ランチにもディナーにも! 2023年に本当に美味しかった「至極の定食」ベスト5


2024.01.01

食楽web

食楽web 日々、忙しく働いている人なら、一軒はお気に入りの街の定食屋さんがあると思います。メイン料理とご飯、そして汁物と副菜が一堂に会する、ランチにもディナーにも使える最強のセットメニュー、それが“定食”です。 誰もが想像するような定番の組み合わせもあれば、そこでしか味わえないスペシャルメニューが主役の定食、おかずをおつまみにして「ちょい飲み」ができる定食など、お店によって定食はさまざまな色合いを帯びます。 そこで今回は2023年にご紹介した東京の定食屋さんの記事の中から、とくに人気のあったものをご紹介しましょう。特定のおかずに特化して定食を提供するお店や、スタミナ系・デカ盛り系の定食などにも注目です!「特選極厚ロースかつ定食」|『肉屋食堂 たけうち』 (新小岩)「特選極厚ロースかつ定食」1529円。ご飯、豚汁、浅漬け付き 東京・新小岩にある『肉屋食堂 たけうち』の「特選極厚ロースかつ定食」は、とにかくボリューム満点でウマいトンカツが魅力的。茨城県の常陽牧場から直送の厳選された純国産豚ロースを使用した、メニュー名に偽りなしの“極厚”トンカツです! 厚みは4~5cmほどもあり、一般的なトンカツの2倍はありそう。ドッシリと横たわる黄金色のその姿たるや、食べずにしばらく眺めていたくなります。まずは何もつけずにいただきましょう。 いざガブリといくと、粗めの生パン粉にこだわっているという衣はサックリ爽やかな食感。分厚い肉は、歯を入れるとさらにその厚さを実感できます。上下の前歯が肉を越えて出会うまでにけっこうな時間がかかるほどの厚み。肉の旨みをしぼり出すような弾力に、さらにその厚みのほどを感じてしまいます。脂身には甘みがあって、これまた美味! ソースを軽くかけると肉の旨みがさらに際立ちます。甘辛くフルーティーなソースは、さっくりとした衣とも相性抜群。さわやかな味に変化します。 そして秋田県大潟村から直送されるあきたこまちを使ったご飯がまた絶品! モッチリした歯ざわりと舌ざわり、そして適度な粘りとほのかな甘み。これぞニッポンのお米といった味わいで、軽く2~3杯は食べられそう。 最初はその巨大なビジュアルに圧倒され、これはお腹にドスンとくるだろうな、と覚悟する人もいるでしょうが、心配は無用です。ウマすぎてあっという間に完食できるハズ。肉のウマさに満足感を、そして圧倒的ボリュームからパワーをもらえる定食です。●SHOP INFO店名:肉屋食堂 たけうち住:東京都葛飾区新小岩1-32-5デカくてウマい。超特大「チャーシューエッグ定食」|『安ざわ家』(練馬) 西武池袋線・練馬駅から徒歩3分ほどの場所にある『安ざわ家・練馬店』では、土日数量限定のスペシャルメニューとして「キングチャーシューエッグ定食」なる超特大のジャンボチャーシューが味わえます。 そのキングチャーシューエッグ定食、出てきた瞬間に度肝を抜かれます。お皿が見えないほどの超特大サイズ&超厚切り! お皿のほとんどをチャーシューが覆っています。2枚の目玉焼きの黄身が押し潰されそうで心配になるレベル。土日数量限定の「キングチャーシューエッグ定食」(1980円) 巨大なロールケーキのようなビジュアルの巨大チャーシューはけっこうな重さで、箸で持ち上げるのもひと苦労。箸で少しずつ崩しながら食べていきますが、ここまで大きいと“箸力”もかなり必要です。 ひと口頬張れば、チャーシューのウマさが一気に口内になだれ込んできます。適度に柔らかい肉は、噛みしめるたびに旨みがじわっと拡散。そこに甘めのタレがしっかり絡んで、口の中でひとつの大きな美味しさが完成します。黄身を絡ませると、味がまろやかに変化して、これまた最高。目玉焼きの黄身を肉に絡ませると、甘いタレと相まって濃厚なウマさが口の中で拡散。肉とタレ・黄身の相性がバツグンで、ご飯1杯ではとても足りない! このチャーシューをご飯にのせて食べてみると、タレが白米にしみて、美味しさが倍加!とても茶碗1杯では足りないと思える美味しさ。まさに“ご飯泥棒”そのものです。 チャーシューと目玉焼きを完食したら、千切りキャベツというお楽しみが残っています。こちらもタレがたっぷりかかっていて激ウマ!どデカいチャーシューに圧迫されていたせいで、しっかりと味が染みていてます。肉でガッツリご飯を食べたい!というときには本当にオススメです。●SHOP INFO店名:安ざわ家 練馬店住:東京都練馬区豊玉北5-4-9 英ハイツ10170年以上愛される老舗で味わう至極の「ミックスフライ定食」|『動坂食堂』(田端)食楽web JR山手線・田端駅から徒歩10分ほどの場所にある『動坂食堂』は昭和20年代に創業した老舗の定食屋さんです。 看板メニューの「ミックスフライ定食」はフライがメイン。エビ2本、白身魚、ホタテ、ヒレカツ、獅子唐と5種類のフライが盛り付けられた、豪華なラインナップ。そこに千切りキャベツにスパゲッティ、さらにタルタルソースといった盤石の布陣です。味噌汁・お新香・ご飯付きの「ミックスフライ定食」1030円。フライはエビ2本、白身魚、ホタテ、ヒレカツ、獅子唐。千切りキャベツにスパゲッティ、さらにタルタルソースも付く まずはエビフライ。衣は油切れがよくサクサクした歯ざわりの中にカリカリ感もある絶妙かつ楽しい食感。エビはもちろんプリップリ。ホタテのフライは貝柱の食感と風味が最高。けっこう身が大きくて、満足感アリアリです。ヒレカツも肉厚で、こちらは卓上のソースをかけてガブリ。ヒレ肉の旨みも十分で、めちゃくちゃ旨い! 白身魚はタルタルソースにプラスして卓上ソースをかけると、揚げ物なのにさっぱり感とソースのフルーティーな風味も加わって、問答無用の美味しさに進化します。ホタテフライ。身も大きくてプリプリした弾力もあって絶品 このほか、単品メニューから「肉じゃが」と「焼き茄子」も追加で頼んでみたのですが、これがまた絶品。焼き茄子はかつお節にネギ、ショウガがいい仕事をしています。醤油をかけようかと思いましたが、それはやめておきました。このままが一番美味しい。余計なものはいりません。生姜のピリッとくる刺激もいい。これはお酒のアテにもなりそう。 肉じゃがは甘めに味付けされており、ジャガイモはほっくり歯ざわりのあとのしっとりととろけるような食感。お肉は牛肉なのが嬉しいですね。黄色い短冊のメニュー。オーダーストップになると外されていく お客さんの多くが常連さんで、中には1日に2度来店する人もいるのだとか。たしかに自宅の近所にあると嬉しく、そしてありがたい存在になりそうなお店です。●SHOP INFO店名:動坂食堂住:東京都文京区千駄木4-13-6 アドリーム文京動坂1F2種類のアジを使った絶品「アジフライ定食」|『アジ好きですか?』(練馬)「食べ比べアジフライ定食」1900円。ご飯にみそ汁、漬物のほか、味変用のタルタルソースとおろし山葵がつく 西武池袋線・練馬駅から徒歩数分の『アジ好きですか?』。こちらのランチの名物メニューは文字通りアジフライですが、高温で揚げた「黄金アジフライ」と、低温でじっくり揚げた「プラチナアジフライ」の2種類があります。揚げ方のほか、パン粉などを調整することで味わいの異なる味に仕上げているとのこと。初めてなら、「黄金アジフライ」と「プラチナアジフライ」の両方を楽しめる「食べ比べアジフライ定食」がオススメです。 黄金アジフライはこんがりキツネ色。スタンダードなアジフライという印象です。一方のプラチナアジフライはビックリするほど白く、高貴なイメージ。店主によると「白い衣×黄金アジ=白金(プラチナ)」ということでこのネーミングになったんだとか。 プラチナアジフライはひと口食べると、食べ慣れたアジフライとはまるで違う食感でビックリ。衣に油感がなく、サックリ、フンワリした爽やか&軽やかな歯ざわりです。こんなアジフライは初めてでした。 黄金アジフライはザ・王道のアジフライ。カリッとした衣の食感が郷愁を誘うような安定の旨さ。「やはり魚フライの王様はアジフライだ」と、改めて実感します。どちらも旨いので、交互に食べると味わいが変わって楽しいですね。 味変用のタルタルソースはタマゴ感がしっかりあるタイプ。そして意外だったのが卓上のソース。フルーティーな甘さのあるソースで、これまたアジと相性バツグンです。なめろうには、富津市の農業協同組合天羽地区女性部の「よしえちゃんみそ」を使用。アジの旨みが凝縮されたような濃厚な旨さ アジフライのほか、黄金アジの「なめろう」もオンメニュー。富津市の農業協同組合天羽地区女性部の「よしえちゃんみそ」を使用しており、これまたアジの旨みが凝縮された濃厚さで美味しいことこの上なし! コク深い一品です。ご飯にのせて食べても絶品でしたが、お酒のアテにも絶対イイ。居酒屋として営業するディナータイムに、お酒と一緒に楽しむのもアリです。●SHOP INFO店名:アジ好きですか?住:東京都練馬区練馬1-15-2世界に一つだけの“MY定食”が作れる|『わが家の食堂』(門前仲町)筆者のMY定食。煮鯖、鶏のから揚げ、マグロぶつ、オニオンサラダ、山芋とろろ、白いごはん、豚汁。おかずは店員さんにお願いするとレンジで温めてくれます 東京・江東区、門前仲町駅から徒歩2分の場所にある『わが家の食堂』はセルフスタイルの食堂で、好きなおかずを選んでお気に入りの「MY定食」を作ることができます。 お店に入ると左手の冷蔵陳列ケースにいろいろなおかずがズラリ。これだけあれば、好きなおかずに必ず出会えそうだと心強いですね。取材時は「マグロぶつ」「煮鯖」「山芋とろろ」「オニオンサラダ」「鶏のから揚げ」をチョイス。店員さんにお願いするとレンジで温めてくれました。 ご飯は「白いごはん」と十穀米を使った「健康ごはん」、味噌汁も「豚汁」と普通の「みそ汁」があり、それぞれサイズが選べます。今回は「白いごはん・小」と「豚汁・並」を。冷蔵陳列ケースには多種多様なおかずが60種類ほども並ぶ(食楽web)「煮鯖」はいわゆる「サバの味噌煮」です。ダシの効いた味噌で煮付けてあるので、白いご飯との相性も良し。からあげは1個40gほどはありそうな巨大サイズで、食べごたえ抜群。また、“血液サラサラ”という謳い文句がついたオニオンサラダはシャキシャキしていて、ほんのりピリ辛。「マグロぶつ」とともに、いい口直しになります。「白いごはん」は小・中・大・特盛とその量を選べますが、特盛をオーダーすると、こちらが「ストップ!」「そこまで!」などと言うまで店員さんがひたすらよそい続けるので要注意。 豚汁は大根、ニンジン、ゴボウ、玉ねぎ、コンニャク、油揚げ、豚肉、そして長ねぎと、これまた具だくさん。ひとつのおかずとして成立しそう。ホッとするようなやさしい味わいの豚汁です。 おかずの種類が多すぎて迷ってしまうかもしれませんが、いつ行っても好きなものが食べられます。年中無休で24時間営業なのも嬉しいですね。●SHOP INFO店名:わが家の食堂 深川店住:東京都江東区深川1-1-2(取材・文◎松本壮平)※本記事の情報は取材当時のものです 

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わが家の食堂 (深川店)
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3.5

9件の口コミ
place
東京都江東区深川1-1-2
phone
0356212862
opening-hour
24時間営業
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