乳頭温泉郷・木造校舎移築の宿「大釜温泉」でノスタルジックなステイを


2018.06.07

トラベルjp 旅行ガイド

東北でも指折りの温泉地「乳頭温泉郷」。乳頭山麓に点在する七つのお湯は独自に源泉を持ち、異なる泉質の湯めぐりができることで人気です。
中でも原生林に囲まれた大自然の中、乳白色のお湯につかることができる「大釜温泉」は比較的リーズナブルな料金で宿泊ができる場所。木造校舎を移築したという建物は古い学校を彷彿とさせ、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。
ブナ林を抜けて
秋田空港から乳頭温泉郷まではエアポートタクシーが便利です。のどかな田園風景やマイナスイオンたっぷりのブナ林を抜けて、およそ2時間でたどり着くことができます。
七つある温泉の中でも大釜温泉は古い木造校舎を移築されたもの。建物に掛けられた時計や表にある二宮金次郎像などが学校のイメージを引き継いでいます。
旧館と新館にわかれる二階建ての木造建築。昔ながらの雰囲気のお部屋は8畳~12畳の和室です。到着するとお布団が敷かれており、お茶菓子が用意されているのも嬉しいですね。お布団はふかふかで寝心地が良いです。
建物内には「職員室」や「講堂」といった札が下がり、学校の中にいるような感覚が味わえます。子供の頃学校に泊まってみたいと夢みた人も多いのではないでしょうか。
大きなそろばんのオブジェもユニークです。
大自然の中で名湯に抱かれる
笹の葉に囲まれた露天風呂は野趣溢れる雰囲気。天気の良い日には木漏れ日の中で湯煙を味わうことができますよ。乳白色の美しいお湯はこれぞ乳頭に来たと実感させてくれるもの。お湯の温度は朝方やチェックイン間もない時間はとても熱くなっている場合があるので注意が必要です。
内湯では木材に囲まれた安心感、外湯では大自然に抱かれた開放感が味わえますよ。床は湯の華の影響でふわふわとした感触。慣れるまではちょっと不思議な感覚がするかもしれません。
館内では冷えた湧き水が用意してあるので、お風呂あがりに是非飲んでみてくださいね。
乳頭の七つの温泉の中で、足湯があるのは大釜温泉だけ。雪深い冬の間は利用できなくなってしまうので、夏季に訪れた人はラッキーです。無料で利用できるので、他の温泉から訪れる人も。建物の外に位置しているのでとても開放的な雰囲気です。山の風が心地よく、いつまでも浸かっていられそうですね。
山の幸をたっぷりと
山菜など地のものをたっぷり取り入れた夕食は、温泉でリフレッシュした体に染みわたります。魚やキノコなど、成人男性には少し物足りなく感じることもあるかもしれませんが、その分美味しい秋田のお米が沢山味わえますよ。
名物のきりたんぽ汁も提供されるのですが、これまた味がしっかりと染みていてお替わりしたくなる一品です。
温泉から出た後は、昔ながらの瓶の牛乳が気分を盛り上げてくれますね。ビールなどが購入できる自動販売機もありますのでご心配なく。
売店などは特に設けられていないことから商売っ気のある旅館にはない趣を感じることができますよ。
他の温泉に湯めぐりをするのであれば、各宿で販売している「湯めぐり帖」がお得です。七つある温泉は隣接しているものもありますが、途中坂道もあるので巡回している湯めぐり号に乗車するのが快適。
上に風呂桶を載せたユニークなバスがブナ林を抜けて各温泉間を移動しています。他の温泉宿の宿泊客とも情報交換ができますね。 

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乳頭温泉郷 大釜温泉
place
秋田県仙北市田沢湖生保内 先達国有林50
phone
0187462438
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