【名古屋グルメ】王道から進化系まで! 名古屋の「台湾ラーメン」4軒を食べ比べ


2024.01.15

食楽web

食楽web●台湾には存在しないのに、名古屋にはある「台湾ラーメン」。最新の人気店4軒の「台湾ラーメン」を食べ比べ! 名古屋には「なごやめし」と呼ばれる名物グルメが複数あります。その中の一つが「台湾ラーメン」です。台湾出身の店主が営む名店『味仙』が1970年代初頭に考案したメニューで、たちまち人気となり名古屋名物として知られるようになりました。名古屋発祥なので、台湾には存在していませんでしたが、近年では一部の台湾エリアで「名古屋ラーメン」といった名称で提供されるケースもあるようです。 一時、名古屋市内のラーメン店の200店舗で「台湾ラーメン」を提供していたとも言われていますが、今では全国区に名が知れ渡り完全に定着しています。県外の人間にとっては、名古屋に行ったらマストで食べたい「台湾ラーメン」。2023年現在の名古屋における「台湾ラーメン」の今を探るべく、今回は人気店4軒を食べ比べてきました。進化系台湾ラーメン!『つるりん』の「台湾カレーラーメン」『台湾まぜそばとカレーうどんのお店 つるりん』の「台湾カレーラーメン」1100円(※価格は全て税込) まずは、営業時間が19時から午前10時までと長く、結果的に「朝ラー」も楽しめることで人気の店『台湾まぜそばとカレーうどんのお店 つるりん』(以下、『つるりん』)。栄の繁華街にある店で、その名の通り「台湾まぜそば」と「カレーうどん」を主体にしています。中でも特筆すべきは、「台湾ラーメン」をカレー味にした「台湾カレーラーメン」というメニューです。進化系「台湾ラーメン」とも言うべき味わい 着丼した「台湾カレーラーメン」からはカレーのスパイスとラーメンの出汁、そして台湾ミンチが三位一体となった複雑な香りが漂っており、食欲を刺激してきます。さっそく口にするとこれが美味! 一見「えげつない足し算」のようにも映りますが、各具材のバランスが細やかに配慮されており、パンチはあるのに繊細な味に完成されていました。もちろんご飯との相性も抜群! コシのあるちじれ太麺はもちろん、別途オーダーしたご飯との相性も抜群。素晴らしい進化系「台湾ラーメン」だと思いました。営業時間が長い店にありがちな調理の荒れや店内の汚れた感じもいっさいなく、かなり好印象を覚えました。『つるりん』は、進化系「台湾ラーメン」の名店と言って良いと思いました。●SHOP INFO店名:台湾まぜそばとカレーうどんのお店 つるりん住:愛知県名古屋市中区栄4-8-31 四丁目ビル 1FTEL:052-263-0188営:19:00~10:00休:なしシンプル・イズ・ベスト!『南陽倶楽部』の「台湾ラーメン」『南陽倶楽部 錦三丁目店』の「台湾ラーメン」858円 続いては、2023年秋にオープンしたばかりの『南陽倶楽部 錦三丁目店』。『南陽倶楽部』は愛知県の刈谷市で行列ができる中華レストランで、一説には「元祖『台湾ラーメン』の『味仙』より旨い」という人もいるそうです。そんな同店が、名古屋屈指の繁華街・錦三丁目に出店したわけですから、やはり「台湾ラーメン」の味わいに期待が高まります。(左)スープの出汁の印象と、独特の辛味がベストマッチ!(右)香り・味わいとも丁寧に調理されている印象 オーダーし着丼した「台湾ラーメン」からは、辛味と出汁の複雑な香りが漂います。一口スープをすすると、他店の「台湾ラーメン」よりも香味を立たせている印象で、丁寧に調理されているように感じました。『南陽倶楽部』の「台湾ラーメン」は、出汁の香りと味もきちんと立ち上がらせ、黄色い麺に絡むように、緻密に設計された味のように思いました。“錦三丁目なら絶対ここ!” と、こちらもまた激推ししたい「台湾ラーメン」でした。●SHOP INFO店名:南陽倶楽部 錦三丁目店住:愛知県名古屋市中区錦3-19-11TEL:052-953-6900営:17:00~2:00休:日曜・祝日深夜族に人気!『台湾ラーメン 仙』の「家系meets台湾ラーメン」「家系meets台湾ラーメン」880円 続いては、前述の『南陽倶楽部』と同エリアにある『台湾ラーメン 仙 錦店』。朝方まで営業していることもあり、錦界隈の深夜族に人気のお店です。こちらは、家系豚骨スープをベースに使い、従来の「台湾ラーメン」の味わいをより濃厚にしているのが特徴。さっそく筆者もオーダーしてみました。(左)噂通り濃厚さで、お酒を飲み尽くした後のシメに欲する味わい。(右)白めのストレート麺 その部ジュアルは、スープの色がいかにも濃厚な雰囲気を醸し出しています。すすってみると、家系豚骨スープがまろやかで、辛味は比較的マイルドな印象。白い麺とのバランスも素晴らしく、これもまた進化系「台湾ラーメン」の一つ、という印象を覚えました。錦界隈で飲み尽くした後のシメの1杯として欲する味わいだと思いました。●SHOP INFO店名:台湾ラーメン仙 錦店住:愛知県名古屋市中区錦3-3-17TEL:050-5457-3088営:月~木11:30~14:30、16:00~5:30、金11:30~14:30、16:00~7:30、土16:00~5:30休:月曜、日曜・祝日元祖にして最高峰!『味仙 矢場店』の「台湾ラーメン」『味仙 矢場店』の「台湾ラーメン(ノーマル)」820円 最後は、『矢場味仙』の愛称で知られる『味仙 矢場店』。言うまでもなく、「台湾ラーメン」の始祖『味仙』の支店で、創業者の娘さんが営む人気店です。数多くの絶品料理が人気の同店ですが、シメでいただく「台湾ラーメン」にももちろん力を入れており、複数の辛さを選べるのが特徴です。ただでさえ辛い「ノーマル」に対し、「アメリカン」はノーマルよりも辛さ控えめ、「イタリアン」は激辛、「アフリカン」は最強の激辛……と設定されています。慣れないと、少し混乱しますが、この呼称はお客さんから生まれお店が採用するようになったのだそうです。「台湾ラーメン」の元祖ならではの構成 筆者はここで「台湾ラーメン(ノーマル)」をオーダー。程なくして着丼したそれは、ノーマルにもかかわらず、激辛な出立ちです。スープをすすり、麺を口に入れるだけでシビれるような辛さが喉奥を刺激します。しかし、何故だかこの辛さがヤミツキとなり、次々へと口の中に入れたくなる不思議な魔力を感じました。真っ赤なスープ、台湾ミンチ、ニラ、白い麺というシンプルな構成も素晴らしく、クラシカルで完成された味わいを求めるのなら、やはり『味仙』にはどこにも敵わないようにも思いました。●SHOP INFO店名:味仙 矢場店住:愛知県名古屋市中区大須3-6-3TEL:050-5596-9729営:11:30-13:40、17:00~24:40(各L.O.)休:なしまとめ 2023年時点での最新の名古屋における「台湾ラーメン」を4店食べ比べしました。全国で、すっかり定着したとおぼしき「台湾ラーメン」も、その聖地・名古屋では今日も進化を続けている店が出続けています。その一方、クラシカルな味わい、シンプルな味わいを貫く店もあり、実に個性豊か。一口で「ここが一番うまい!」とは言えないようにも思いました。 あなたはどの店の「台湾ラーメン」が気になりましたか。本記事を参考に、ぜひあなた好みの「台湾ラーメン」を見つけてくださいね。(取材・文◎加賀ま波、松田義人) 

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台湾ラーメン仙 錦本店
place
愛知県名古屋市中区錦3-3-17 セントレイクエルメ錦 1階
phone
0529711171
opening-hour
月-金 11:30-14:30月-土 17:00…
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名古屋市営地下鉄名城線、名古屋市営地下鉄桜通線『久屋大通駅』(290m)

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更新日:2024/04/27

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