群馬の完全なるペルー人向け“ガチ”ペルー料理店『El Kero』に行ったら最高にウマかった!


2023.05.01

食楽web

食楽web●外国人が多く暮らす群馬・伊勢崎市でペルー料理の名レストランを調査。知られざるペルー料理の味を求め同店まで行ってみた 群馬県の伊勢崎市、太田市エリアは多くの外国人が暮らしていることでよく知られています。その多くが、この地にある工業製品メーカーの工場で働くために来日した人たちで、一説には伊勢崎市、太田市エリアにいる外国人の国籍は60カ国以上とも言われます。 結果的に、地域には各国の料理を出すレストランが点在し、主要道をドライブすると、看板に掲げられたさまざまな国の言葉が目に入ってきます。それを見ているだけでも面白いですが、そんな中で「日本人向けではなく、完全なるペルー人向けの、ペルー人がひっきりなしに訪れる人気のレストランがある」という噂を聞きつけました。「日本人の舌に一切合わせないペルー料理」ということで、かなり興味をそそられた筆者。この店の味を知りたく行ってみることにしました!店内はペルー人とおぼしきお客さんのみお店の入り口。日本語を示すのは営業時間・定休日のみで、それ以外は言葉がわかりません! そのお店の名は『El Kero』。民家をまたぐ路地の中にあり、住所を目当てに向かったものの、近隣は完全に住宅地で少々迷いつつ、ようやく発見。お店は一軒家を改造したような佇まい。外壁はサーモンピンクで、店先にはペルー国旗が掲げられています。いかにも異国情緒漂うお店ですが、名店らしい趣きも感じます。お客さん全員がペルー人とおぼしき人 入り口には営業時間・定休日のみが日本語で書かれていますが、それ以外はペルー語の表示。言葉がわかりませんが、臆することなくお店に入ってみます。 ペルー人の店員さんにペルー語で挨拶されましたが、筆者が日本人とわかるや「いらっしゃいませ。何食べますか?」と日本語で対応してくれました。しかし、ペルー料理をあまり食べたことがなかった筆者、そこで店内で食事をしているペルー人とおぼしきお客さんのテーブルを見せてもらい、それを真似してテイクアウトでオーダーすることにしました。人懐っこい店員さんにお願いし、テイクアウトで3品オーダーメニューにあった「ポテトと特製チーズのクリーム(Papa a la Huancina)」648円 筆者がオーダーしたのは、「ペルー風ローストチキン(Pollo a la bresa)」の半身、そして、店内の全員のテーブルにサーブされていた「ポテトと特製チーズのクリーム(Papa a la Huancina)」、さらに店頭にズラリと積み上げられ、テイクアウトのお客さんがひっきりなしに買っていくのを見た「ケーキ(Cake)」の3点。「ケーキ(Cake)」1ピース・400円「ケーキ」はメニューに見当たらず、店員さんに日本語で尋ねてオーダーしました。店員さんは、日本語が不慣れそうに見えましたが、それでも人懐っこい笑顔で「『くるみ』『チョコ』『クリーム』の3種類がありますよ」と、親切に教えてくれました。この中から筆者は「クリーム」をチョイスし、前述の料理と合わせてテイクアウトすることに。テイクアウトで「一人ペルーナイト」晩酌を!左「ポテトと特製チーズのクリーム(Papa a la Huancina)」、右:「ペルー風ローストチキン(Pollo a la bresa)」、上:「ケーキ(Cake)」 これまでに嗅いだことがないような、それでいて実に食欲を誘うスパイスの香りに包まれながら、東京までクルマで帰り、自宅で皿に盛りました。うーん、気分はすっかりペルー。これらをおつまみに晩酌を始めることにしました!酸味とスパイシーな味わいが絶品の「ポテトと特製チーズのクリーム(Papa a la Huancina)」 まず、お店で全員が食べていた「ポテトと特製チーズのクリーム(Papa a la Huancina)」。真っ黄色のソースは見た目的にはマヨネーズかオランデーズソースのようですが、チーズをベースに酸味やスパイスが独特に入り混じる複雑な味わいで、これがとにかく美味。和えられた茹でたじゃがいもが美味しく、ビールがグングン進みます。独特のスパイスにつけられグリルされた「ペルー風ローストチキン(Pollo a la bresa)」 続いて、「ペルー風ローストチキン(Pollo a la bresa)」。半身で1188円ですが、もともとのチキンが大きいのか重量感があり、この半身だけで2~3人分はありそうな感じです。添え物のフライドポテトも、某ハンバーガーチェーンのL以上の物量感で嬉しい限りです。 実際にいただいてみると、複数のスパイスと一緒にグリルされており、噛み締めるたびにチキンの旨みが口いっぱいに広がります。そして別添されていた「辛味ソース」と一緒にいただくと、さらに旨みがアップ。これは絶品だ…! これまたビールが止まりません。この美味しさとサイズで1188円とは……『El Kero』は、コスパもスゴいことが判明。ペルー人がひっきりなしに買っていた意味がわかった「ケーキ」「ケーキ(Cake)」 絶品料理をつまみに、ビールでお腹パンパンになった筆者。シメに「ケーキ(Cake)」もいただきました。見た目的に「荒めのスポンジの、ポソポソした食感のケーキかな?」と想像していたのですが、口にしてみてビックリ! スポンジはポソポソどころか超しっとりで、プリンを固形にして焼き上げたかのようななめらかな食感と風味。クリームとの相性も抜群で、優しく奥深い甘さが口いっぱいに広がります。 この味、特にスイーツ好き女性には絶対に食べてほしい! それほどヤミツキ感があります。今度また伊勢崎市に行くときは、この『El Kero』の「ケーキ(Cake)」はなんとしてもお土産に買って帰りたいと思うほどでした。●日本ナイズ一切ナシだが、日本人にも親しみやすく旨かった! 想像以上の満足感を得た『El Kero』の絶品ペルー料理。お店自体が日本人を意識せず、あくまでも日本在住のペルー人に「ふるさとの味を提供したい」という思いで営業しているようです。他方、ペルー料理の味は、日本人の舌にもバッチリ合います。これまで体験したことがない美味しさに大感動しました。 日本人の中では、正直まだまだマイナーなペルー料理ですが、今後、意識的に食べていきたいと思いました。これを読んでくださっているあなたも、伊勢崎市に訪れる機会があったらぜひ『El Kero』のペルー料理を食べてみてください。地元グルメ散策でお腹いっぱいだったとしても、今回のようにテイクアウトにも快く応じてくれますし、お土産にもピッタリですよ!(撮影・文◎松田義人)●SHOP INFO店名:El Kero(エル・ケーロ)住:群馬県伊勢崎市若葉町4-16TEL:0270-21-0978営:12:00~20:00(L.O.19:30)定休日:水 

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レストラン EL KELO
place
群馬県伊勢崎市若葉町4-16
phone
0270210978
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大人気のベンチシート席 開放的な窓にか盛られた席

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更新日:2024/04/28

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