種差海岸駅から種差天然芝生地へ!青森屈指の絶景を楽しむ散策路


2020.04.21

トラベルjp 旅行ガイド

青森県八戸市にある種差海岸(たねさしかいがん)は、全国的にも珍しい天然芝生が広がる海岸で、国の名勝にも指定されています。そんな種差海岸の観光におすすめの定番散策ルートを紹介します。
出発は遊覧バスも停まるJR種差海岸駅。そこから、青森屈指の絶景が広がる「種差天然芝生地」を目指します。さらに種差海岸インフォメーションセンターやカフェ、淀の松原へ立ち寄れば、1日かけて遊べますよ。
種差海岸の玄関口といえば!JR種差海岸駅
種差海岸の最寄り駅はJR八戸線の「種差海岸駅」。鮫駅~種差海岸駅間を結ぶ種差海岸遊覧バスもこの近くに停まります。小さな無人駅ですが、駅やその周辺にはマニアックな見どころがあります。
まずはプラットホームへ行ってみましょう。種差海岸駅は現在、単式ホーム1面1線ですが、かつては2面3線の駅でした。ホームに立つと、昔使われていたホームがあり、当時の名残を感じることができます。
種差海岸駅を出たら海へ行く前に、駅前にある“吉田初三郎邸宅跡”に立ち寄ってみましょう。吉田初三郎は昭和7年に青森県を訪ね、種差海岸の名勝地指定のために奔走した人です。
現在は更地になっているマニアックなスポットですが、ここに立つと「なるほど!この絶景を見たら種差海岸を名勝地に指定したくなるな」と納得してしまいますよ。
<種差海岸駅の基本情報>
住所:青森県八戸市大字鮫町棚久保
アクセス:JR本八戸駅から約25分、種差海岸遊覧バスで鮫駅から約30分
種差海岸の絶景スポット!種差天然芝生地
種差海岸のメインともいえる「種差天然芝生地」。天然芝生は、かつて種差海岸で馬の放牧が行われていたことの名残とされています。
種差海岸は数多くの花が自生していることでも有名で、準絶滅危惧種に指定されているミチノクフクジュソウといった貴重な植物を見ることもできます。
天然芝生が広がる海岸沿いでは、子ども達が遊びまわったり、1人で本を読んだり、ペットの犬と散歩をしたり…と、それぞれが思い思いに過ごしています。
ウミネコ繁殖地として知られる蕪島が近くにあるため、ウミネコものんびり。青と緑のコントラストが見事な絶景スポットは、癒しスポットでもあります。
どこに立っても絵になる種差天然芝生地ですが、特におすすめなのが小高い丘のてっぺんにある展望台です。坂を上るのは少し大変ですが、天然芝生と青い海を見下ろす大パノラマを見たら、少しの苦労は吹き飛びますよ。隣接する種差キャンプ場との中間にあるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
<労研饅頭 勝山町本店の基本情報>
住所:青森県八戸市大字鮫町
電話番号:0178-38-2024(種差観光協会)
アクセス:種差海岸駅から徒歩約5分
自然を学ぼう!種差海岸インフォメーションセンター
種差天然芝生地と道をはさんで向かい側にある「種差海岸インフォメーションセンター」。種差海岸を含む三陸復興国立公園エリアにおける、自然や文化について学ぶことができる施設です。
木の温もりを感じる館内には多数のユニークな展示があります。たとえば中央のウニのぬいぐるみは模型になっており、自分で組み立てながら生態を知ることができます。
映像の見せ方にもひと工夫が。たとえば、箱メガネ(漁で海中を見るための箱)を覗くと、いちご煮の作り方のムービーが流れます。
海側には大きな窓とベンチが設置されており、屋内から絶景を満喫できるのもインフォメーションセンターの良いところ。
また、地域や文化について学べる本も充実。受付に申し込めば天然芝生まで本を持って行って読書ができる、潮風文庫もあります(当日限定)。このほか、体験プログラムありますよ。
<種差海岸インフォメーションセンターの基本情報>
住所:青森県八戸市大字鮫町棚久保14-167
電話番号:0178-51-8500
営業時間:9:00~17:00(4月~11月)、9:00~16:00(12月~3月)
定休日:年末年始(12月29日~1月3日)
料金:無料
アクセス:種差海岸駅から徒歩約3分
海藻のスムージー!?海カフェ たねさし
種差海岸インフォメーションセンターに隣接する「海カフェ たねさし」。休憩所として無料で利用できるほか、お食事もいただけます。
カフェの食事で特に人気なのが、海藻スムージーです。三陸産わかめや昆布とリンゴを使ったスムージーは甘さ控えめで飲みやすく、散策の疲れを癒してくれます。
店内ではお土産も買えますよ。食事と買い物を楽しみましょう。
<海カフェ たねさしの基本情報>
住所:青森県八戸市大字鮫町字棚久保14-167
電話番号:0178-32-7175
営業時間:9:00~17:00(4~11月)、9:00~16:00(12~3月)
定休日:年末年始
アクセス:種差海岸駅から徒歩3分
幻想的な空気を楽しもう!淀の松原
最後に紹介する観光スポットは、約1万本の松が折り重なるように生える姿は美しい「淀の松原」です。
詩人の佐藤春夫が「思いのままになるものなら、あの松原のはずれあたりにせめて春から夏の末ぐらいまで住んでみたいような空想までした」と絶賛したと伝えられています。
コウモリが住んでいた形跡が残るコウモリ穴など、道中には奇岩・怪石があって幻想的な雰囲気も楽しめます。
松のすき間からもきれいな海が見えますよ。遊歩道が整備されているので、のんびり歩いてみましょう。
<淀の松原の基本情報>
住所:青森県八戸市大字鮫町赤コウ
アクセス:種差海岸駅から徒歩約10分 

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種差海岸
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青森県八戸市鮫町
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