婚活女子に人気!? 恋を叶えてくれる愛の女神のパワー「北口本宮冨士浅間神社」


2013.09.17

LINEトラベルjp 旅行ガイド

今日本で一番話題のパワースポット富士山。しかし、婚活女子は富士山には登らずに、麓の富士吉田市にある北口本宮冨士浅間神社を訪れているのをご存じでしょうか? この神社は、富士の噴火を鎮めるために降臨された水の神様・木花咲耶姫(このはなさくやひめ)をお祀りしているところ。美しくて強い姫や、日本武尊(ヤマトタケル)のパワーを求め、恋の成就を願い、全国の女性が参拝に訪れる浅間神社をご紹介します。
厳かな雰囲気に満ちた北口本宮冨士浅間神社の拝殿と、ご神木の「富士太郎杉」
1900年以上の歴史を持つ北口本宮冨士浅間神社。拝殿に向かって、広い参道がまっすぐ延びています。参道はヒノキや杉の大木に囲まれて、昼間でも薄暗く、息を吸い込むたびに身体の芯までも潤ってゆくような新鮮な空気。両脇には歴史の重さを感じさせる苔むした石灯篭が並び、独特の雰囲気が漂っています。
森林浴を楽しみながら歩いていると、参道に鎮座している大きな石を発見。これは“角行(かくぎょう)の立行石(たちぎょういし)”と呼ばれるもの。
角行というのは、江戸時代に流行した富士信仰の宗教者集団「富士講(ふじこう)」を最初に始めた人物です。その角行がなんと、つま先立ちで30日間も荒行を続けたとされる石が、この立行石なのです。手にふれると、じんわりと熱いパワーが感じられることもあるそう。とりあえず、石に手をあてて、パワーをチャージし、境内に向かいましょう。
国の史跡である境内には、桃山時代の建築を色濃く残した本殿をはじめ、武田信玄が建てた東宮本殿のほか、西宮本殿などの建物があり、いずれも国の重要文化財に指定。写真は、1739年に建てられた拝殿です。本殿(1615年に建立)の華やかさに合うように造られたもので、なんとも風格のある建物。細部にまで工夫を凝らした装飾が実に見事です。
拝殿の左右には、「富士太郎杉」「富士夫婦檜」と名づけられたご神木があり、それぞれに強い気を感じます。
樹齢約1000年の大樹。大地にしっかりと根を張り、風雪に耐え忍んできた姿は気高く、神々しい霊気がこもり、きらきらと輝くエネルギーの雫を感じます。
では、拝殿にお参りしましょう。
愛と美の女神に出会える拝殿 女子力アップを祈願
写真が拝殿の正面です。天井には見事な龍の木彫りが飾られ、立派なしめ縄も。二対の行燈や天狗のお面が添えられ、部屋の奥にはろうそくの炎が揺らめき、正面の奥には丸い鏡が威権のある光を放っています。暖かみのある樹の香りと、甘い線香の香りがまざりあい、厳かな空気となって肌に突き刺さってくるよう。時間が優しい水のような心地よい時間が、本殿を包んでいます。
それもそのはず、ここには富士山の噴火を消してしまうほどのパワーを持つ美と愛の女神、木花咲耶姫がいらっしゃる聖域。木花咲耶姫は日本神話に登場する女神です。あまりもの美貌に天照大神(アマテラス)の孫である天孫ニニギノミコト(瓊瓊杵尊)は一目惚れ。その女子力を求めて、恋愛成就を願う女性が多く訪れています。
参拝に訪れていた女性にお話しをうかがうと、この北口本宮冨士浅間神社の境内には、姫の象徴である木の花(桜の花)がご神木としてたくさん植えられており、特に女子力アップの効果が強いとのこと。木花咲耶姫を祀る浅間神社は全国に数多くありますが、この北口本宮冨士浅間神社が最も気のエネルギーが強く渦巻いているのだそうです。
なるほど。そう思いながら拝殿に願いを込めて二礼二拍手一礼。恋愛成就だけでなく、家庭円満や安産、子育て、開運、金運上昇にもご利益があるので、しっかりとお祈りしましょう。
目を閉じて祈りを捧げます。美しい女神の姿が見える気がしました。木花咲耶姫は美しいだけでなく、燃え盛る炎の中で無事にご出産されたという強い女神。その勇気と力が授かりますようにと祈願します。
こんこんと湧き出る富士の雪解け水
拝殿脇にある手水舎(てみずしゃ)は必見です。龍の口から流れる水は、富士山側へ2キロほど離れた泉水(泉瑞)から引いたもの。霊験あらたかな富士の雪解け水です。
霊水を溜めている水盤は、ひとつの石をくり抜いて作った工芸品。富士山麓にある“石屋の寝床”と呼ばれる場所から切り出した石を使っています。手水舎の柱も石造りで、建物に込められた職人さんの想いを感じさせますね。
水鏡のように透き通った霊水をひしゃくですくい、手を清めて、水を口に含みます。生まれたばかりの富士の水は冷たくて、本当においしい。身体の中の細胞が生まれ変わってゆくようです。この霊水を吸って、ご神木の「富士太郎杉」もすくすくと大きく成長。富士の高峰から目に見えない水流が山肌を伝って、この境内に流れ込んでいる気がします。富士の霊水で喉を潤すと、身体の毒素が消え去り、すっきりと爽快な気分に。不思議な気の流れを感じます。
水を飲み終えて、ふと空を見上げると、空を覆い尽くすかの勢いで茂った瑞々しい富士の森が。この北口本宮冨士浅間神社は、吉田口登山道の入口にあたる聖地なのです。
毎年7月1日には、神社の鳥居に張られた注連縄を切り落とし、「お山開き」が行なわれます。そして、8月末には「お山じまい」と呼ばれる火祭りによって、夏山の終わりを告げ、秋の気配を感じることに。富士山と北口本宮冨士浅間神社とは目には見えない“信仰”という名の水流で深く結びついているのですね。
こんこんと湧き出る富士の雪解け水
北口本宮冨士浅間神社にお参りされたなら、ぜひ訪ねていただきたい場所が「大塚丘(おおつかやま)」。神社から北へ5分ほど登ったところにあります。わずか5メートルほどの高さの丘ですが、山霊の降り立つ隠れパワースポット。
この丘は、『日本書紀』などに登場する日本武尊(ヤマトタケル)のゆかりの地です。
110年に、父である影行天皇に東国征討を命じられ、“草薙(くさなぎ)の剣”を持って東国に向かう途中で、日本武尊はこの地を訪ねます。
日本武尊は、「大塚丘」から雲が湧き立つ雄大な富士を眺め、「富士は北側から登拝するのが良い」と遥拝。このことを知った里人が、富士山を神格化した浅間大神を「大塚丘」に祀り、さらに日本武尊を合祀。
その後、788年に大塚丘から北東の位置に社殿を造り、浅間大神を遷座(せんざ)させました。これが、現在の北口本宮冨士浅間神社のはじまり。
「大塚丘」は、北口本宮冨士浅間神社の元宮なのですね。
丘の入り口には古びた鳥居が建ち、頂上には小さな祠があります。祠には、日本武尊を祀る石碑があり、四隅にはヒノキが植えられています。
大塚丘は、太古の時代から渦巻いている神聖なパワーを秘めた場所。人によっては、オーラが見えることも。
何度も訪ねていますが、ここだけはまわりの雰囲気と違い、空気がぴりりっと張りつめ、澄みきっています。
この丘で、凛々しい日本武尊に恋の成就を願うのもいいかもしれません。きっと守り神になってくださることでしょう。
山中湖から見た富士山 まるで天女が舞っているような美しさ
北口本宮冨士浅間神社からクルマで10分ほど走ったところに、富士五湖のひとつである「山中湖」があります。浅間神社にお参りしていると、急に富士山が見たくなって向かったのですが、写真のように山中湖畔は富士の全容を見るには絶好のロケーション。雪に身を包んだ富士山は、まるで天女が舞っているような美しさ。
平安時代の文人、都良香(みやこのよしか)は、富士の登山記に「山頂で白衣の美女二人が舞う姿を見た」と記しましたが、その想いがわかります。
富士山頂で美しく舞い踊る女神たちのことを“浅間大神”と名づけ、これが後に日本神話に登場する女神、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)と同一視されるようになりました。
おそらく、東国征討を命じられた日本武尊も、富士に舞う女神を見たのかもしれません。日本武尊は、神がかり的な力で古代の日本国土を平定した人物。『日本書紀』や『古事記』では美男子で英雄という描かれ方をしています。しかし、彼の人生は悲劇そのもので、孤独のうちに短い生涯を終えます。
愛する女性との別れ。
戦いに敗れた彼はひとり惨めに死んでゆきます。しかし、その魂は美しい一羽の白鳥へと姿を変え、大空へと羽ばたいてゆきました。
天に舞う女神のもとへ帰って行ったのでしょう。彼の愛は天上で成就したのかもしれません。
おわりに
秋の終りの山中湖で、つがいの白鳥を見つけました。互いに顔を寄せあい、その姿はハート形に似ています。日本武尊と、彼の愛する妻の化身のようにも感じられました。二人の愛は富士の美しい峰に抱かれて、今も生き続けています。
富士山は登らなくても、見ているだけでも心を揺さぶるパワーをもらえます。富士の美しさ、雄大さは生きる勇気そのもの。
恋の成就を願う気持ちは、生きようとする願い。その力を与えてくれる木花咲耶姫と日本武尊。北口本宮冨士浅間神社への旅で、恋の成就を願い、強いパワーを与えてくれる日本の神々を感じてはいかがでしょうか? 

北口本宮 冨士浅間神社
place
山梨県富士吉田市上吉田5558
phone
0555220221
opening-hour
24時間

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