仏像好き必見!明かりに照らされた京都・寿宝寺の十一面千手千眼観音


2017.10.07

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京都には多くの仏像が安置されており仏像好きにはたまらない美仏の宝庫。
今回はそんな仏像好きな方にオススメの十一面千手千眼観音立像をご紹介します。
千手観音像というと通常42本の手を持って千手観音像と呼ぶ場合が多い中、寿宝寺の観音像は実際に千本の手を持つ珍しい観音像で 大阪の葛井寺、奈良の唐招提寺の観音像とともに、実際に千本の手を持つ三大傑作のひとつといわれています。
京田辺市の寿宝寺へ
今回ご紹介する寿宝寺は京都と奈良の県境となる京田辺市にあります。宇治市からは車で南に30分。奈良の中心部東大寺辺りからも車で30分ほどの距離。
寿宝寺の本尊である千手観音立像は国の重要文化財に指定されており境内の収蔵庫に安置されています。
本尊の十一面千手千眼観音立像は境内左の観音堂に安置されており、事前に電話などで拝観のお願いをすると案内していただけます。
天候の悪いときは拝観予約をしていても湿気などの都合で、観音堂の扉を開けることができない場合があるそうなのでお気をつけください。
観音堂には千手観音立像だけじゃなく降三世明王、金剛夜叉明王の三躰を安置
拝観予約を事前に済ませたら、庫裏にいる寺庭さんに案内をしてもらいます。観音堂の扉を開けていただくと目の前には本尊千手観音立像、左手には降三世明王立像、右手には金剛夜叉明王立像が安置しています。
観音堂はそれほど大きな場所ではないので、その迫力に圧倒されます。
この三躰の仏像はこの地から約1キロ南西にある式内社の佐牙神社の神宮寺に祀られていたもので神宮寺が明治初めに廃寺になった際、寿宝寺に移されたと伝えています。
十一面千手千眼観音像は平安時代後期に作られた像高180センチの檜材一木造り。左右には20本の大脇手がありその前に小脇手が扇状に配置されています。通常42本の手をもって千手と呼ぶ場合が多いのですが、こちらの千手観音立像は実際に千本の手を持つ仏像として有名で、その千手を広げた姿は力強く、口元は固く閉じた厳しいお顔をしています。
さらに扇状に配された千手にはその手の平一つ一つに墨で眼が書かれていることから千手千眼観音といいます。
大阪の「藤井寺」、奈良の「唐招提寺」に安置されている二躰と、ここ寿宝寺の観音像が三大傑作とされています。藤井寺や唐招提寺のような大寺院で拝見するのとは違い、観音堂で間近に拝見できるというのは貴重な経験となるはず。
扉を開け閉めすることで変わる仏像の表情に驚嘆
十一面千手千眼観音像は長い間秘仏であったことと、素地ながら護摩供養をしていたため虫食いがなく非常に良い状態で現代まで残っています。
お寺の方に聞くと、この観音さまはその昔、藁葺屋根の本堂にお祀りされていて、その屋根から差し込む月明かりで拝むのが最も優しい姿なのだと話してくださいました。そして、その雰囲気を感じてくださいということで収蔵庫の扉を閉め天井からの蛍光灯の明かりだけで照らされた姿が上の写真の姿。
すると今度は明かりを消し真っ暗になった堂内の扉をゆっくりと開けて外の光だけでその姿を拝見させてくれました。
陽の光に照らされたその姿はさっきとはまるで別人のようなどこかエキゾチックな姿。顔は穏やかながら、口元の朱が際立ち目元は力強く遠くを見つめています。
博物館や美術館では絶対にできないこの演出は、仏像好きならきっと興奮の時間となるでしょう。 

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寿宝寺
rating

4.0

5件の口コミ
place
京都府京田辺市三山木塔ノ島20
phone
0774653422
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