源泉掛け流しの温泉が楽しめる「一里野高原ホテルろあん」は、大変な苦難の末にこの地に温泉を引いた歴史を持ちます。
白山一里野温泉スキー場や白山白川郷ホワイトロードの観光に便利な立地ですが、畳の露天風呂、囲炉裏の食事処、ジビエ、グランピング、ヤギの親子など、他にも楽しみがいっぱい！ぜひ家族で訪れてみてください。
岩間温泉元湯から源泉を引く白山一里野温泉
「一里野高原ホテルろあん」の建つ石川県の一里野は、白山麓の温泉と、雪の季節はスキー、雪の無い季節は白山白川郷ホワイトロードのドライブが楽しめる観光地。
しかしこの一里野に温泉を引くのには大変な苦労があったのです。源泉は10キロ離れた山中に湧く岩間温泉元湯。途中の姉妹館「山崎旅館」を経由して、当時はるばる一里野まで温泉を引く一大事業を成し遂げた山崎信一は現在のろあん館主の祖父にあたります。
今も一里野から山崎旅館までの一本道は難路と言われますが、その県道の下にはお湯を引く温泉のパイプが通っています。95度前後の高温で湧く岩間温泉は、一里野まで流れてくる間にほどよい温度に。
一里野でこの温泉を楽しみたいと思ったら、ぜひ「一里野高原ホテルろあん」に泊まってみてください。
ここでは引いてきた岩間温泉をできるだけ自然のままに浴槽へ。夏場など熱すぎる場合は、熱交換で入浴に適した温度まで下げることもあります。
「一里野高原ホテルろあん」の温泉は全て源泉掛け流し
「一里野高原ホテルろあん」で、まず最初にご紹介したいのはやっぱりお風呂。男湯も女湯もほぼ同じ造りで、湯口には飲泉用のひしゃくも。
露天風呂は森林浴気分。床が畳なのでごろりと横になっても痛くないのが嬉しいですね。
ろあんで使われている温泉は全て源泉掛け流し。温泉成分と周辺の環境が疲れを癒やし心からリフレッシュできます。
カップルや家族連れには貸切り風呂をオススメ。総檜のお風呂と、写真の岩風呂のタイプがあります。珍しいのは1回50分の貸切りだけでなく、午後10時から翌朝8時までの、一晩まるまる貸切りというプランがあること。もうこれは自分のお風呂も同然ですね。時間を気にすることなく夜と朝に使えます。
貸切り風呂では地ビール、白山ワイン、冷酒などを桶に入れて湯船に浮かべる桶酒もできちゃいます。お子さん連れならお酒じゃなくてジュースやアイスクリームを入れるのも楽しいです。
ペットと泊まれるお部屋や露天風呂付き客室も
一里野高原ホテルろあんの客室は、和室と洋室あわせて29部屋。ペットと泊まれるお部屋や、露天風呂付き特別室も。
比較的お手頃なお部屋から奮発して泊まりたいお部屋まで選べるのも嬉しいところ。
露天風呂付き特別室の露天風呂がこちらです。もちろん源泉掛け流し。お部屋付きの露天風呂がこんなに雰囲気抜群なお宿はそうは見つからないと思います。
ろあんの食事処は築100年の古民家を移築
「ろあん」という名前はどこかヨーロッパ風の響きがありますが、漢字で書くと炉端の「ろ」に、庵の「あん」。実は日本語からきているのです。
ロビーなどは洋風リゾートの趣ですが、食事処に行けば古き良き日本の古民家のよう。
それもそのはず、囲炉裏食事処「弥助どん」は温泉を引いた山崎家が実際に使用していた築100年の古民家を移築したもの。壁に掛けられた古時計なども、歌に出てくるおじいさんの時計のように長い年月を刻み続けてきた歴史ある品です。
この食事処で囲炉裏を囲んで食べる食事の美味しいこと！囲炉裏から立ち上るスモーキーな香りがまた食欲をそそります。
一里野高原ホテルろあんでは、こだわりの無農薬野菜やイノシシ肉などのジビエが楽しめます。白山の恵みがたっぷりの山の幸を味わってください。
グランピングも楽しめる一里野高原ホテルろあん
実は一里野高原ホテルろあんでは、グランピングもできるんです！
眠るためのティピとくつろぐための大型ドームテント、ハンモックやBBQ道具など全部設置してありますので、手ぶらでOK、初心者でも安心です。
調理はお任せでという場合は、ホテルスタッフがサーブしてくれるグランピングディナープランも。
しかも万が一の悪天候でテントに泊まるのは難儀という場合に備えて、必ずホテル内に一室をキープ。お天気に問題がなくても一緒にバーベキューテーブルを囲んだ後は、パパと息子さんはテント、ママと娘さんはホテルの客室と別れて、男同士女同士それぞれのおしゃべりを楽しむご家族もいらっしゃるとか。
人気のグランピングは1日1組限定なので予約はお早めに。
木立の中にグランピングの施設もあるろあんの敷地では、ヤギやミツバチも飼っています。まさにここにあるのは自給自足を理想とする田舎暮らしそのもの。
2018年には3匹の子ヤギが生まれました。ろあんに泊まったらぜひ会いにいってみてくださいね。
