今年は何が一番ウマかった? 『食楽』編集部が選ぶ2023年の「ベストグルメ」9選


2023.12.30

食楽web

食楽web 2023年もあとわずか! 今年も一年、色々ありましたが、食に関する業界でいえば、最大のトピックはやっぱりコロナ禍の終息。自粛の必要がなくなったため、外食需要が急回復しました。 そこで、年間1500件以上のグルメ情報を扱う『食楽web』の編集者が、「2023年で印象に残った旨いもの」を振り返ります。外食情報からお家レシピまで、各自が心に残った料理とは?『羊とホルモン 大笑』(淡路町)の「羊料理」【編集T】 ここ数年、東京では羊肉(ラム肉)人気が継続中。都内にもさまざまな産地のラム肉を味わえる専門店が増えたけど、特に印象深かったのが、淡路町に2023年10月にオープンした『羊とホルモン 大笑』。実はここ、高田馬場の再開発の影響で2022年に閉業した焼肉の名店『焼肉 大笑』の店主が新たに始めたお店。 メニューは6000円飲み放題の1コースのみ。鶏レバーのたたきやセンマイ刺しを堪能し、さらにジンギスカンとラムしゃぶが同時にできる特製鍋で両方味わい、最後に麺で〆。脇役のキムチなど何を食べても抜群に旨い! ビールもサワーもワインもセルフで注いで自由に楽しむ、和気あいあいとしたユル~い雰囲気もイイ。●SHOP INFO店名:羊とホルモン 大笑住:東京都千代田区神田多町2-7-7中野の名物バー『ブリック』(中野)の「ハムカツ」【編集T】 個人的によく行ったのは、中野の『ブリック』。ご存知の方も多いと思いますが、サントリーのウイスキー「トリス」を使ったハイボールを出す店として1964年にオープンした老舗バーです。 令和に入ってもウイスキーは相変わらずリーズナブルで、おつまみも充実してて、2軒目に行くのに最高の店だったのに、なんとコロナ禍の2020年に閉店。重厚なレンガ造りの建物だけはそのまま残っていたから、見かけるたびに悲しい気持ちに。しかし2022年末に別の会社が経営に乗り出すかたちで復活(内外装はそのまま)! いまだに「トリハイ(トリスのハイボール)」280円、「角ハイ」でも380円。思わず目をこすりたくなるほどの安さです。おつまみもポテサラ、ハムエッグ、クリームコロッケ、レーズンバターなど豊富。好きなのは「ハムカツ」(200円)。厚すぎず薄すぎず、適度にジャンク、かつサクサク&アッツアツで最高です。→(過去記事)伝説の老舗バー『ブリック』が中野に復活! 昭和レトロな店内で280円のトリスと絶品つまみを味わってきたいつ食べてもしみじみ旨い!『くるまやラーメン』の「ねぎ味噌ラーメン」【編集T】 2023年は、東京近郊の幹線道路沿いにある“ロードサイド・ラーメン”の店をよく巡りました。例えば『ラーメン山岡家』とか『おおぎやラーメン』とか『ラーメンショップ』とか。どこも昭和の時代から続くお店だけど、これが久しぶりに食べると、びっくりするほど美味しい。 進化し続ける最先端ラーメンもいいんだけど、行列が必須だったり、値段が高かったり、味わいのインパクトが強すぎたりして、ちょっと疲れるじゃないですか。なんかお客さんもピリピリしてるし(笑)。その点、ロードサイド・ラーメンはイイですよ。まるで田舎の温泉に浸かっているような、のんびりした気分でいただけます。 特に好きなのは『くるまやラーメン』ですかね。まろやかな味噌ラーメンとチャーシューのバランスが秀逸。いつ食べても胃もたれせずしみじみ旨い。都心にも出店して欲しいなぁ、と心から思っています。→(過去記事)都心にも出店して! ロードサイドの人気店『くるまやラーメン』の「ねぎ味噌ラーメン」が感動必至の旨さだった家で名店の味が食べられる!『喫茶YOU』の「オムライス」【編集M】 今年は銀座ランチをする機会が多かったんですけど、そこで思ったのが、銀座の老舗グルメにハズレはないなということ。行列ができる老舗『喫茶YOU』の「オムライス」もその一つですよね。行列の中には外国人の方も多く、SNS用にオムレツをぷるぷるさせて動画を撮っている人がたくさん!(笑) 肝心のオムライスは王道の味だけど、奥深い上品さがあってまた食べたくなるんです。で、『食楽web』では、人気のフードクリエイターユニット「東京ソロごはん。」にこのレシピを再現してもらいました。我が家のオムライスもとうとう、『喫茶YOU』化。そんな優秀レシピ!→(過去記事)プロが教える「喫茶YOU」風“ふわとろオムライス”の作り方をチェック!中華街の広東料理ならココ! 『海南飯店』の「汁なしネギそば」【編集M】 横浜中華街っていつ訪れてもどこに行こうか悩むのですが、『食楽web』のインスタでも紹介した『海南飯店』、今年はこの店一択でした。こちら作家・丸谷才一氏が『食通知ったかぶり』で「広東料理ならここが1番」と語っているお店。 中でも〆の一皿「汁なしネギそば」が秀逸! 細麺の上に細切りのチャーシューとネギが乗っているだけ。ごま油香るなんとも上品な味で、満腹だというのにスルスルと懐に吸い込まれていくんです。ちなみに餃子にチャーハン、肉料理なんでもござれ。何を食べても外さないお店です(しかもメイン通りにありながら、いつも空いてるのもいい!笑)●SHOP INFO店名:海南飯店住:神奈川県横浜市中区山下町146老舗洋菓子店『珠屋』(逗子)の「ピーチロール」【編集M】 スイーツもたくさん、ヒット作が生まれていますが、ここは改めて地元・逗子の老舗洋菓子店『珠屋』で長く愛される「ピーチロール」を取り上げました。様々な地方で長く続く老舗の洋菓子店には、その土地、その店ならではの味と風情があって好きなんです。 この『珠屋』もそう。ふんわりしたスポンジに瑞々しい黄桃と生クリームがたっぷり。ちなみに、アルミのトレーに乗ったナポリタンなど、王道の喫茶グルメもクラシカルな店内で楽しめます。今年は様々な地方の老舗洋菓子店を追いかけたいな!●SHOP INFO店名:珠屋洋菓子店住:神奈川県逗子市逗子1-5-8韓国ブーム&外出需要の高まりで大ブームに!「10円パン」【編集かね太】 2023年は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことにより、人々の活動が活発化。巣篭もりの反動からか、外で手軽に食べられる「生ドーナツ」、「チュロス」などのワンハンドフードが人気だった印象です。 中でも話題になったのが「10円パン」。片手で食べられて、物撮り・自撮りができ、チーズが伸びる見た目のインパクトがSNSを中心に大人気となりましたね。 元ネタは本場・韓国の慶州で売られていた「10ウォンパン」と言われています。それを10円硬貨に変えたのが「10円パン」。ベビーカステラのような甘めの生地に、とろりとしたチーズが入ったスイーツです。 今では、東京、大阪、沖縄などでも販売されていて、比較的買いやすくなっています。実際に食べてみると予想以上のチーズの伸びに驚くこと間違いなし! 一度は食べておいて損はないスイーツですよ。●SHOP INFO店名:大玉チーズ10円パン住:東京都新宿区百人町2-3-25レトロブームで人気の純喫茶もここまで来たか!と驚いた『喫茶 東京郊外』(亀戸)【編集かね太】 数年前からブームとなっている純喫茶。昭和を知らない若い層から支持され、街中にひっそりと佇んでいた純喫茶にあえて訪れる若者が急増中です。『紅鹿舎』(日比谷)、『珈琲王城』(上野)、『ホテルニューグランド』(横浜)など、食楽webでも今年は多くの純喫茶を取り上げてきましたが、その中でも驚かされたのが、亀戸にある『喫茶 東京郊外』です。 見た目は、王道の純喫茶なのですが、実はこのお店、老舗ではなく2022年にオープンした新店。しかも居抜きではなく、イチからすべて作ったお店。“懐かしいのに新しい”。このギャップに「純喫茶ブームもここまで来たか!」と驚かされました。 もちろん、雰囲気だけでなく提供される料理も絶品です。ついつい長居してしまう喫茶店です。→(過去記事)喫茶店マニアが絶賛する昭和レトロな魅惑の「ドライカレー」とは?【喫茶 東京郊外(亀戸)】今年食べたデカ盛り炒飯で一番旨かった!『中華ダイニングたくみ』(横浜)【編集かね太】 かれこれ4年以上担当している「デカ盛り」。この4年間で約400件、約450品の1kgオーバーのデカ盛りグルメを紹介してきました。もちろん今年も50品以上は食べました……。 さすがにそこまで食べまくっていると、法則のようなものが見えてきます。その一つが、“駅からかなり離れているのに人気の地域密着型の町中華には「デカくて、旨くて、安い」料理が存在する”という法則です。 そう改めて確信させてくれたのが、横浜の『中華ダイニング たくみ』。最寄駅は、京急線・弘明寺駅で、そこから徒歩25~30分、住宅街の中にあるお店で連日行列のできるお店です。まさに法則にドンピシャ。 同店は、特にチャーハンが人気で、普通のチャーハンを筆頭に、「肉玉子チャーハン」、「肉チャーハン」、「チャーシュー炒飯」、「ふわとろ玉子のあんかけチャーハン」などバリエーション豊富に揃っています。 米の量だけでなく、肉の増量など幅広いカスタムが可能です。今年食べたデカ盛りチャーハンの中でも特に旨いと思いました。徒歩30分かけてでも食べるべき価値アリ! 自信を持っておすすめできるお店です。→(過去記事)横浜で味わえる重量1.3kgの“デカ盛り&激ウマ”な「満腹チャーハン」とは? 

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海南飯店
rating

4.0

26件の口コミ
place
神奈川県横浜市中区山下町146
phone
0456816515
opening-hour
11:00-22:00
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