓。美食三昧の宿「吉祥やまなか」

石川県といえばカニやのどぐろが有名ですが、実はふぐの産地であることはご存知でしょうか？なんと輪島市は天然ふぐの漁獲量が5年連続で日本一に輝き、2017年5月には「輪島ふぐ」としてブランド化されました。そんな輪島ふぐやのどぐろに加え、揚げたての天ぷらを堪能できる宿泊プランを2018年10月に発売した「吉祥やまなか」。伝統に彩られた宿で味わう料理とおもてなしについて、徹底的にご紹介します。
金沢の奥座敷。伝統工芸に彩られた“加賀コンシャス”な湯宿
館内のテーマは「加賀コンシャス」。加賀百万石の優美な文化を五感で感じられるよう、内装から調度品、部屋、食器に至るまで伝統工芸づくしです。
ロビーは伝統色の「加賀五彩」を基調に、加賀友禅作家による意匠を配し、山中塗りや九谷焼作品を展示。まるで美術館に足を踏み入れたようです。
特に加賀水引きを使ったランプシェードがモダン。華やかな設えを見て歩くだけでもアート気分を楽しめます。
部屋は渓谷側と山側があり、渓谷側の部屋からは北陸随一と謳われる鶴仙渓の大聖寺川を一望できます。
タイプもシングルから洋室、坪庭付き、露天風呂付きまで多彩。一人旅でも泊まれる高級宿は少ないので、自分へのご褒美旅にリピートする人も多いのだとか。
「吉祥スパ」目当てに訪れる女性も多いそう。吉祥スパでは、その土地でしか体験できない“ご当地エステ”として、金箔を使ったトリートメントを用意。金が持つイオンが新陳代謝を促進し、肌に潤いと透明感を与えるのだとか。
さらに「銀箔」を使った銀箔トリートメントもあり、銀箔の抗菌作用が肌ストレスを緩和してくれると好評です。
コースは、フェイシャル40分/8000円～とリーズナブルなものも。温泉との相乗効果を狙った美肌磨きをぜひ体験してみては。カップルには、ペアルームでのカップルエステ100分/20000円もオススメです。
本当に無料!? パンケーキ、ビール、郷土料理…etc
「吉祥やまなか」のスゴいところは、館内でのおもてなしが充実していること。ロビーラウンジでのドリンクサービス（加賀棒茶・珈琲・紅茶）に加え、鉄板焼レストラン「青竹」ではなんと目の前でシェフが焼き上げる加賀パンケーキのアフタヌーンティーも宿オリジナルのおもてなしとして無料でいただけます！
また湯上りにはビール１杯と郷土料理「べろべろ」、朝はところてんが無料で楽しめます。
そして山中温泉ならではの雅なおもてなしは、毎晩ロビーの舞台で行われる「山中節の夕べ」。
山中節とは元禄期から伝わる民謡で、100年ほど前に山中温泉でお座敷唄として広まりました。北海道の江差追分などをもとにした、ゆったりとした節回しに流れるような振りが特徴的な唄と舞です。
この伝統芸能を山中温泉の「山中座」に在籍する山中芸妓衆が日替わりで唄と舞を披露します。
北陸の味覚いいとこ取り！「輪島ふぐとのどぐろ会席」
お待ちかねの夕食は加賀料理「べにはな」にて。献立はこの通りです。
加賀の梅酒に始まり、旬菜胡麻豆腐、季節の前菜5種盛り合わせ、のどぐろの潮汁仕立て、そしてお造りは輪島ふぐのたたきにブリ、甘海老。
さらにこの後も、輪島ふぐ白子3種盛り合わせ、のどぐろの西京焼、輪島ふぐと加賀野菜の天婦羅……とふぐ・のどぐろ尽くし。そして最後は輪島ふぐ御飯(このあと茶漬け仕立て)で締めくくりです。
お造りのふぐのたたきは表面だけを強火でサッと焼き上げてあり、中は生のままの新鮮なふぐの旨みがぎゅっと閉じ込められています。プリっと弾力がある歯応えに、香ばしさとレアな食感もたまりません。
※季節により、一部料理内容が変更になる場合あり
やはり他では味わえないのが「輪島ふぐ白子3種盛り合わせ」でしょうか。塩と柚庵焼きと西京焼きの食べ比べで、白子が苦手な人でもペロリといただける、濃厚＆クリーミーで上品な味わいです。
のどぐろの西京焼きは、脂のたっぷりのった上質なのどぐろを、甘みのある西京味噌に漬け込んで焼き上げました。
味噌が身までしっかり染み込み、パリッと焼かれた皮の香ばしさも際立ちます。身のふっくら感も職人ならではの焼き加減です。
揚げたてサクサクの天ぷらを好きなだけ味わえる！
こちらはふぐの天ぷら。刺身と違い、揚げると身がしまって味わいが増します。揚げたてなのでサクサクと衣の油切れが良く、甘めの天つゆでいただくと淡白なふぐの味がぐんと深いものに。
そしてすごいのが、夕食時は天ぷらを好きなだけオーダーできるという驚きのサービス！このほかに加賀野菜の天ぷらが多種用意されています。
具は季節で変わりますが、加賀丸芋磯辺揚げ、五郎島金時芋、加賀蓮根、金時草、百万石椎茸、白山舞茸、げんげんぼうなど全部で10種ほど。
もちろん揚げたてをオープンキッチンから運んでくれます。
そして珍しいのが、鯛の腹におからを詰めて蒸した「鯛の唐蒸し」。加賀藩の頃より伝わる季節料理で、婚礼に際して供されるおめでたい一品です。
こちらもお替わりOK。おからに鯛の旨味がしみ込んでおり、しっとりと上品。お腹がいっぱいといいつつ、ついついお箸が進みます。
和洋どちらも食べたい、加賀の味づくしの朝食
もちろん朝食にも手抜かりはありません。和食か洋食を選べ、洋食の場合は鉄板焼レストランにて「Teppanブレックファースト」がいただけます。
加賀野菜オムレツも付き、こちらも目の前でシェフが手際よく焼いてくれます。スクランブルエッグ、フライドエッグからも選べますが、断然オムレツが人気とか。
洋食はこのほか、加賀九谷野菜と能登鶏の旬菜サラダ、ヨーグルトフルーツグラノーラ金箔ハチミツ、金時草ジュースがつきます。
和食も捨て難いところ。こちらは干物や煮物やだし巻きなど、和の味が楽しめます。和洋迷った人は、連泊してどちらも味わってみてはいかがでしょう。
連泊者には、翌日のランチに「じわもんおにぎり」やスパ無料体験など、豊富な特典が付きます！　