ラーメンの概念が覆る!鰻の頭の出汁で作る「うなぎラーメン」が予想の上を行く旨さだった


2022.03.29

食楽web

「大塚うなぎ宮川」が満を持して発売した、うなぎラーメン「極うなそば」 | 食楽web 魚介のアラなどをラーメンスープの出汁にすることはよくありますが、そんな中、老舗うなぎ店が、「うなぎの頭」を使ってのラーメンを考案。店頭(10〜6月限定)、通販で発売をスタートさせました。その名も「極うなそば」というものです。 発売したのは『大塚うなぎ宮川』。明治40年創業・115年目を迎える名店で、言うにおよばず、うなぎの扱いには抜きんでた造詣があるお店です。「うなぎ料理」は評価が高いお店ですが、この名店が取り組んだ前代未聞のうなぎラーメン、果たしてどんな味なのでしょうか。 今回はこのうなぎラーメンを取り寄せ、試食。さらに、『大塚うなぎ宮川』代表・八馬誠さんにも話を聞きました。店頭では1杯1650円。通販では2食入り3300円「極うなそば」のパッケージ このうなぎラーメン「極うなそば」は、『大塚うなぎ宮川』の店頭でいただく場合は1杯1650円、通販では2食入り3300円(いずれも税込)になります。普通のラーメンよりも倍ほどの値段ですが、日本が誇る高級食材・うなぎを使ったラーメンなので、高額とも思えません。 筆者はこのうち通販の2食入りをオーダーしましたが、数日後に届いたパッケージも実に豪華で自ずとテンションが上がりました。パッケージを開けたところ。2種類の麺、2食分のスープ、トッピングが梱包されていました まずはトッピングを皿に盛ってみることにしました。うなぎチャーシュー、山くらげ、あおさのり、ねぎの4種ですが、いずれも見た目だけで鮮度の良さがわかります。なかなかうまそうなトッピングですが、さっそくスープを温め、麺を茹で、実食したいと思います。強いパンチに対して意外とあっさりした口当たりで、一度食べたら忘れられない味「極うなそば」。左が太麺、右が細麺 作り方はいたって簡単。特製タレを器に注ぎ、2食分のスープを鍋にあけ、こげないようにかき混ぜながら温めるだけ。2種類ある麺はそれぞれ茹で時間が違いますが、適性の秒数を沸騰した鍋で茹でるだけです。スープと麺を合わせ、さらに前述のうまそうなトッピングを添えれば完成です。というわけで、2食分を作ってみました。 いずれもスープ・トッピングの構成は同じで、麺だけが違います。「極うなそば」太麺(全粒粉入り平打ち麺) まず、かなりの粘度があるスープは、従来のラーメンスープとは全く違うもので、すすってみるとうなぎ特有の強いパンチがあります。それでいて、どことなく甘い印象があり、合わせられたゆずの効果もあり、見た目よりもずっとあっさりした印象も抱きました。「極うなそば」細麺(低加水ぱっつん食感細中華麺) 太麺のほうは、この強いスープが麺にからまり持ち上がってくる感じで、実に美味。また、細麺のほうはパツっとした麺のコシが強いスープに負けておらず、こちらもうまい。 甲乙つけがたい2つの麺ですが、それぞれトッピングとの相性も抜群です。これまでに味わったことがないほど独特のスープの力強さと合わせて、一度食べたら絶対に忘れることができない味のように思いました。山椒も合います(食楽web) また、『大塚うなぎ宮川』では山椒をくわえても旨いとのことで後半でかけてみましたが、これがまた味がしまる! うなぎの味をラーメンで味わえるという斬新でクセになるような味でした。うなぎラーメンは、言わば『濃厚あっさりラーメン』!?うなぎとのセット販売もある「極うなそば」7000円(税込) うなぎ通、ラーメンマニア双方を唸らせる勢い十分のうなぎラーメン「極うなそば」、どんな経緯で考案されたものなのでしょうか。『大塚うなぎ宮川』代表の八馬誠さんに聞きました。「これまで『うなぎの頭』は捨てざるをえませんでしたが、私が元々修業していた日本料理店が大切にしていた『材料を捨てずに使い切る』といった考えがあり、どうしても『うなぎの頭』を捨てることに抵抗がありました。そこで、この『うなぎの頭』をどうにか美味しくしてお客さまにご提供できないかと考え様々な料理を試しました。その中で考えついたのが『極うなそば』というものです。 研究に2年の月日を費やし完成しました。うなぎの出汁は、とても淡白でこれだけでは物足りません。そこで、鶏ガラ、干し貝柱、香味野菜などを加えることでラーメンスープに転じました。これにより、うなぎの旨みとコラーゲンがたっぷり詰まったパンチあるスープが完成しました。とろみがあり、一見濃厚そうにも見えますが、食べてみると、意外とアッサリしていて食べやすいものです。いわば『濃厚あっさりラーメン』をキャッチフレーズにしても良いかもしれません。 実際に食べられた方からはほぼ100%『美味しい』と言っていただいています。濃厚だけど、あっさり、それでいて良い意味での中毒性もある……こんな全く新しい味、ぜひ一度召し上がっていただければ幸いです」(『大塚うなぎ宮川』八馬誠さん) 人生初の味わいに衝撃を覚えた、このうなぎラーメン「極うなそば」。同時に忘れられない味でもあり、定期的にいただきたくなる不思議な病みつき感も抱きました。通販では、うなぎとのセット販売もあります。ぜひ一度、この全く新しい味を食べてみてはいかがでしょうか。(撮影・文◎松田義人)●DATA大塚うなぎ宮川https://www.unagi-otsukamiyagawa.com/ 

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大塚 うなぎ宮川
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更新日:2024/04/26

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