大自然に感動!目国内岳~岩内岳縦走登山で夏のニセコ連峰を天空散歩


2018.07.01

トラベルjp 旅行ガイド

夏の北海道には登山家を魅了する山々が数多く存在。その中から夏登山の予定をお考えの皆さまに、ぜひともおすすめしたい山があります。それはニセコ連峰の西側に位置する目国内(めくんない)岳~岩内岳縦走。このルートの魅力は、岩場・湿原など変化に飛んだ登山道、そしてニセコの山々だけではなく日本海・市街地までも見渡せる眺望のよさ。高山植物もお楽しみです。難易度は少し高めですがたくさんの感動が待っています!
目国内岳・岩内岳登山について
ニセコ積丹小樽海岸国定公園にも指定される、北海道・倶知安町から日本海沿いの岩内町まで東西25km南北15kmに渡って延びる1000m級の山々が連なる火山群「ニセコ連峰」。
世界中から良質な雪を求めて旅人が訪れる冬のスキーをはじめ、登山・ハイキングなど、季節を問わず大自然と触れ合えるスポットが数多く存在するこのエリアから、連峰の日本海側に位置する目国内岳(標高1220m)~岩内岳(標高1086m)の縦走夏山登山をご紹介します。
ここは、蝦夷富士の別名を持つ羊蹄山までも見渡せるニセコの山々が織り成す風景、自然の厳しさをも感じる岩場、人の手が一切入らない美しい湿原、そして日本海に岩内市街地の眺望…と、疲れが吹き飛ぶほど美しい絶景の数々に出合える、登って楽しい山です。
当記事では目国内岳登山口のある新見峠を出発し、前目国内岳山頂-目国内岳山頂-パンケメクンナイ湿原-岩内岳へ向かうルートにてご紹介していますが、岩内岳登山口からの逆ルートでも同じように楽しめます。※登山口までのアクセスは記事の最後に記載しています。
コースタイムは歩くスピードと休憩時間によって大きく変わってきますが約7時間~8時間。各ポイント間のタイムは、登山口から目国内岳山頂まで約2時間・目国内岳山頂からパンケメクンナイ湿原まで約1時間・パンケメクンナイ湿原から岩内岳山頂まで約1時間半となります。※岩内岳登山口から山頂までは登り約2時間半・下り約1時間半。
装備は夏山登山装備で大丈夫ですが、湿原では水が多い時期は確実に靴の中まで濡れますので対策が必要。北海道での夏の登山時は急に気温が大きく下がることもあります。防寒対策も念のため忘れずに。途中、道がわかりにくい場所もあります。登山初心者は経験者との行動を強くおすすめします。
目国内岳山頂までの変化に飛んだ登山道の風景
新見峠の登山口を出発し、笹と樹林の中を歩くこと約40分で、最初の目的地でもある前目国内岳(標高980.4m)に到着します。山頂標識をバックに正面に見えるのは目国内岳の美しい姿。記念写真の撮影ポイントにもぴったりです。
6合目を過ぎた頃に登山道に現れるのは、大きな岩の間を通りぬける「岩ノ門」。標高が上がるにつれ美しく広がるコセコ連峰の風景もお楽しみ。
9合目を過ぎると足元には大きな岩が多くなってきます。特に山頂付近の岩場では登るのが少し難儀な場所も。登山道を示す矢印に従ってゆっくり1歩ずつ進んでくださいね。雨の日の岩場はとても滑りやすいので天候がよくない日は細心の注意をはらって山頂を目指しましょう。
目国内岳山頂にて美しい風景を楽しみながらひとやすみ
登山口を出発し歩くこと約2時間で、最初の目的地「目国内岳」山頂に到着します。休憩を取りつつ、目の前に広がる緑の眺望を楽しみましょう。もしも、天候が不安定であったり、体調に不安がある場合は、無理せずここで下山するのも1つの選択であることも忘れずに。
天空のオアシス「パンケメクンナイ湿原」
目国内岳山頂から次の目的地「パンケメクンナイ湿原」までは樹林帯を歩くこと約1時間。道中、樹木が道をふさいでいる場所も多く、足元が岩場になっている地帯では苔によって滑りやすいので注意が必要です。
湿原では、木道も含め人工物がなにもない手付かずの自然の中を進んでいきます。ここでは雨が多い季節など水が多い時には確実に靴の中まで濡れますので対策をしておきましょう。
空を映す水鏡は息をのむ美しさ。まさにここは、登山者しか訪れることのできない、天空に広がるオアシスです。
美しい水辺には可憐な花々の姿も。
湿地帯だけではなく多くの高山植物との出合いも夏山登山のお楽しみ。登山道のあちらこちらにて花々が出迎えてくれます。
山頂からの風景もお楽しみ!岩内岳へ
湿原から岩内岳までは約1時間半、前半は道が細くわかりにくい箇所もあるので注意が必要。途中に雷電岳への分岐の標識があります。山頂付近では、足元はザレ場、周囲はハイマツ帯に景色が変わり、標高1086mでありながら高山の雰囲気を味わうことができます。
岩内岳山頂からは、ニセコ連峰の山々だけではなく、市街地と積丹半島の風景も楽しめます。
写真は、下山時に岩内岳登山口へと向かう場合に見ることができる(もしくは岩内岳登山口から出発時)、まるで大きな盆栽のような松の間をくぐり抜ける「松風の回廊」。 

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