榛名山麓で名作『頭文字D』体験!レーシングカフェ・ディーズガレージ


2018.06.19

トラベルjp 旅行ガイド

国内外にはマンガや小説をモチーフにしたカフェやレストランがあり、ファンや観光客を魅了しています。日本有数の温泉観光地・群馬県にも、上毛三山と呼ばれる赤城山・榛名山・妙義山の峠を舞台にバトルを繰り広げるカーアクション漫画『頭文字D』をモチーフにしたカフェ「レーシングカフェ・ディーズガレージ」があります。今回はカフェとカフェで楽しめる『頭文字D』について紹介していきます。
車好きのオーナーがつくった車好きが集まれるカフェ
榛名山は、漫画『頭文字D』の舞台にもなった峠の名所で、車好きや作品ファンにとって聖地ともいえる場所。そんな榛名山麓に2016年3月、車好きの人たちが集まれるカフェとしてオープンしたのが「レーシングカフェ・ディーズガレージ」です。聖地に建つカフェは、ガレージから店内まで『頭文字D』をモチーフにした車やグッス、メニューが揃い、作品の世界観が広がります。
「レーシングカフェ・ディーズガレージ」は、県道33号線(上毛三山パノラマ街道)沿い、伊香保温泉行・折原十二社バス停の向かいとアクセス良好の場所にあります。赤いオーニングテントとカレージのような黒い箱型が目を引く、オシャレなカフェです。
扉を開けてお店に入ると、チェッカーフラッグを彷彿とさせる黒と白の床タイル、赤・黒・白を基調とした調度品で揃えられたスタイリッシュな空間が広がります。フードやスイーツ、ドリンクは、ソファやカウンター、車のフルバケットシートのテーブル席、赤いオーニングテント下のテラス席などで楽しめます。
群馬の上毛三山を舞台にした名作『頭文字D』
「レーシングカフェ・ディーズガレージ」のコンセプトになっている『頭文字D』についても、軽く触れておきましょう。
『頭文字D』は、講談社・週刊ヤングマガジンにて1995年から2013年まで連載されていた、アマチュアドライバーたちによる峠のバトルと青春を描いた名作コミック。物語の舞台は主人公・藤原拓海が生まれ育ち、ドライブテクニックを培った榛名山。作中では「秋名山」の名称になっていますが、実際訪れると峠や湖などが榛名山そのもので、モデルになっていることがわかります。
主人公の拓海は、高校時代より群馬の走り屋たちから「榛名の天才ダウンヒラー」として一目置かれ、榛名山の峠を中心に赤城山や妙義山の峠のバトルに挑み、高校卒業後は天才公道ドライバー・高橋亮介率いる「プロジェクトD」のチームメンバーとして弟の高橋涼介と共に公道最強の走りを目指して、関東各名所の峠で死闘のバトルを繰り広げていきます。
この漫画の魅力は、拓海が中学生のころから家業である豆腐屋の配達をするために榛名山の峠を車で走らせてドラテクを磨いたという漫画ならではの設定と、「藤原とうふ店(自家用)」と書かれた黒と白のツートンカラーの型遅れパンダトレノ(TOYOTA・AE86)で走り屋たちを制していくサクセスストーリー、登場人物たちの甘酸っぱい恋愛も描かれているため、車に興味がない人でもどんどん『頭文字D』の世界に引き込まれていくところにあります。車種や構造を説明するシーンも多く、読み進むうちに車の知識も増えていきます。
プロのレーサーや車好きはもちろん、車に興味がない人や免許すら持っていない人をも魅了した作品は、全48巻の単行本、全6シーズンのアニメ、新劇場版3部作、実写版などが制作され、今もファンは増え続けています。
インスタ映えするオリジナルメニュー
次は「レーシングカフェ・ディーズガレージ」で味わえる、『頭文字D』メニューを紹介しましょう。
白米と竹炭の黒カレーが拓海の愛車を連想させる「ハチクロカレー」は、ランチにピッタリながっつりメニュー。お店には『頭文字D』パッケージ仕様のレトルトカレーも販売され、お土産として人気です。また、竹炭を練り込んだ黒くホールのバームクーヘンにホイールをはめこんでタイヤに見立た「ハチクロバーム」も話のネタになるスイーツ土産として、女性だけでなく家族連れやスイーツ男子も購入していきます。
ハチクロメニューは他にも「ハチクロソフト」があり、竹炭のスポンジの上に竹炭のソフトクリームが乗った黒スイーツが楽しめます。
登場人物の愛車カラーで作られた『頭文字D』プリンは、全部で5種。伊香保プリンで知られる群馬のプリン専門店「クレヨン」が手掛けたプリンは、見た目のインパクトだけでなく、美味しさも保証済み。「藤原拓海」の豆腐プリン、「高橋涼介」の白い卵黄を使用した白プリン、「池谷先輩」の抹茶プリン、「庄司慎吾」のブラッドオレンジのゼリータイプ、「高橋啓介」のプリンは夏と冬によってフレーバーを変えるなど、ここでしか味わえないこだわりのプリンたちです。
どのプリンもキャラクターのフルネームが商品名になっているため、ファンの間では注文時に呼び捨てにしていいものか、プリンに「さん」づけするのもいかがなものかと悩むポイントであり、楽しいひとときでもあります。店内で食べたプリンの瓶は持ち帰ることができ、店員さんに申し出ると綺麗に洗って渡してくれます。
『頭文字D』ゆかりの地を巡るツアー
さらに『頭文字D』の世界観を楽しむなら、予約制の「プレミアムシート」はいかがでしょうか。この有料サービスは、店内中央の立ち入り禁止ゾーンに置かれたソファーでサービスのドリンクをいただきながらまったりしたり、榛名山の峠コースや榛名湖、展望台など『頭文字D』のゆかりの地を巡る2時間の同乗ツアーが体験できます。天候によって、漫画で登場した伊香保温泉の石段街などを巡ることもあります。
同乗ツアーのウリは、カフェ敷地内のガレージに展示されている車から好きな車を選べるということ!作中では闇夜の中、榛名山の峠を時速100キロ越えでドリフト走行していきますが、同ツアーは日中にノードリフトで安全運転で行われるのでご安心を。
『頭文字D』の世界観が楽しめる「レーシングカフェ・ディーズガレージ」は、人気温泉街・伊香保温泉や名物・水沢うどんなどの観光途中に気軽に立ち寄れます。美味しいスイーツが食べられるカフェとしても楽しめますが、できれば上毛三山の峠バトルあたりまで漫画を読んでおくとより一層楽しめるのでおすすめです。 

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ディーズガレージ
rating

4.0

8件の口コミ
place
群馬県渋川市渋川3715-1
phone
0279262880
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