関西人が愛する名物料理「どろ焼」って何? 関西の名店『喃風』で実食してきた


2023.10.29

食楽web

食楽web●お客さんのリクエストから誕生した大阪の名物グルメ「どろ焼」とは? 実際に食べに行ってきた 昭和61年創業のどろ焼・お好み焼の専門店『喃風(なんぷう)』は、兵庫県を中心に26店舗を展開するローカルチェーン。お出汁につけて食べる「どろ焼」が名物で、テレビ番組「坂上&指原のつぶれない店」でも紹介されていました。生粋の関西人である筆者ですが、テレビでその存在をはじめて知り、食べに行ってきました。お客さんの声から誕生! 名物の「どろ焼」とは『喃風 アマドゥ店』 「どろ焼」は、常連のお子さんから「たこ焼が食べたい」とリクエストされたことがきっかけで誕生しました。『喃風』にはたこ焼き用の鉄板がなかったため、たこ焼きの生地を平らな鉄板に流し、オムレツ状に焼いて提供したそうです。 最初は不思議がっていた子どもも一口食べて「おいしい!」と大喜び。そのたこ焼きをアレンジし、お好み焼きの具材を入れたものが「どろ焼」になったんだとか。ちなみに料理名は”どろどろの食感”からきているそうです。  具材はもちチーズやミックス、すじこん、豚キムチなどの全12種類。今回は1番シンプルな「どろ豚」を注文してみました。もんじゃ×お好み焼き!? ここでしか食べられない新感覚の粉もん[食楽web] しばらくすると出汁が入ったポットとねぎが出てきました。器にねぎと出汁を入れ、「どろ焼」をスプーンですくってつけてお召し上がりくださいとのこと。出汁とねぎはおかわり自由です。792円「どろ焼」は厨房で焼いたものを持ってきてくれます。お好み焼きは180度で焼くのが一般的ですが、「どろ焼」は230℃の高温で一気に焼き上げることで、外はパリッと中はとろっとした食感を生み出しているそうです。 コテで半分に割ってみると、とろっとろの生地とキャベツ、豚肉が出てきました。 何もつけずにそのまま食べてみると外はパリッと香ばしく、中からドバッとやわらかい生地があふれ出します。食感はもんじゃのおこげの部分に近いかもしれません。あまりの熱さに涙目になりながら味わっていると、お出汁の旨みがすごい勢いで襲ってきました! 生地には一般的なお好み焼きの約2倍量の和風出汁と、牛すじとこんにゃくを甘辛く煮込んだ神戸市のソウルフード「ぼっかけ」の出汁が使われています。魚介とお肉のダブルの旨みが凝縮していて、何もつけなくても十分おいしいです。 二口目は黄金色のお出汁につけていただきましょう。 お出汁につけることでパリパリ感がなくなり、とろとろ、ふわっとした食感に。かつおと昆布の風味が口いっぱいに広がります。ねぎのシャキシャキ感も加わって、あっさりと食べられます。そのまま食べるともんじゃに近いですが、今度は明石焼きのような味わいになりました。楽しみ方は無限大! 自分だけの「どろ焼」が作れる 「どろ焼」の楽しみ方はこれだけではありません。卓上にねぎ醤油、ソース、マヨネーズ、かつお節、青のり、一味が置いてあるので、自分好みの味付けを楽しみましょう。 まずは、ねぎと特製のねぎ醤油をかけて食べてみます。 アツアツの鉄板に醤油をたらすと、ジュッと音がしていい香りが立ち上ります。生地の旨みとねぎのシャキシャキ感、香ばしい醤油の風味がやみつきになるおいしさです。 最後はソースとマヨネーズ、かつお節、青のりをかけてお好み焼き風に。生地自体に味がついているので、少しだけかけるのがおすすめです。時間が経つにつれて表面のこんがり感が増し、食感がよりサクサクパリパリになります。ソースとマヨネーズの濃厚な味と香ばしさが合わさって、おやつ感覚で食べられました。調査結果 子どもの要望から生まれた「どろ焼」は、もんじゃと明石焼き、お好み焼きをいいとこ取りした新感覚の逸品でした。粉もんとお出汁を愛してやまない関西人が惹きつけられるのも納得です。気になる方はぜひ訪れてみてください。(撮影・文◎安達春香)●SHOP INFO喃風 アマドゥ店住:兵庫県尼崎市道意町7-1 アマドゥ2階営:平日 11:00~15:00、17:00~22:30、土日祝 11:00~22:30休:1月1日、2日 

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喃風アマドゥ店
place
兵庫県尼崎市道意町7丁目1
phone
0664396454
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