池袋の行列店『かえる食堂』で衝撃的に旨い「黒担々カレー」を食べてきた


2020.03.12

食楽web

食楽web 池袋から徒歩10分ほどの路地裏にある『かえる食堂』。2006年にオープンし、今でもランチ時に行列ができる人気店です。お客さんのお目当ては、一度食べると忘れられなくなるような風変わりなカレーライス。筆者も、そのカレーの噂を聞きつけ、取材に行ってきました。『かえる食堂』の店先にある看板。大人気絵本『ノラネコぐんだん』でおなじみの絵本作家・工藤ノリコさんの作 まずは、上の写真をご覧ください。カエルの表情がほのぼのしていて書体も可愛い看板ですよね。この看板の前を通る6割以上の人が、立ち止まってこの看板を覗き込みます。確かに誰もがニッコリしてしまうような外観なのですが、お店の中に入ったらもっと満面の笑顔が浮かぶはず。なぜなら、こちらの看板のコピーにある“おいしいゴハンとお菓子”が、本当にものすごく美味しいからです。 カレーは全部で9種類。王道のチキンやキーマ、豆、野菜きのこなどのカレーほかに、実は、「赤担々カレー」「黒担々カレー」「軟骨ソーキカレー」といった、聞いたことも食べたこともない変わったカレーがあるんです ご主人の山野正徳さんにご説明いただいたところ、名物メニューは「黒担々カレー」とのことでした。その実力は、最近、ハウス食品からレトルト製品として商品化されたほど。というわけで、筆者はまず、これをいただくことにしました。「黒担々カレー」950円 登場したのは、黒い粒々がたっぷり入ったサラサラ系のカレースープ。いただいてみると、黒胡椒、山椒、黒ゴマの香りが立ち、カレー特有の様々なスパイスと深いスープの旨味。さらにその奥には、メニュー名通り、担々麺のような風味。こんなカレー、食べたことがありません。ものすごく美味しいんですが、知っているカレーの定義に当てはまらないタイプです。 ご主人の山野さんによると、実はインド料理やカレーを専門店で修業した経験はなく、開店前はサラリーマンだったそう。ですが、彼のカレーの作り方を聞いてびっくりしました。「まず鶏ガラと野菜で白濁した鶏白湯スープをとります。また別の鍋では、飴色に炒めた玉ネギやトマト、スパイス12~13種類を使ってカレールーを作ります。これを合わせたのがベースのカレーソースなんです」(山野さん)日本の実山椒と、四川の花山椒の両方を使用 そして、「黒担々カレー」は、ベースのカレーソースに、手作りの醤(ジャン)、実山椒、黒胡椒、黒ゴマなどを入れ、具材はキーマカレー用に下ごしらえした鶏ひき肉を使用。ニンジンや大根、じゃがいも、キャベツなどの野菜類は、すべて異なる方法で下ごしらえしているんだそうです。 筆者がとくに際立って美味しいと感じたキャベツは、なんと浅漬けにしているとのこと。なんとも手が込んでいます。それだけではありません。さらにごはんにもこだわりが。ただの白飯ではなく、海南チキンライスのように、鶏のスープで炊いた旨味が染み込んだライスなのです。 筆者は、これまで様々なジャンルの美味しいカレーを食べてきましたが、この「黒担々カレー」は、食べれば衝撃的で、聞けば納得するほどの創意工夫があるのです。ところが、ご主人はこう言うのです。「いやいや、うちは、カレーなんかよりもおやつの方が優秀なんですよ。ぜひシフォンサンデーを食べてみてください」。 え? もうカレーで大満足なんですが…と、一瞬、戸惑いましたが、奥様が手作りしている「シフォンサンデー」をいただいてみることに。これがまた、言葉が出ないほど美味しかった!シフォンサンデー450円 シフォンケーキは日替わりで、この日は「抹茶あずき味」。そこに手作りのキャラメルアイスがのっていて、生クリームが添えられています。 シフォンケーキのもちふわな食感、抹茶の上品な風味、濃厚なキャラメルアイス。食べている間、顔が緩みっぱなしになるほどの美味しさでした。「シフォンケーキ」(450円)だけの注文もOK「サンデーを食べている時のお客さんの笑顔を見ていると、カレーにどんなに工夫をしても勝てない。やはりスイーツの力ってスゴいですね」と話す山野さん。確かに、これは秀逸すぎるかもかもしれません。 美味しいカレーを食べて、最後に絶品サンデーで〆る。これが『かえる食堂』の至高の楽しみ方です。ぜひ行ってみてください。本当、感動しますよ!(撮影・文◎土原亜子)●SHOP INFO店名:かえる食堂住:東京都豊島区池袋3-6-1TEL:080-6890-6894営:11:30~17:00(16:30LO) ※ライスがなくなり次第終了休:日・月 

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かえる食堂
place
新潟県佐渡市中原206-4
phone
0259677984
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