浅草にある元お笑い芸人が揚げる唐揚げの店『東京浅草チキン』が本当にウマい

「美味しさだけでなく楽しさも提供したい」という店主・ハッピー溝上さん（右）は元芸人というだけあってさすがのトーク上手。妻のぷりてぃ溝上さん（左）と2人で営む｜食楽web●東京随一の観光スポットであり、グルメスポットとしても知られる浅草。その一角にある元お笑い芸人が揚げるからあげ屋『東京浅草チキン』が大人気との噂。日本唐揚協会認定カラアゲニストが実食してきました。　2022年6月に浅草にオープンした『東京浅草チキン』というからあげのお店があります。店主で元お笑い芸人・ハッピー溝上さん自ら揚げる絶品からあげが味わえるとのこと。しかも今年開催された第14回からあげグランプリ・塩ダレ部門で金賞まで受賞している実力派なのです。「浅草×お笑い芸人×からあげ」。筆者の大好きなものが見事に3つ並んでいます。どんなお店で、どんなからあげなのか興味津々。さっそく味わってみるべく、向かったのは浅草演芸ホールなどがある六区ブロードウェイ商店街。この日の東京の最高気温は34℃！猛烈な暑さですが、外国人を中心に街は大変賑わっていました。　お目当てのお店は“驚安の殿堂”でおなじみドン・キホーテの1階外、通りに面したところにあります。紅白の縞模様に映える“東京浅草チキン”というレトロな青い文字が遠くからでもよく目立ちます。ドン・キホーテ浅草店の1階外にある『東京浅草チキン』。雷門から徒歩5分ほど　店主のハッピー溝上さんは元お笑い芸人。佐賀県武雄市で生まれ育ち、芸人を目指して上京、都内の芸能プロダクションに所属していた時期もあるそうです。芸人をやめたのちに一念発起、奥さんと一緒に大好きな浅草で始めたからあげ専門店がこの『東京浅草チキン』なのです。からあげ以外にコロッケなども人気「幼いころ、佐賀の祖母が作ってくれていたからあげがとても美味しくて、その味を再現した」とハッピーさん。最近は、“おふくろの味”、“実家の味”を再現したような素朴系からあげの人気が高まっています。ここ数年来のからあげブームで、さまざまな味の“変わりからあげ”をウリにするお店が増えたので、その反動なのかもしれませんね。　からあげは1個（200円）から購入可能。筆者はこの日、12個（2050円）をオーダー。揚がるまでお店の前のベンチに座って待つことにします。塩の旨みが暑さで火照った体を癒してくれるからあげからあげグランプリ・金賞受賞の塩からあげ12個（2050円）。8個以上になると紙の箱に入れてくれる「お待たせしました！」。ハッピーさんの元気な声にうながされ、受け渡しカウンターに行くと、なんとも可愛らしい箱に詰められた、コロンとしたフォルムのからあげたちがズラリ。1個40gはありそうな大きめサイズです。丁寧に整形されているのがわかりますね。さっそくベンチに腰かけて、いただくことにしました。1個40gはありそうな大きめサイズ。きちんと整形されています。コロンとした可愛らしいルックス　ひと口食べた瞬間に思わず「キターーー！」と心のなかで叫んでしまった筆者。塩味が抜群に効いていて、めちゃくちゃウマい！塩の旨みが舌に染み込んでいくよう。鶏肉の旨みとともに残る塩の後味も最高です。肉汁もたっぷりです。　暑さで身体が塩分を欲していたのでしょうか、最初は2～3個食べて、あとは持ち帰ろうと思っていたのが、気付けばこの場で7個も平らげていました。肉汁たっぷりで肉質やわらか。食べるときには肉汁によるヤケドに要注意　ハッピーさんに美味しさの秘訣を訊いてみると、佐賀のお祖母さま直伝の自家製塩ダレに24時間以上じっくり漬け込んでいるから肉も柔らかく、味もしっかりしているんだそう。さすが塩ダレ部門の金賞からあげ、これはもう言葉もいらない美味しさですね。「冷めても美味しい、おかずにもおやつにもなるからあげを作りたかった」と言うハッピーさん。味がしっかりしているので、逆に冷めたときは揚げたてとはまた違った美味しさを楽しめるはずです。●SHOP INFO店名：東京浅草チキン住：東京都台東区浅草2-10-1TEL：03-6802-8687営：11:00～21:00休：年中無休●著者プロフィール松本壮平ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活＝からあげ探索活動」に明け暮れている。　