青森「幻の松見の滝」の紅葉は往復18km歩く価値がある


2018.09.23

トラベルjp 旅行ガイド

幻の滝!それが青森県十和田市にある「松見の滝(まつみのたき)」の地元での呼ばれ方です。主要道である国道102号線を焼山方面から奥入瀬渓流に入り、黄瀬川に近い場所が出発点。そこから川沿いに徒歩、往復18kmの距離となるのです。
道中では美しいブナ林が広がる見事な紅葉で、日本の滝100選に選出されている滝は格別の景観。
青森観光の秘境、超穴場とも言える名勝地に訪れてみましょう。
国道102号線から黄瀬川へ
青森県十和田市の奥入瀬渓流を散策する人は多いのですが、黄瀬川沿いを歩く人はあまりいません。なぜなら、ほとんど知られていないというのが理由となります。
十和田市焼山から国道102号線を左折して十和田橋(思案橋)を渡り、奥入瀬渓流へ。
橋から約3.5kmの一にあるのが黄瀬川への入口となります。ここから松見の滝まで約18kmとなり、ゆっくり歩いて往復約6時間のトレッキングとなります。
入山のゲートがある手前には広めの無料駐車場もありますので、必要に応じて利用しましょう。また近くには公衆の黄瀬トイレがあります。
往復の18kmは結構な距離と言えますが、焦らずマイペースで歩きながら、周囲の紅葉を楽しみましょう。
分岐点を右に進み橋を渡る
約1時間山道を歩いて行くと、道の分岐が見えてきます。直進せず右折しましょう。
するとすぐに橋が見えてきます。この辺りで休憩を兼ねて、流れを楽しんでみては如何でしょうか。
橋を過ぎると、しばらく上り道が続きますが、こう配はさほどきつくはありません。周囲の景色を楽しみながら、マイペースで進んで下さい。
松見の滝入口へ
奥入瀬渓流付近では、10月上旬には紅葉が始まり、11月中旬ごろまで続きます。少しの高低差で色づきは大きく変わってしまいますが、全体としては10月中旬から下旬にかけてお勧めです。
カーブが続く上り道が終わると、平坦な道が多くなり、かなり歩きやすくなります。美しい色を存分に楽しんでみましょう。
やや坂道になり、上って行くと左側に入口に目印が見えてきます。なお、状況により目印が無い場合は、周囲の状況を良く見て下さい。松見の滝への入口は一つしかありませんので、人が通った痕跡が残されているはずです。しかしながら怪しいと感じた場合は、無理をせず周囲の紅葉観光に切り替えても決して損ではありません。
しばらく続く下り道
目印から中に入ると、少しの間は平たんな道が続きますが、やがて下り道になっていきます。そこからは基本的に登山と同じ状態です。細い道、滑りやすい道と色々なケースがありますので、油断せず、ゆっくりと進んで下さい。
松見の滝が近くなってくると、周囲はさらなる紅葉に!
圧倒的な色の世界となりますが、足元にはくれぐれも注意をしましょう。
幻の滝「松見の滝」
山道を下って行くこと約20分で「松見の滝」に到着です。幻の滝と言われるだけあり、秘境の雰囲気が感じられるのでは。
ところで、なぜ松見の滝という名前が付いたのでしょうか。それは滝の両側に自生する松からと言われます。また、滝は上下二段に分かれており、上側が白布、下側はスダレと言われ、異なった美しさを堪能することが出来ます。
天気が良ければ角度によって、虹が見えるかも知れません。虹が見えなくても周囲を含めたその美しさで、歩いてきた疲れも消えてしまうのではないでしょうか。
滝の美しさ、周囲の紅葉の見事さを観光したら、戻り道となります。戻り道でも焦らず、ゆっくりと歩くことで、紅葉を最後まで楽しんで下さい。 

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松見の滝
place
青森県十和田市奥瀬黄瀬
phone
0176722311
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