まさに伝説級のウマさ! 中国のスープ・酸辣湯に初めて麺を入れた老舗『榮林』で「元祖スーラータンメン」を食べてきた


2022.08.13

食楽web

食楽web 暑いときは、「酸っぱ辛い」料理が食べたくなると思いませんか? これは体の持つ自然治癒の作用で、酸味の素となるクエン酸が、夏の暑さで体にたまりがちな乳酸(疲労物質)を素早く排出し、同時に辛い香辛料が発汗を促進して、体温を下げる効果が期待できるからなんだそう。つまり、猛暑が続く夏こそ積極的に酸っぱ辛いものを食べるべき、が正解なんですね。 しかし「甘酸っぱい恋」なんて表現もあるように、日本には甘味+酸味を組み合わせた料理は多々あっても、辛味+酸味のコンビネーションはあまり見かけません。なので筆者の場合、夏バテ防止に中国のスープ「酸辣湯(スーラータン)」をよく食べます。タイのトムヤムクンと並ぶ、まさに酸っぱ辛い料理の代表格です。とくに最近、気に入っているのが、明星のカップスープ「榮林 トマト酸辣湯」。これ、お湯を注ぐだけなのに、とっても美味しいんですよ。明星の中華三昧ブランドのカップスープ「トマト酸辣湯」 酢&ラー油のすっぱ辛いとろみスープに、豆腐や鶏肉、しいたけ、きくらげ、タケノコ、トマト、ネギなど、かなり具だくさん。これだけでも美味しいのですが、ここに春雨を入れたり、そうめんのつけ汁にしたりしてもイイ。ちなみに、手軽な食事にしたいときは、明星から「榮林 トマト酸辣湯麺」という、スープに麺が入ったカップ麺も出ていて、これもオススメ。こちらは明星から出ているカップ麺「トマト酸辣湯麺」 このカップスープやカップ麺が美味しいのは、「元祖スーラータンメン」の老舗『中国料理 赤坂 榮林』が監修しているから。そもそも、酸辣湯の本場・中国では、スープに麺は入っていません。が、このスープに麺を加えた「スーラータンメン」を日本で初めて作ったのが『榮林』だと言われているのです。 ただ、筆者はこのカップ麺を食べるまで、『榮林』には行ったことがありませんでした。しかし何度もカップスープを食べているうちに、これは本家の味を知らぬままではいられない! と思い立ち、実際に『榮林』の「元祖スーラータンメン」を食べに行ってきました。『赤坂 榮林』が『榮林 神楽坂』になっていた!明るくて気持ちの良い店内『中国料理 赤坂 榮林』は、1956(昭和31)年に、東京・赤坂に創業した中国料理レストランなのですが、今年(2022年)の6月10日に神楽坂に移転。店はビルの中に入っています。足を踏み入れると、天井が高く、ゆったりと席が配置された、まさに高級中国料理店らしい趣の空間です。 ランチメニューは種類豊富ですが、お目当ての「元祖スーラータンメン(酸辣湯麺)」は1430円。一般的なラーメンと比べるとややお高めですが、高級中国料理店でしかも元祖とくれば、致し方なし。さらにちょっと気になったのは餃子。「赤坂で60余年愛され続けた昔ながらの手作り餃子」(4個1100円)と説明書きがあり、これも食べてみようと、その2品を注文しました。店先にあるランチメニュー 注文時にお店の人から「餃子は10分ほどかかります」とのことで、先に登場したのは、目的の「元祖スーラータンメン」。一見、小ぶりに見える白い器にたっぷり注がれたスープはふわふわの溶き卵で覆われ、そこにひとすじのラー油がきらめくように流されています。まるで器全体が黄金色に輝いているよう。オーラがスゴい!ものすごい気品とオーラを感じる元祖スーラータンメン スープを一口。期待通りの酸っぱさと出汁の深い旨味があり、やわらかな口当たり。そしてすかさずピリッとした辛さが来ます。麺を引っぱり出せば、とろりとしたスープが麺に絡み、すするたびに食欲をそそる酸っぱい香りが立ちのぼります。体全体に染み渡るような滋味深さ。とろみがあるのでいつまでもアツアツ 食材のしいたけ、ピーマン、鶏肉を見つけるのも楽しく、スープを飲むたびに五臓六腑に染み渡るような、ものすごく滋味深い味わいなんです。 こうしてスーラータンメンを夢中になって食べているうちに、餃子が運ばれてきました。一般的な餃子の2倍くらいの大きさはあるでしょうか。厚めの皮で、底面はこんがりと絶妙な焼き具合。ビジュアルからして、これ絶対ウマいヤツだと確信できます。スーラータンメンと並ぶ『榮林』名物の餃子 ひと口かじってみると、皮はモッチリしていて、中の餡は、野菜より肉が多め。ぎゅっと詰まった肉汁が口の中に広がって、たまりません。最近の餃子は野菜多めのヘルシータイプが多いですが、こちらの餃子は、まさに“肉餃子”といった感じ。なんとなくシュウマイの餡のようにも思える味わいで、スーラータンメンのスープとも相性抜群です。プリプリの皮と餡の肉々しさが最高! スーラータンメンのスープはもちろん一滴残らず飲み干し、餃子もガッツリ4個食べました。その日は猛烈に暑い日でしたが、店の外に出ると、このスープが体に染み渡ったせいか実に清々しい気分。『榮林』のカップ麺も美味しいけど、やっぱり、本物の味は想像のはるか上を行く美味しさでした。未体験の人はぜひ神楽坂に食べに行ってみてください。(撮影・文◎土原亜子)●SHOP INFO店名:榮林 神楽坂店住:東京都新宿区袋町3 神楽坂センタービル 2階 ANNEXTEL:03-5579-8862営:11:30~14:00、17:30~22:00休:日曜 

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榮林 神楽坂店
place
東京都新宿区袋町3 神楽坂センタービルANNEX 2F
phone
0355798862
opening-hour
11:30-14:0017:30-22:00(21:00…
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更新日:2024/04/27

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