からあげの聖地・中津で日本一「ムネ肉からあげ」にこだわる噂の専門店に行ってきた!


2023.01.25

食楽web

『中津からあげ専門店 げんきや【舷喜屋】総本店』 | 食楽web●有名からあげチェーン『鶏笑』のルーツであるレジェンド店が大分県中津市にあるとの噂。その真相を探りに、日本唐揚協会認定カラアゲニストが現地に飛んだ『鶏笑』といえば、全国に約250店舗を展開するからあげ専門チェーン。見かけたり、実際に食べたことがある人も多いと思います。このお店、看板に「中津からあげ」と書いてあるのにお気づきでしょうか? “中津”とは、からあげの聖地として有名な大分県中津市のこと。では中津市に本店があるのかと思いきや、実は中津市に『鶏笑』というからあげ専門店はありません。 どういうことかと言うと、『鶏笑』は今回ご紹介する『中津からあげ専門店 げんきや【舷喜屋】総本店』(以下『げんきや』)の別ブランドなのです。そこで今回は、大分県中津市に店を構える鶏笑のルーツ・『げんきや』をご紹介したいと思います。ちなみにこちら、日本唐揚協会主催「からあげグランプリ」で最高金賞を3回、金賞を8回受賞するなど、中津からあげを代表するお店のひとつです。店内に入ると、からあげグランプリの賞状やトロフィーがズラリ こちらのおすすめはムネ肉。「日本のからあげ店の中でも、うちはムネ肉のからあげに一番こだわったお店の元祖です」とオーナーの井口泰宏さんが自認するほど、こちらではムネ肉からあげに尋常ではないこだわりを持っています。一体どんなからあげなのか、現地で味わってきたのでご紹介しましょう。研究を重ねてこだわりぬいたムネ肉からあげは絶品!これがこだわりの「骨なしムネ」(100g・250円、写真は約300g)。ムネ肉からあげは、モモ肉と同じように調理しても美味しくはなりません。それだけにムネ肉からあげの美味しいお店にハズレはないというのが筆者の自論 いざ、ムネ肉からあげをさっそくいただいてみると、力の入れ具合がよくわかります。「ホントにムネ肉?」と思ってしまうほどにやわらかく、ジューシーな食感。 そして衣はその存在をほとんど感じないほどの薄さです。衣に歯を軽く押し当てると間髪入れずに肉の旨みが口の中で炸裂。肉本来の旨みがしっかりと味わえるムネ肉からあげです。いや、もしかするとヘタなモモ肉からあげよりもウマいかも…! 硬くて淡白というムネ肉にありがちなイメージが、食べた瞬間に吹き飛びました。逆にモモ肉では表現できない、ほっくりとしたやさしい歯ざわりは、まさに唯一無二。ほっくりしたやさしい食感で旨みも十分! ちなみに、中津では古くからムネ肉からあげを食べる習慣はありましたが、かつては専門店でムネ肉からあげが売られることはなかったそう。そこで井口さんは「ムネ肉からあげをメジャーなメニューにしたい」と、試行錯誤を繰り返して商品化したとのこと。パサつきがちなムネ肉を美味しく食べさせるために、相当な努力があったと推察されます。『げんきや』のオーナー・井口さんは、大分県別府市に生まれ、育ったのは中津市・宇佐市に連なる大分県北のからあげエリア・豊後高田市。2009年にこの『げんきや』をオープン いまやムネ肉からあげはスーパーなどでも購入できるほど一般的なものとして定着して人気を博していますが、この『げんきや』はそのパイオニア的存在でもあるわけですね。お店の看板にある「元祖こだわりのムネからあげ」という言葉にも、その自信が読み取れます。「砂ずり」(100g・310円、写真は約200g)のからあげはカットせずに丸ごと揚げているから食べごたえ十分 このほか、美味しいのはムネ肉だけではありません。中津からあげの定番・砂ずり(砂肝)のからあげも超秀逸。カットせずに丸ごと1個を揚げているため、「コリッ」「プリッ」とした食感が最高の逸品。ビールが欲しくなる味わいです。中津市を訪れたら、ぜひこだわりのムネ肉からあげと砂ずりを味わってみてください。●SHOP INFO店名:中津からあげ専門店 げんきや【舷喜屋】総本店住:大分県中津市金手35-2TEL:0979-24-1933営:11:00~21:00休:年始(1月1日~3日)●著者プロフィール松本壮平ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。 

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からあげの舷喜屋
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3.5

9件の口コミ
place
大分県中津市大字金手35-2
phone
0979241933
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