紅葉が美しい那須塩原「大沼園地」は日本最初の自然研究路!


2017.11.04

LINEトラベルjp 旅行ガイド

日本全国には大沼の名がつく沼や湿地帯が数多くありますが、栃木県那須塩原市にある日光国立公園「大沼園地」は、昭和33年に日本で第一号に指定された自然研究路で、四季を通し手つかずの自然景観が楽しめるハイキングコースとして人気があります。中でも今回ご紹介する大沼周辺は、塩原で一番遅く紅葉の見ごろを迎える「大曲りのもみじ」や塩原十大名瀑のひとつ「上滝」などの名所が集中しているスポットです。
昭和33年日本第一号に指定された自然研究路の森と沼
今回ご紹介するのは、塩原温泉郷を起点として、日光と塩原をむすぶ「日塩有料道路(別名、日塩もみじライン)」を利用し、大沼園地へ向かうルート。日塩有料道路を日光方面へ向かうと、先ず「カーブ45」の標識が見えてきます。このカーブ沿いには、塩原地区で一番遅く見ごろを迎える「大曲りのもみじ」があります。
さらに直進して左折すると「大沼園地」へ、右折すると「奥塩原元湯温泉」方面に抜けられます。この先の料金所手前までは、秘湯の奥塩原元湯温泉の宿泊施設があるため、無料で通行利用する事ができます。
「日塩有料道路」から7~8分で「大沼園地」に到着します。大沼園地前の道路を更に南へ直進すると、近年すっかり有名になった、沢山の滝がある「スッカン沢」方面へ抜けられます。
「大沼園地」とは「ヨシ沼」と「大沼」を併せた総称で、「大沼」はミズナラなどの広葉樹に囲まれた日光国立公園を代表する湖沼となっています。秋の紅葉シーズンには、森林や山並みが一面秋色に染まり、美しい自然の景観を見せてくれます。
一方のヨシ沼は、大沼から北西に約500mの地点にあります。大沼のすぐ隣にあるヨシ原湿地とは異なるのでご注意を。
大沼は、天然記念物に指定されている「モリアオガエル」の生息地として特に有名で、5月下旬から6月の初夏にかけて沼周辺の木の枝には、産卵した卵塊を沢山見る事ができます。また、冬に降った雪が解ける4月中旬から5月下旬頃には、園地内の水辺に多くのミズバショウが群生。赤紫のエゾミソハギや白いズミの花も顔を覗かせます。
大沼から北西へ500m先にある「ヨシ沼」には、日本国内で最少の「ハッチョウトンボ」の生息地となっています。ほかにはミズゴケやワタスゲなど、貴重な動植物の観察ができます。
大自然の風景を愉しむなら、秋の紅葉時期がお奨めで、パッチワークのような山肌と、沼に写る木々の全体が秋色に染まる光景は一見の価値があります。
大沼からは秋色に染まる栃木百名山「新湯富士」が望める
大沼の手前にある「ヨシ原」は沼というより湿地帯ですが、秋は特に草紅葉(クサモミジ)と呼ばれ、陽ざしの向きが西に傾く時刻には、ヨシが黄金色に輝き美しい風景を見せてくれます。
ヨシ原の中の木道を進むと大沼の水辺が現れます。大沼周辺の森林は、高原山の火山活動により、大小様々な沼や湿地があります。
※ヨシ原の草紅葉(クサモミジ)の最盛期は、例年10月下旬から11月下旬
「大沼」からは、標高1.184メートルの「新湯富士」が見えます。トロイデと呼ばれるツリガネ状の独特の形をした山が、紅葉のシーズンに小さいながらも堂々とした風格をみせています。標高980m地点にある大沼から見ると、そんなに高い山には見えませんが、この山は塩原火山の寄生火山で「新湯富士」の麓には、「新湯爆裂火口」があり現在でも火山の噴煙を上げています。
大沼の森は「日本森林浴百選」にも選ばれています。大沼の周辺は車いすでも通行できる遊歩道が整備されていますので、快適な自然観察や森林浴が楽しめます。
「大沼」を周回する紅葉の遊歩道も絵になる
おすすめは、大沼の水辺を周回しながら紅葉が楽しめる1.8kmの遊歩道。約1時間弱で沼を一周することができます。落ち葉がまるで真っ赤な天然の絨毯のようで、秋色に染まった歩道はとても気持ちが良く、癒しの空間になっています。
大沼を周回する木製の遊歩道は、雨などの水量が多い時には水没し通行止めとなる場合や、自然保護のため立入禁止の箇所もありますのでご注意ください。
近隣には塩原で一番遅く色づく紅葉の名所「大曲のもみじ」あり!
「日塩もみじライン」標高690mには塩原一番の紅葉の名所「大曲りのもみじ」があります。標高差により、紅葉の時期が例年10月下旬から11月下旬で、見ごろは11月上旬から中旬です。
「大曲りのもみじ」は道路沿いにあるため、駐車場はありません。鑑賞する場合は、車の往来には十分注意しましょう。
<日塩もみじライン「大曲りのもみじ」基本情報>
栃木県那須塩原市中塩原(日塩もみじライン・栃木県日光市~那須塩原市)
最後は紅葉が見事な秘境奥塩原赤川渓谷の「上滝」も見逃せない!
「大沼園地」から「日塩もみじライン(有料道路)」へ戻って、日光方面へ料金所手前を右折「元湯」方向へ10分程進むと、塩原十大名瀑のひとつ赤川渓谷の「上滝」があります。道路沿いにある「上滝標識」の脇の階段を上ると滝の観爆展望台に到着します。塩原でも一番奥にある秘境地区ですので、あまり訪れる方もありませんが、紅葉の林と滝のコントラストは絶景で、塩原一の景観です。
平安時代初期から江戸時代初期までの約800年間は、元湯千軒と呼ばれるほど、谷合には賑やかな温泉街がありました。江戸時代1683年の日光地震により壊滅し、箒川沿いの現在ある塩原温泉郷へと移動しました。秘境となった元湯地区が塩原温泉の原点でもあります。今でもその源泉を守り、上滝の側には「元泉館」や「大出館」など数軒の宿泊施設が営業を続けています。お時間に余裕のある方は、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
<「上滝」の基本情報>
栃木県那須塩原市湯本塩原赤川渓谷 

大沼公園
place
栃木県那須塩原市湯本塩原
phone
0287323050

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