ノスタルジックな港町 伊豆大島「波浮港」を歩く


2018.03.19

トラベルjp 旅行ガイド

雄大な自然や情緒あふれた町並みを楽しめる伊豆大島。東京の町中(竹芝桟橋)からジェット船で105分という好アクセスもあり、高い人気を誇ります。
ぜひ行ってほしい場所だらけの伊豆大島ですが、特に行ってほしいのが、遠洋漁業の中継港として栄えた往時のにぎわいが今でも残る、波浮港です。
今回は、今でも玄関口として使われる元町港や岡田港とはガラリと雰囲気が違う、ノスタルジックな波浮港を紹介します。
ノルタルジックな町並み
遠洋漁業の重要な拠点として、離島にも関わらず大いに栄えた波浮港。現在も往時の雰囲気が残っています。
およそ1200年前に噴火してできた穴に水がたまって池になり、1703年の津波によって海とつながったところを開拓したのが、波浮港の始まりです。元が噴火口のため、港全体が独特な丸い形をしています。
当時の雰囲気を残しつつも、静かな雰囲気の町中。
どこを切り取っても絵になる港町を、ゆっくり散策していきましょう。
甘くてホクホクの65円コロッケを販売する鵜飼商店
波浮港を歩いていると、のどかな町の中にちょっとした人だかりができている場所があります。人だかりの理由は、小さな揚げ物屋、鵜飼商店です。
この店では揚げ物を食べ歩きできる状態で販売しており、特にコロッケが人気。たったの65円で買えるコロッケは揚げたてでジャガイモ本来の甘味が強く絶品です。
<基本情報>
住所:東京都大島町波浮港1
電話番号:04992-4-0521
営業時間:9:00~18:00(水曜日休み)
丁寧に調理した島の食材を味わえる港鮨
波浮港にある食事処で特に人気が高いのが、港鮨です。唐辛子醤油の辛みがくせになる伊豆大島名物のべっこう寿司を始め、伊豆大島でとれたごちそうが味わえます。
ちなみに地魚の刺身定食を頼むと、伊豆大島でとれた魚介類だけでなく名産のアシタバの天ぷらもついてきます(写真参照)。
ここは非常に人気が高いため、事前予約するか、開店直後に行くことをお勧めします。
<基本情報>
住所:東京都大島町波浮港1
電話番号:04992-4-0002
営業時間:11:30~21:00(火曜日休み)
『伊豆の踊子』のモデルも働いていた踊り子の里資料館
明治時代から大正にかけ建てられた旧港屋旅館。当時は漁業関係者や観光客が訪れ大盛況だったといわれています。
現在は旅館ではなく、踊り子の里資料館という資料館として無料で開放されています。
川端康成の『伊豆の踊り子』のヒロインのモデルになった伊豆大島の旅芸人「タミ」もこの旅館や後述の甚の丸邸によく呼ばれていました。館内では当時の宴会の様子が再現されています。
<基本情報>
住所:東京都大島町波浮港
電話番号:04992-2-1446(大島町役場観光産業課)
営業時間:9:00~16:00(無休)
網元の豪勢な暮らしぶりがしのばれる旧甚の丸邸
波浮港に建つ、なまこ壁が印象的な建物。ここは明治時代の網元の屋敷跡であり、旧甚の丸邸と呼ばれています。
栃木県の大谷石など島外から取り寄せた材料を使っており、当時としては豪華な作りでした。現在では無料で開放されています。
便器1つとっても豪華な作りとなっており、かつての豪勢な暮らしぶりがしのばれます。
<基本情報>
住所:東京都大島町波浮港
電話番号:04992-2-1446(大島町役場観光産業課)
営業時間:9:00~16:00 

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鵜飼商店
place
東京都大島町波浮港1
phone
0499240521
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