その発想はなかった! ラム肉×下関料理『白金高輪ぶち』が旨すぎる!


2019.12.17

食楽web

食楽web こんにちは。羊齧協会主席の菊池です。ここ最近、一般的には羊肉を使わない業態の飲食店でも、ラム肉をメニューに採用するお店が増えてきました。例えば焼肉屋さんのメニューに羊肉の項目ができたり、和食屋さんが羊の鍋を始めたり、大きいところでは大手ファミレスチェーンが羊肉串を出し始めたりと、ラムは日本に着実に浸透してきています。 そんなトレンドはわかっているつもりでしたが、「菊池さん、ふぐ刺しとラムがうまい下関の郷土料理の店がありまして…」と知人に聞いた時には驚きました。和食でラム肉を使う店は結構あるのですが、まさか、郷土料理系でラムが使われる日が来るとは! この、快い違和感を胸に、さっそく東京・白金高輪にあるというそのお店『白金高輪 ぶち』に伺ってまいりました。とにかく秀逸すぎるラム料理に脱帽!「ふぐ刺し」980円。しみじみと美味しいです 店に入ると、下関の地酒が飾ってあったり、ふぐのペーパークラフトが貼ってあったりと、全開の下関愛が感じられます。まさに下関の郷土料理のお店、という感じです。最初は「本当にここにラムがあるのかな…」と入店を躊躇してしまったほど。しかし、よく見ると棚に羊のぬいぐるみを発見。そしてメニューを開くと、ふぐ刺し、ふぐのから揚げ、ふぐ皮ポン酢と並んで「葱塩ラムタン」「とろラム炙りユッケ」という文字が! ちゃんと羊があるじゃありませんか! よっしゃ! ラムラム!! とつい前のめりになりかけましたが、実は魚も好きな筆者。まずは下関名物のふぐ刺しを注文。900円とリーズナブルで、ぷりっぷりですごく美味しい。ふぐだけでもまた来たくなるお店です。 魚欲を満たしたところで、メニューにあるラム肉メニュー4品を注文し、羊欲も満たしにかかります。紹介してくれた知人が絶賛していたのですが、正直どれほどのレベルなんだろう? と少し疑っていました。しかし、その心配は、完全に杞憂に終わりました。 まず運ばれてきたのは、「葱塩ラムタン焼き」。串かと思っていたら、ラムタンの先からラムタン元までの、どーんとタン1本(でも羊なので大きすぎずちょうどよいサイズ)。「葱塩ラムタン焼き」980円。手前のタン元からぐるりとタン先に向かいます。同じタンでも味わいがここまで違うのかと驚かされます。 ラムの舌の先から元までの歯ごたえや味の違いを楽しめる素敵なアイデアの一皿です。そして、焼き方も包丁の入れ方も素晴らしい。これは大いに期待が持てます。ワクワクが止まりません! そして、次に運ばれてきたのが、こちらの「とろラム炙りユッケ」。肩ロースの部位を炙ったユッケ風の一品です。「とろラム炙りユッケ」980円。このキラキラした肉の色味! 見るからに旨そうですが、食べてみても実際にめちゃくちゃ美味しいです この美しい焼き色を見てください。表面はカリッ、中はしっとり。その食感のコントラストも楽しいですが、何しろ味付けが素晴らしい。卵の黄身の濃厚さも相まって、食べ始めたら止まらなくなりました。これは何と表現すればいいのでしょうか、例えるなら「誰かに教えたくなる味」です。羊好きなら死ぬまでに一度は食べてほしい。今回は酒のつまみとしていただきましたが、ごはんに載せて“ラムたたき丼”的な楽しみ方もできるのでは…? などと妄想が膨らみます。 続いて、見事な羊の串焼き(中国語では「羊肉串」)も到着しました。金属の串を使っているところなど、和食の焼き鳥風ではなく、しっかりアジア風。メニュー名は「とろラムスパイシー焼き」と言います。「とろラムスパイシー焼き」980円。しっとり&カリカリ感を写真では表せないのがすごく悔しいです ウェットタイプの羊肉串(※)なのですが、これも、外側のカリカリ感と中のしっとり感のコントラストがたまりません。この焼き方はスゴい。筆者は18歳で初めて北京を訪れて以来、数えきれないほどの「羊肉串」を食べてきました。食べまくってきたと言ってもいいでしょう。中国にいた4年間は、ほぼ毎日、屋台で数本買ってかじりながら街を歩いていたほど。つまり筆者は羊肉串にはかなりうるさいほうです。なのですが、これは、今まで食べた中で五指に入る旨さでした。スゴイです!※ちなみに肉を小さめにしてカリカリに焼いてその香ばしさを楽しむタイプの羊肉串を「ドライタイプ」と勝手に呼んでます。専門用語ではないのでご注意を! さらに、独自配合しているというスパイスが素晴らしく、羊肉串やレモンとの相性も非常にバランスが良い。みなさん、思い出してください。こちらスパイス料理専門店ではなく、下関の郷土料理のお店なんですよ。和食の郷土料理のお店でこのレベルのスパイスが出せる。スゴイことです。「いきなりラムステーキ」980円。シンプルな味付けだからこそ肉の旨さがわかる そして〆は「いきなりラムステーキ」。シンプルで肉質の良さが伝わる一品。120gを二人で分けましたが、これがまた、一人一枚でもよかったな、と後悔するほど美味しかった。良質な羊肉は、シンプルな調理でも旨いのです。 普段はお店の全メニューを取り上げることはあまりないのですが、『白金高輪 ぶち』さんの料理がどれもあまりに素晴らしすぎたので、今回はあえてお店にあるラムメニュー4種類をすべてご紹介しました。ひとまず、ラム好きは行くべし!  そして、さらに耳寄り情報なのですが、こちらのぶちさんより、さらにラムに特化したお店が恵比寿にオープン!その名も『ふくらむ』。店名の由来からしてですが、こちらは「フグのコラーゲンだしの厚切りラムしゃぶ鍋」を出すなど、下関愛とラム愛が爆発の新店舗となっています。『ふくらむ』については、次回また改めてご紹介したいと思います。羊好きなら巡礼すべき拠点が、東京にさらに2カ所増えました。2020年に向けて、ますますラム肉界から目が離せませんよ!●SHOP INFO店名:白金高輪ぶち住:東京都港区高輪1丁目3-20 1FTEL:080-9687-1415営:17:00~24:00休:日曜(月曜が祝日の場合、日曜営業)座席数:28席●プロフィール菊池一弘齧協会主席。羊肉を常食する岩手県遠野市出身の父の影響で、羊肉料理に親しんで育つ。北京留学中に現地の味に触れ、その魅力に開眼し羊好きの消費 者団体「羊齧協会」を結成。本業は、イベントの開催・運営、場作りのプロとしてのアドバイザー業務などに携わっている。最近は四川フェスの運営団体麻辣連盟の幹事長も兼務。監修書籍に「東京ラムストーリー(実業之日本社)」「家庭で作るおいしい羊肉料理(講談社)」がある。http://hitujikajiri.com/ 

白金高輪 ぶち
place
東京都港区高輪1-3-20 山本コーポ1F
phone
08096871415
opening-hour
17:00-24:00

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