高台寺の夜間拝観ライトアップと紅葉!自然の幽玄美


2018.12.21

トラベルjp 旅行ガイド

京都の夜、数あるライトアップの中で高台寺はぜひ立ち寄りたい場所です。豊臣秀吉の正妻、ねねが晩年を過ごした高台寺。桃山時代の庭園は、夜の月が入ると更にすばらしく優美。「臥龍池」は水鏡に変わり紅葉と月の織りなす風景は天と地の堺もつかなくなるほど幽玄。プロジェクションマッピングも素晴らしく見所がいっぱいです。これぞ日本の美!高台寺の夜、出かけてみませんか。
桃山時代の庭園は月と一緒に!
日本の庭園が西洋の庭園と大きく違う特徴。それは庭の構図に自然を取り入れている所です。ここ高台寺の庭も然りで月が入ると昼の風情と一変!パーフェクトな景色に変わります。桃山時代、小堀遠州(千利休の弟子)が手がけた枯山水の庭園。中央には伏見城から移築された「観月台」。ねねは、この庭から月を見上げ秀吉との激動の人生に思いをはせたのでしょうか。満月、三日月それぞれ風情があります。チェックして出かけましょう!
2018年は心やすらぐプロジェクションマッピング
高台寺は見事な庭園だけでなく、催しもよく考えられています。その中でもプロジェクションマッピングは必見!枯山水の方丈庭園に浮かび上がる映像は庭や建物とマッチしていて、見飽きません。
2018年プロジェクションマッピングは方丈前庭だけでなく、勅使門や利生堂にも投影されています。方丈前庭には静かな音楽に、蓮の花。仏教でいう死後の世界を表現。
逆に、境外には龍や花火など華やかな映像を投影。動きがある境外は現世を表しています。また高台寺の夜間拝観は17:00から22:00(21:30分受付終了)と遅くまで拝観できるのも、観光客にはありがたい点です。
水鏡の「臥龍池」でベストショットを!
高台寺の夜の見所として「臥龍池」の水鏡ははずせません。ねねの墓所「霊屋」と初代住職をまつる「開山堂」の間の階段状の廊下「臥龍廊」が水鏡に写りこみ、漆黒の背景に絵画をみているよう。「臥龍廊」は下から階段を見上げた時に、石段が龍のうろこに見えることからついた名前ですが、水鏡に映った姿はまさに昇竜。タイミングがあえば月も写り、時間を忘れる光景です。
水鏡は天と地の区別をなくし、あの世とこの世までつないでいる様な気分にしてくれます。漆黒の水鏡の中に歴史をたどり、先人達やこの世から先に旅だった人々の思いをよびおこしにいってみませんか?そして更に、見所はこれだけではないのです!
入口から想像できない広さ!
高台寺の境内は広くその他にも、有名なお茶室がいくつもあります。灰屋紹益(はいやじょうえき)が吉野太夫を偲んで作った「遺芳庵」。かつて船が出入りする船屋入口のあった「傘亭」、珍しい二階建ての「時雨亭」どちらも千利休好みの茶室で茅葺、重要文化財です。他にもお庭をみながらお抹茶がいただける「雲居庵」があり、散策していると色んな風情の茶室に出会えて趣があります。
また竹林のライトアップも見所。さらさらと音がする中、天に向かってすっと伸び上っている竹の列をみあげると、別世界に迷い込んだ気分にしてくれます。
竹林をぬけると鬼師・美濃邉恵一氏作の龍の頭がライトアップされています。鬼師とは鬼瓦を作る職人さんの事。臥龍廊の瓦を使い再現された龍は、竹との相乗効果で動き出しそうな迫力です。高台寺はゆっくりまわると2、3時間かかるので時間に余裕をもって計画しましょう。
チケットは事前購入がベター!
秋は見所が多い高台寺。長蛇の列も必至です。夜の拝観を計画している方は、昼間チケットを事前購入しておくことをお勧めします。もしくは、圓徳院と高台寺掌美術館がセットになった共通割引拝観券を、人が少なめの圓徳院で購入すること。
戦国時代にはめずらしい恋愛で結ばれた秀吉とねね。秀吉亡き後、その菩提を弔うために建立した高台寺。夜の闇は様々な思いを募らせます。夜の高台寺はまるで小宇宙。日本の美の神髄を見に出かけませんか? 

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高台寺
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4.5

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place
京都府京都市東山区高台寺下河原町526
phone
0755619966
opening-hour
9:00-17:30(17:00受付終了)※…
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