京都「柳谷観音・楊谷寺」はあじさいの穴場的名所!


2018.06.10

トラベルjp 旅行ガイド

京都・西山にある「柳谷観音・楊谷寺(ようこくじ)」は、眼病に霊験あらたかな弘法大師空海ゆかりの独鈷水(おこうずい)が湧く「眼の観音様」として知られています。そんな楊谷寺は京都の隠れたあじさいの名所!例年6月~7月上旬にかけて多くの観光客が訪れます。
眼病に霊験あらたかな「柳谷観音・楊谷寺」
「柳谷観音・楊谷寺」は善峯寺・光明寺と並び、京都西山三山の一つとして数えられる寺院。眼病平癒の祈願所として、なんと古くは平安時代から天皇家公家を初めとする眼病に悩む人々に信仰されてきました。
京都だけでなく、他府県からの信仰も厚い「柳谷観音・楊谷寺」は毎月17日の縁日には参拝者でひときわ賑わいます。観光というよりも信仰が根強く残っている、京都では貴重な存在といえます。
あじさいの寺でもある「柳谷観音・楊谷寺」
そんな眼の観音様こと「柳谷観音・楊谷寺」はあじさいの寺としても知られています。京都市内中心部からは離れた場所にあるため、穴場的な存在といえます。
境内には日本古来の品種や西洋の品種あわせて約30種類、約5000株ものあじさいが植栽され、色とりどりのあじさいが目を楽しませてくれます。特に本堂から奥の院へと向かう300mの参道は平成8年、新たに「あじさいのみち」が整備され、多種多様なあじさいが咲き競う中を散策できるようになっています。
「あじさい回廊」を通って奥の院へ
本堂と奥ノ院を結ぶのは「あじさいのみち」以外にもう1つルートがあります。それは「あじさい回廊」と呼ばれる屋根付きの回廊で、奥ノ院からも入ることができます。「あじさいの回廊」の両側にはその名の通り、ガクアジサイやアナベルなどのあじさいが脇を固め、庭園となっています。
なかなかの高低差があり、迷路のような複雑な回廊を歩けば「柳谷観音・楊谷寺」の境内はかなり奥行が広いということを感じるでしょう。見応えがありますので、忘れずに通ってみてください。
珍種も多い「柳谷観音・楊谷寺」のあじさい
あじさいの咲く規模は京都の中でも屈指!というわけではありませんが、その種類の多さは目を見張るものがあります。特に珍種とされるようなあじさいも多く、画像の「黒姫」や「キリシマノメグミ」、さらには幻のあじさいともされる「シチダンカ」などが咲いています。多種多様なあじさいが咲くため、比較的長い期間楽しめるのもポイントです。
また、毎年あじさいの見頃のピークを迎える6月下旬の2日間には「あじさいまつり」が開催されます。期間中は色々なイベントが盛大に催されて1万人近い来場者がやってきます。
「柳谷観音・楊谷寺」はまさに穴場!あじさいの隠れた名所
京都にはあじさいの名所とされる寺院はいくつかありますが、その中でもこの「柳谷観音・楊谷寺」は交通の便がよくありません。京都縦貫自動車道の全線開通により車でのアクセスが向上したものの、一部山道の狭路を走る必要があります。そのため、大型バスがツアーで大挙押し寄せるようなお寺ではないのでじっくりとあじさい見物を楽しむことができます。
例年開催される「あじさいまつり」の2018年度は6月24日が開催日。また、あじさいが見頃を迎える「あじさいウイーク」が6月9日~7月1日に設定されており、この期間中は拝観料200円が必要です。「あじさいウイーク中」は通常毎月17日午前中のみ限定公開の上書院が特別公開されます(拝観料800円要)。
しっとり、じっくりとあじさいを愛でたい方には「柳谷観音・楊谷寺」はピッタリ!一度訪れてみてください。 

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柳谷観音(楊谷寺)
place
京都府長岡京市浄土谷堂の谷2
phone
0759560017
opening-hour
9:00-17:00(最終受付16:30)
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