大分・別府温泉に現存する昭和レトロなグルメスポット5選


2018.02.15

トラベルjp 旅行ガイド

大分を代表する温泉地・別府市。特に昭和30年~40年代は別府観光業の最盛期で、「西日本一の歓楽街」とも呼ばれた街でした。昭和50年代に始まった衰退期を経て現在活気を取り戻している別府市ですが、駅や街の再開発で昭和の風景が少しずつ消えているという寂しい現実も。
ふと感じる懐かしさと美味しさは抜群!今回はそんな別府に残る「昭和レトロなグルメスポット」をご紹介します。
大分県初のパン屋「友永パン屋」、絶品あんぱんは必食!
創業が大正5年の友永パン屋の朝は行列からスタート。地元の人に加えて最近は観光客も並んでいるので、のんびりとした界隈で目立つ存在です。
大分県で初めてのパン屋さん、建物も昭和10年築とあってレトロ感は満載です。
店内では昭和レトロファンには堪らない陳列棚がお出迎え。壁に貼られたメニュー表で、その日に製造しているパンの種類、価格、在庫状況を確認できます。
驚くのはその価格!このご時世に100円以下のパンがたくさんあり、フランスパンにいたってはナント70円!もちろん、一般的なサイズのフランスパンです。「子供がお小遣いをもっておやつの菓子パンを買いに来る」、そんな昭和な風景が見えてきそうな店内です。
こちらのパンには保存料が入っていないので、美味しくいただくにはやはり当日中、遅くとも翌日の朝には食べ終えたほうがよいでしょう。
数あるパンの中でもお勧めは「あんぱん」。写真を見ると少しあんこが少ないようにも感じますが生地自体が美味しいので、あんことのハーモニーを味わうにはこの量が最適です。
湯布院の「御三家」と呼ばれる有名旅館の一つ「玉の湯」のティールームでも採用されたこのあんぱん。焼きたてをぜひどうぞ!
<基本情報>
住所:大分県別府市千代町2-29
電話:0977-23-0969
アクセス:JR別府駅から徒歩6分
営業時間:8:30-17:30
定休日:日曜、祝日
ロールケーキ発祥の洋菓子店「ニュードラゴン」
今でこそ日本中に広がる「ロールケーキ」。しかしその発祥が別府というのを皆さんご存じだったでしょうか?
1960年代まで、ケーキといえばバタークリームが主流でしたが、70年代以降は生クリームが一般的になりました。その生クリームをふわふわのスポンジ生地で丸めたのが、1970年創業、昭和レトロな看板がひと際目を引く「ニュードラゴン」なのです。
日本初のロールケーキ「ドラゴンロール」はぜひ1本買いを!両端に「これでもか!」と塗られた生クリームに舌も心もとろけます。
生地はきめが細かくしっとりふわふわで、生クリームは甘さ控えめ。素朴で上品な甘さを感じるロールケーキなので、2ピースくらいなら罪悪感なくぺろりと食べてしまいます。
ロールケーキは1本又はピースで購入することができますが、日持ちするお土産をお探しの場合には焼き菓子もお勧めです。フィナンシェやダッグワース、アーモンド粉の生地で焼いたお菓子など多種揃っているので、「ロールケーキ発祥店のお菓子」としてお土産にするのも喜ばれますよ。
<基本情報(流川店)>
住所:大分県別府市中央町1-1
電話:0977-22-8540
アクセス:JR別府駅から徒歩4分
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜
別府の郷土菓子「石垣餅」を買うならココ「稲荷餅屋 荒巻商店」
今ではなかなか見かけなくなった「お餅屋さん」。写真の「稲荷餅屋 荒巻商店」(以下、荒巻商店)も数少なくなった昭和的お店の一つです。
「餅屋」といっても餅ばかり作っているのではなく、一般的なお饅頭やおはぎも販売している和菓子屋さんです。たくさんある和菓子の中でもイチオシは、別府の郷土菓子「石垣餅」!
コチラがその「石垣餅」。荒巻商店ではプレーン(粒あん入り、あんなし)と黒糖の3種類があり、写真は黒糖バージョン。ほんのり甘い生地にサツマイモをゴロゴロ混ぜ込んで蒸しあげたお菓子です。食べる前に電子レンジで少し温めるのがお勧めです。
観光客には穴場的なお店ですが、地元の人が日々お茶菓子などを買いに来ているので夕方近くになると陳列棚もこの状態。観光客が行くなら午前中がおススメです。
<基本情報>
住所:大分県別府市松原町1-15
電話:0977-23-2534
アクセス:JR別府駅から徒歩10分
営業時間:7:00~18:30
定休日:水曜
高架下市場の風景はまさに昭和!「べっぷ駅市場」
JR日豊本線の高架下に広がる昭和レトロな風景。国内でもほとんど見ることが無くなった風景がここ別府駅には現存しています!
別府駅の高架下、大分駅方面に長く伸びるのが「べっぷ駅市場」。観光業最盛期には前に進めないくらいの人混みでしたが、現在ではシャッター店舗が目立つ状態です。それでもこの市場がおススメなのは、営業店舗のコスパの高さなのです!
特に宿泊施設で夕ご飯が付いておらずホテルの部屋で友達と軽く済ませたい、という場合にお勧めなのが数店舗あるお総菜屋。別府発祥の郷土料理「とり天」やボリュームのある巻きずしなど多くの種類を販売しています。
写真の「天野おかず店」では、日々70種類以上の惣菜やお弁当などを販売しています。また閉店時間が午後6時の為、4時くらいには早々と半額セールが!創業半世紀以上の老舗の味を楽しんでください。
<基本情報>
電話:0977-22-1505
営業時間:8:00~18:00
定休日:水曜
別府市は海鮮料理が美味しい街としても有名です。お店で食べると高級なフグやヒラメのお刺身も、この市場に来れば写真の通り!
魚介類専門店の「丸栄鮮魚」では、新鮮な刺身をお皿に盛りつけた状態で販売しているので、観光客にはありがたい限り。このままホテルに持って帰って一杯楽しむこともできますよ。
<基本情報>
電話:0977-25-1458
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜
別府の「おばんざい」を食べ放題で!「一休み」
温泉街の最盛期には、観光業に関わる人達はご飯をとる時間も惜しんで仕事をしていたそうです。飲食業界では出前は当たり前。お店に入ってもすぐにご飯を食べることができる「おばんざい」スタイルのお店が重宝されました。
その時代を彷彿とさせるお店が写真の「一休み」。観光客には超穴場、地元民が足しげく通う名店です。
お昼時に行くとほぼ満席。観光客は少し時間をずらしての来店をお勧めします。「時間が遅れるとおかずの種類が減るんじゃない?」といった心配はご無用!このお店を70代にして一人で切り盛りしている「おばちゃん」は、ずっとおかずを作り続けています。
カウンターには主菜と副菜が常時7種類ほど並びお替り自由。加えて厨房の中ではおばちゃんがカウンターとは別の主菜を作り続けます。そしてフライパンごと客席にまわってきて「コレ、食べる?食べな!」とお皿にどんどん入れてくるのです。
例えば、右上の手羽先の甘辛煮と左下の焼き鯖は「食べな!」と入れられたものです。この後もおばちゃんはドンドン主菜を作るので「イヤ、もう本当にお腹いっぱいです!」と言わなければ大変な事になってしまいます。味もまさしく「おふくろの味」。
ちなみに料金は食べ放題で税込み500円。お値段も味もおばちゃんとの会話も、昭和生まれには堪らない名店です。
<基本情報>
住所:大分県別府市楠町1-18
電話:0977-22-3604
アクセス:JR別府駅から徒歩5分
営業時間:11:30-19:00(店内飲食は12:30-16:30、この前後はお弁当のみ)
定休日:なし 

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天野おかずの店
place
大分県別府市中央町6-22
phone
0977221505
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no image
一休み
rating

4.0

3件の口コミ
place
大分県別府市楠町1-18
phone
0977223604
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友永
place
大分県別府市千代町2-29
phone
0977230969
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