うっとり可愛い世界を堪能してはいかが?目黒エリアのおすすめミュージアム4選


2018.07.26

トラベルjp 旅行ガイド

10年以上前に比べ、博物館や美術館の数はぐんと増え、取り扱われる内容も多様になりました。こうした美術館は、詳細に見ていくとエリアごとに性格が違い大変面白いのですが、中でも目黒エリアにあるミュージアムは煌びやかな世界観を持ったものが多く、全国で見てもこれだけ密集しているエリアは他に類を見ません。
今回はその中から、特におすすめしたい4館をご紹介します!
日本画好き&桜好きにはたまらない!現代日本画の専門美術館、郷さくら美術館
まずは目黒川沿いにある郷さくら美術館へ。
こちらは、昭和以降の日本画作家のコレクションが中心の美術館です。展示内容も個展やテーマ展、連作展示やそれらの組み合わせ等多様で、特にテーマ展示は季節に合わせた内容で開催されることも。
この美術館の大きな特徴の一つとして、「鑑賞者と作品の間に距離が生まれない工夫」がなされています。作品には作家のプロフィールや制作活動に寄せての言葉などが掲示されており、作品の生まれた背景などを知ることができます。また、ものによっては作家の写真が掲載されていることも。作品をより身近に感じることができるようになっています。
こうした郷さくら美術館の「やさしさ」をモットーにした運営は、作品の理解に鑑賞者がついていけなくなってしまうというありがちな問題を防ぐことにも一役かっています。
加えてぜひ見ていただきたいのが、満開の桜を描いた日本画だけを扱った展示室。
「一年を通じて満開の桜を日本画で楽しんで頂く」というコンセプトに基づいた展示室では、屏風作品を含む十数点を常設しています。画面いっぱいに広がる繊細で美しい満開の桜に、思わずためいきが出ることでしょう。こちらの展示室では季節を問わず桜を鑑賞することができます。
<基本情報>
住所:〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-7-13
電話番号:03-3496-1771
アクセス:東急東横線・東京メトロ日比谷線 中目黒駅正面出口より徒歩5分
彫刻、絵画、なんでもござれ!コレクション多様な松岡美術館
次にご紹介するのは、1975年に開館した私立松岡美術館です。
「松岡美術館」という名前を初めて聞くという方もいるのではないでしょうか。知名度こそ都内の主要美術館などに劣るものの、所蔵作品はどれも超一流です。
その代表たるものが、ヘンリー・ムーアの彫刻作品。ヘンリー・ムーアといえば、20世紀の現代彫刻を語る上で欠かせない存在であり、日本でも何度か展覧会が開催された人気の彫刻家。
作品の現在の所蔵はカナダやイギリスに集中していますが、ここ松岡美術館でもヘンリー・ムーア独特の優しいフォルムのブロンズ像を鑑賞することができます。
他にも酒井抱一やルノワールなどの絵画が所蔵されており、まさに名品揃いと言えるでしょう。
これだけの作品を集め、美術館まで創設したのは、いったいどのような人物だったのでしょうか。創立者である松岡清次郎は、大正~昭和期の実業家でした。もともと貿易商を営んでいましたが、その後ホテル経営や不動産業にまで事業を拡大。英語力と商才に長けた清次郎が手掛けるビジネスはどれも成功をおさめ、巨富を築きました。
そんな清次郎が美術館創立を決意したのは、なんと80歳のとき。それまで自分のためだけに収集していた美術品を一般公開することを決め、自社ビル内に松岡美術館をオープンさせました。
現在の美術館の建つ白金台は「うしろが自然教育園になっていて・・・箱根に行っているよう。月が上がって紅葉なんかいい色でね」と清次郎が大変気に入っていた場所でもあります。都会の喧騒から離れて一流の作品群を静かに鑑賞できるのもポイントです。
<基本情報>
住所:〒108-0071 東京都港区白金台5丁目12番6号
電話番号:03-5449-0251
アクセス:JR目黒駅(東口)から徒歩15分、東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線「白金台駅」1番出口から徒歩7分
伝統の中にもお洒落なこだわりが光る、庭園美術館
続いては、松岡美術館からほど近い庭園美術館です。庭園美術館という名前を知らない方も、アール・デコ様式のこの美しい外観は見たことがあるのではないでしょうか?
実に格式高いこちらの美術館は、もともと皇族であった朝香宮の邸宅として建てられたもの。1983年に美術館として開館し、2014年にはギャラリーを備えた新館が完成、2015年には重要文化財指定を受けました。
アール・デコ様式とは1910-30年代にヨーロッパで大流行した装飾様式です。幾何学模様のモチーフや、直線と立体を組み合わせた表現は建築、絵画などあらゆる分野に波及しました。
庭園美術館は、そのアール・デコ様式全盛期に一斉を風靡したアンリ・ラパンやルネ・ラリックをデザイナーに起用していることから、海外からの旅行者にも人気の観光地として知られています。
建物は三階建。ラリックにデザインされたガラスレリーフの扉から中に入ると、1階には玄関、大広間、客室、食堂などの接客用スペースが配されています。続く2階は殿下や妃殿下の居間や寝室など宮家の私室が、さらに3階には、「ウィンターガーデン」(温室)があります。
また、「庭園美術館」の名にふさわしく、併設の庭もとても綺麗です。正門から美術館までの間には広大な芝庭があり、新館の手前には「光華」と呼ばれる茶室と日本庭園が配されています。春は桜、秋は紅葉と四季の変化を楽しむことができ、のんびりと散歩をするにも最適の場所です。
<基本情報>
住所:〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9
電話番号:03-5777-8600
アクセス:JR山手線「目黒駅」東口/東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分
ゴージャスな世界を楽しみながら学べる!アクセサリーミュージアム
上目黒には、コスチュームジュエリーの美術館、アクセサリーミュージアムがあります。
コスチュームジュエリーとは、ファッション性の高さを第一に作られたイミテーションジュエリーのこと。素材を選ばずに制作されることから、ハリウッド女優から高価な宝石には手が届かない一般市民まで、幅広く人気を集めました。
高価なジュエリーがベーシックで時代ごとの違いがそれほどないのに対し、コスチュームジュエリーは流行を取り入れているために、時代によって様々な表情を見せます。アクセサリーミュージアムには、各時代を代表する貴重な作品が勢ぞろい。目で見て楽しみたい方のみならず、コスチュームジュエリーの歴史を知りたい方にもぴったりです。
アクセサリーミュージアムでは、時期により企画展を催していることもあります。テーマはコスチュームジュエリーに関わるものであったり、広く「ファッション」を取り上げたものであったりと色々。企画展によっては写真を撮ることも可能です。
また、展示室だけでなく順路にある絵画にもご注目を。なんとミュシャやバーン・ジョーンズなど、日本人にも人気の有名画家の作品が展示されています。芸術性の高いコスチュームジュエリーが、いかに広いジャンルに影響を与えたかがわかります。
<基本情報>
住所:〒153-0051 東京都目黒区上目黒4丁目33番12号
電話番号:03-3760-7411
アクセス:渋谷から元町・中華街方面「祐天寺駅」下車 徒歩8分 

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アクセサリーミュージアム
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3.5

21件の口コミ
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東京都目黒区上目黒4丁目33-12
phone
0337607411
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松岡美術館
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4.0

48件の口コミ
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東京都港区白金台5-12-6
phone
0354490251
opening-hour
10:00-17:00(入館16:30)[第1金…
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郷さくら美術館 東京
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4.0

32件の口コミ
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東京都目黒区上目黒1-7-13
phone
0334961771
opening-hour
10:00-18:00(最終入館17:30)
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東京都庭園美術館
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東京都港区白金台5-21-9
phone
05055418600
opening-hour
10:00-18:00(最終入館17:30)
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