桜満開の古刹参拝は気を引き締めて!山梨県甲州市「向嶽寺」


2018.03.12

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「向巌寺」はJR中央本線塩山駅からそれほど離れていない場所にある寺院で、宗派は臨済宗向嶽寺派の大本山。読み方は「こうがくじ」。観光寺院ではなく修行寺院であることや、かなり歴史のある古刹寺院でもあります。参道から仏殿にかけて立派な桜の木が植えられているため、春先は古刹の物々しい雰囲気が一掃されます。また、隣接する「秋葉神社」境内にも綺麗な桜が植えられているため、併せて訪問してみましょう!
「向嶽寺」交差点から参道へ入ると・・・!
「向嶽寺」へはJR中央本線塩山駅の北西1.4kmに位置するため、塩山駅から徒歩でもアクセスが可能です。「向嶽寺」交差点から山門をくぐると、両側を杉の木によって囲まれた参道が続いています。出だしから古刹の雰囲気が満点のため、立ち入るのを躊躇しそうですが、ここは迷わず参道へ足を踏み入れてみましょう。
参道を程なく歩くと真正面に中門が見えてきますが、その手前には立派な枝垂桜が植えられています。少し引いて見てみると、枝垂桜と中門とのコラボレーションのお見事さに、古刹の物々しい雰囲気は払拭されてしまうかも?!なお、この中門は重要文化財に指定されていて、中門の左右に建つ白壁風の築地塀(ついじべい)は県の文化財に指定されています。
境内へは中門を正面にして右側からアクセスすることができます。境内に入ってすぐ目の前に飛び込んでくるものは、ひょうたんの形によく似た放生池!池の中心、つまり、ひょうたんのくびれた部分には木の橋が架けられていて、素晴らしい構成となっています。なお、木の橋の上へはアクセスができませんので、立ち入らないようにしましょう。
仏殿と桜のコラボレーションもお見事!
ひょうたん池の北側には堂々たる姿が特徴的な仏殿兼開山堂があり、中には釈迦如来像が安置されています。目の前の赤松とのコラボレーションは四季問わずいつ見ても美しいです。なお、仏殿兼開山堂は甲州市の指定文化財になっています。
ひょうたん池と仏殿兼開山堂の間にはソメイヨシノの木が数本植えられているため、ひょうたん池側から仏殿兼開山堂を眺めてみると、春の境内に相応しすぎる構図が出来上がります。古刹寺院といえば物々しい雰囲気が漂うため、緊張しながら参拝してしまいそうですが、境内に咲く満開の桜を見れば少しは緊張の糸も解けるでしょう。
仏殿兼開山堂とその東隣にある庫裡との間には、境内の北側へとアクセスできる参道がありますが、その参道の突き当りに見えるのが方丈前門。通常はこの手前までしか足を踏み入れることができませんが、晩秋の季節になると1日限定で方丈庭園が開放されます。その時にこの方丈前門から入場することができます。
隣接する「秋葉神社」もお忘れなく!
「向嶽寺」境内の東側には鎮守として祀られた「秋葉神社」が鎮座しています。小さい神社ですが、鳥居周辺にはきれいな桜の木が植えられているため、鳥居とのコラボレーションは息を呑むほどの美しさ!「向嶽寺」境内にありながら、古刹の「向嶽寺」とは若干異なる雰囲気に、一粒で二度美味しい体験したかのような感覚になります。
桜の種類はソメイヨシノだけではなく、写真のようなピンク色の濃い紅枝垂桜も植えられています。毎年4月18日には境内鎮守例祭が行われ、多くの参拝者で賑わいます。甲州市周辺で桜が散り始める時期と重なるため、桜の花びらが舞う中でのお祭りは必見!
「秋葉神社」境内に設けられた忠魂碑も必見!
「秋葉神社」の境内でも「向嶽寺」側には「廣瀬猛」と書かれた忠魂碑が建っています。廣瀬猛といえば東山梨出身の陸軍軍人で、様々な軍事教育を受けたのち昭和8年3月に陸軍大学校校長となりました。しかし1年後の昭和9年7月に死亡しました。
廣瀬猛は現在の甲州市出身の偉大な人物ということで、古刹でもある「向嶽寺」に忠魂碑が設けられたわけです。偉大な人物に手を合わせに訪問してみるのも良し。
なお、例年の「向嶽寺」での桜の見ごろは4月中旬。 

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向嶽寺
place
山梨県甲州市塩山上於曽2026
phone
0553332090
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