徳島で知る藍の世界!海陽町「in Between Blues」


2018.06.21

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徳島県の最南部に位置する海陽町。「in Between Blues」はそんな場所に居を構える藍染めスタジオです。藍染め体験ができるだけでなく、店内には様々な藍染めの商品や藍を使ったスイーツも置かれています。
さらに海陽町はサーフィンが盛んな地ということもあり、藍染めのサーフボードという珍しい作品まで見られます。今回はそんな「in Between Blues」の魅力をご紹介します。
海陽町ってどんな所?
海陽町はもう隣町は高知県という徳島県の最南部に位置している町です。海があり山があり、豊かな自然に囲まれた場所で、近年では移住者が増えていることから、徳島県内でも注目され始めている地域でもあります。
今回ご紹介する「in Between Blues」はそんな海陽町の海側に居を構える藍染めのスタジオ・カフェ・ショップが一つになった複合施設です。
海"側"と書きましたが、実際はお店の裏側に出ればもう目の前は海、という近さ。藍関連の素敵な商品が並ぶお店ですが、まずはそのロケーションの良さを堪能してください。
店内には藍関連の商品多数
日本の伝統的な色として、近年注目度が上がってきている「藍色」。ジャパンブルーとも呼ばれ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの大会エンブレムでも採用されています。
その藍色を生み出す原材料は藍という植物です。藍染め体験などは日本の色々な場所で行われているものですが、中でも徳島は日本一の藍の生産地とされていて、古くから伝統工芸として親しまれています。
そんな藍を使った作品が店内には並んでいます。藍染め作品の定番である手拭いやシャツなどもありますが、風鈴や下駄など他の場所ではほとんど見られないものも。
海陽町はサーフィンがとても盛んな土地でもあります。こちらのお店のオーナーさんもサーファーとして世界各地のビーチを巡っていたという経歴の持ち主。
そのため、店内にはなんと藍染めのサーフボードが!「in Between Blues」ならではの作品なので、サーフィンのことはわからないという方もぜひチェックしてみて下さいね。
藍のスイーツや週末限定のベジランチも
店内には飲食スペースもあり、週末(金土日)にはランチメニューが用意されます。
ランチには動物性の食材を一切使わないビーガンメニューが並びます。大きなコロッケの入ったピタサンドやベジカレーもあれば、ビーガンケーキもありますよ。
もちろん店内でも食べることができますが、晴れている時には外に出て海のすぐそばでゆったりとランチタイムを楽しむことをオススメします。
平日にはランチメニューはありませんが、ドリンクは毎日提供されていますし、藍を使ったスイーツも用意されているのでお見逃しなく。
藍スイーツにはマフィン・スコーン・マカロンがあります。どれも甘さは控えめに作られているので、甘いものはあまり食べないという男性もぜひ一度お試しください。
ちなみに、藍を食べるということは一般的にはあまり知られていませんが、徳島県内では藍を使ったお土産も作られており、食べる藍がかなり注目され始めています。
もともと藍は薬草の一種として平安時代にすでに使われていたとされ、近年の研究により様々な疾患の原因とされる活性酸素を除去する効果が認められている、健康的な食材なのです。
藍染め体験できます
店の最奥部には藍染めのスタジオがあり、予約をしておけばここで藍染めの体験をすることができます。(空いていれば予約なしでできることもあり)
こちらのスタジオもオーシャンビュー。美しい海を眺めながらの藍染め体験なんてなかなかできませんよね。
藍染めのスタジオ内にはこのような大きな甕があり、毎日オーナーさんによって管理されています。
なお、藍染めは単純にその色合いが美しいというだけが魅力ではありません。藍染めには防臭や抗菌作用もあるのです。天然の染料を用いることで、薬品などは使わず体に優しいままで効果を加えることができます。
染料が体に優しくても、染める物自体が配慮されたものでなければあまり意味がありません。その点こちらで使用するTシャツにはそんな心配は不要です。
ここで用意されているのは、体にも自然にも優しい天然素材の商品を取り扱っているアパレルブランド「GOHEMP(ゴーヘンプ)」のオリジナルTシャツ。素材はヘンプ55%・コットン45%となっています。
Tシャツ以外にも手拭いなども用意されているので、好みの品を染めてみましょう。
青に囲まれた世界観を楽しもう
最後にこのお店の名前「in Between Blues」という言葉について少しご紹介します。
この言葉を直訳するとしたら「様々な青の間に」という風なものとなるでしょう。ここでいう「様々な青」というのは海陽町の自然、つまり空と海です。さらに藍染めの色ももちろん青の一種ですよね。
「人生における大切なものは、そういったいくつもの青の中に詰まっている」というオーナーさんの考えがそのまま店名になっているのです。
ちなみに弘法大師の「空海」という名前は、海陽町の少し南に位置する室戸岬での修行場から見える景色が空と海だけだったことからつけられたとされています。そのことからも、この地域の空と海がパワーを持ったものであることがわかると思います。
「in Between Blues」を訪れる際にはそんなことも頭の片隅に入れて楽しんでみてくださいね。 

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in Between Blues
place
徳島県海部郡海陽町宍喰浦字松原216-3
phone
0884701488
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