大阪港と志布志(鹿児島)港を結ぶフェリーさんふらわあ「さつま/きりしま」は、関西と南九州を結ぶ人・モノの大動脈。2018年春・夏には新造船が就航し、現在より個室が増え、パブリックスペースも広いクルーズフェリーに変わります。2018年は明治維新から150年、あの坂本龍馬が新婚旅行で関西から船で向かった大河ドラマの舞台・鹿児島へ、フェリーに乗って旅行してみませんか。
2018年春・夏に就航！新さんふらわあ「さつま/きりしま」
大阪港－志布志港を結ぶフェリーさんふらわあ「さつま/きりしま」は、2018年春に「さつま」が、2018年夏に「きりしま」が新造船に置き換わる予定です。新造船は2隻ともジャパンマリンユナイテッド磯子工場(横浜市・写真)で建造。現在運航中のフェリーの船名が浸透しており、鹿児島県を代表する地名でもあることから、新造船の船名は現在の船名と同じになりました。
新「さつま/きりしま」は現在運航中のフェリーと比べて、個室が大幅に増えるほか、全個室にシャワー、洗面スペース、トイレを完備。客室もスイート、デラックス、スーペリア、1人部屋のプライベートシングル、カプセルホテルの様なプライベートベッド、大部屋タイプのツーリストと充実！更にパブリックスペースでは、3フロア吹抜のエントランス、現行船より大きくなるレストラン・展望浴場と船旅がより楽しめる設備に変わります。
さんふらわあターミナル(大阪)から出港！
「さつま/きりしま」は、大阪南港を夕方に出港した後、大阪湾を航行します。大阪湾岸や関西空港の海からの景色を眺める事が出来ます。和歌山県と淡路島の間にある紀淡海峡を通過後、徳島県・高知県の沖を夜間走り、翌朝南九州の景色を見ながら志布志港に着きます。
運航ダイヤは、大阪港発が月曜から土曜までが17:55、日曜のみ17:00。志布志港着は翌朝となり、着日の曜日が月曜から土曜なら8:55着、日曜のみ9:40着です。
志布志港発は月曜から金曜までが17:55、土曜は18:30、日曜は17:00。大阪港着は翌朝となり、着日の曜日が月曜から金曜なら7:40着、土曜なら7:50着、日曜なら8:50着となります。利用日でダイヤが異なりますので注意して下さい。
2017年1月31日より、「さつま/きりしま」が発着する大阪南港の場所は、かもめ埠頭からATCにあるさんふらわあターミナル(大阪)へ移転(写真)しています。大阪－別府航路と同じターミナルとなり、これまでより大阪市中心部から近くなって便利になりました。
なおニュートラムを利用して「さつま/きりしま」に乗船する場合、最寄駅は「トレードセンター前」駅です。間違って、かもめ埠頭や他社フェリーが近い「フェリーターミナル」駅に行かないよう注意して下さい。
車なし徒歩利用客の乗船受付はATCそばにある、さんふらわあターミナル(大阪)第1ターミナルで行います。第1ターミナルから無料シャトルバスで約5分の場所にある第2ターミナルまで移動して乗船となります。第1ターミナルから第2ターミナルまでの徒歩移動は危険です。車両を乗船する利用客は直接第2ターミナルへ行って手続きが可能です。
個室に大部屋タイプ！くまモンルームも！
「さつま/きりしま」の客室には、シャワー・トイレ付個室タイプとして、デラックス、デラックスB洋室(写真)、デラックスB和室があります。そしてシャワー・トイレなし個室の2段ベッドタイプのファースト(4～5名定員)、1人部屋のファーストシングルとなっています。2段ベッド相部屋タイプのツーリストベッド、大部屋タイプのツーリストがあります。またファーストやツーリストにはレディースルームも設置。女性利用者に人気です。
「さつま/きりしま」には、各便ファースト1室ずつ限定で、鹿児島県公式キャラクターである「ぐりぶーとさくらの仲良し船旅ルーム」(写真上)と熊本県PRマスコットキャラクターの「くまモンと夢見る船旅ルーム」(写真下)があります。
「ぐりぶールーム」を利用すると、オリジナル「ぐりぶーとさくらのトートバッグ」が、「くまモンルーム」を利用するとオリジナルビニール巾着がもらえます。キャラクターに囲まれた部屋で、キャラクターの夢を見る船旅はいかがでしょうか？なお限定の部屋なので、予約はお早めに。
レストランはバイキング！売店も充実！
「さつま/きりしま」のレストランは、「さつま」は南スペインを(写真)、「きりしま」は南欧をイメージしたデザインとなっています。
食事は夕食・朝食共にソフトドリンクバー付きのバイキング形式で、夕食は和食・洋食・中華、朝食は和食、洋食です。酒類は別料金ですが、メニューにはさんふらわあオリジナル神戸ワインもあります。
案内所隣にある売店は、船内生活で必要な道具、お菓子の他、関西・鹿児島のお土産、お酒が充実しています。またさんふらわあオリジナルグッズも販売中です。
志布志港－鹿児島市内までバス運行中！
鹿児島県志布志市は鹿児島県東部・大隅半島にある、宮崎県と隣り合わせの街です。市町村合併によって合併前に志布志町だった場所にあるフェリーターミナルの住所は、志布志市志布志町志布志3292と志布志の名前が3回連続する、初めて聞く人には驚くものになっています。街の中心にあるJR日南線の終点・志布志駅からはタクシーで約5分です。
志布志港から鹿児島市の中心までは「さんふらわあライナー」という高速バスが運行されています。鹿児島市内から志布志港までは大人1850円かかりますが、フェリーの予約と一緒にさんふらわあライナーを予約するとなんと無料で利用出来ます。鹿児島市内の停留所は、鹿児島中央駅、天文館、南ふ頭(種子島・屋久島高速船ターミナル)で、志布志港から鹿児島市内までは片道2時間弱です。
さんふらわあライナー以外にも、フェリーさんふらわあでは各種割引運賃、マイカープラン、バイクプラン、志布志港では港に車を置いて無料駐車場が利用出来る「パーク＆シップ」も実施中！大阪南港でもATC第1駐車場を利用して駐車サービス券が受け取れるプランを実施していますので、車は船に載せないけど、ターミナルまでマイカーで出かけたい旅行者には最適です。
