淡いタッチが今の“自分”を浮き彫りに MAHO KUBOTA GALLERYで古武家賢太郎展


2020.09.06

OMOHARAREAL

キラー通り近くの裏路地にある「MAHO KUBOTA GALLERY」では、2020年9月4日(金)〜10月3日(土)、古武家賢太郎(こぶけ けんたろう)の個展「The Other Side of Hope / その向こう側へ」が開催される。 古武家賢太郎は、色鉛筆でペインティングを制作するアーティスト。自然木の板に直接描き込み、線を塗り重ねるという独特の手法で、神話や童話を彷彿させるような幻想的な作品を生み出している。これまで、表参道の商業施設「GYRE」でのインスタレーション、アパレルブランド「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」とのコラボレーション、新幹線に乗りながら現代美術を楽しめる「現美新幹線」への作品提供など、幅広く活躍してきた。 本展では、ここ数年ロンドンを拠点に活動してきた古武家が故郷・広島で制作した新作を公開。一連のペインティングには、世界的なパンデミックの混乱のなか、絶望と希望の間で揺れ動く心の情景が、重層的に織り込まれている。 作品に描かれているのは、ユートピアでもディストピアでもない世界。浅い夢のなかのような光景を眺めているうちに、ほんの少し前まで当たり前だった日常への懐かしさや、人の営みをよそに変わらずそこにある自然への畏敬の念、非常事態が続くなかで発見した新たな自分の姿など、様々な想いが去来するのではないだろうか。 淡く多重的な色面の層、そこに感じられる揺らぎから、今この時点での“自分”を見つめ直してみてほしい。 ※敬称略 ■概要古武家賢太郎 個展「The Other Side of Hope / その向こう側へ」開催期間:2020年9月4日(金)〜10月3日(土)開催場所:MAHO KUBOTA GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前2-4-7電話番号:03-6434-7716営業時間:12:00~19:00定休日:日・月曜、祝日 >>EDITOR’S VOICEMAHO KUBOTA GALLERYから国立競技場方面へ歩いて5分ほどのところには、2020年7月24日(金・祝)、ロンドン発ストリートフード店「DEENEY’S(ディーニーズ)」の日本初路面店がオープンした。名物は、スコットランドの伝統料理・ハギスをサンドして表面をカリカリに焼いたトースティ「MACBETH(マクベス)」。展示を見た後のランチに訪れてみては。   Text:Natsuno Aizawa  

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MAHO KUBOTA GALLERY(マホ クボタ ギャラリー)
place
東京都渋谷区神宮前2-4-7
phone
0364347716
opening-hour
12:00-19:00
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